「北朝鮮は前哨戦」であり、「中国こそが本丸」 - 遊爺雑記帳 の続きです。
米国が新たな国防戦略で、「中国は地球規模での優位を確立し、米国に取って代わろうとしている」と指摘し、「中国との大国間競争が国防の最優先課題である」と明記したことは諸兄がご承知の通りです。
日本は米国が北朝鮮を今年前半までに攻撃する場合と攻撃しなかった場合の両面を考えておかなければならない。犠牲はあっても今、米国が北朝鮮を攻撃することは日本の生存のために必須である。仮に米国が今年前半に北朝鮮を攻撃しなければ、北朝鮮の日本に対する脅威の除去は永遠に困難になるだろうと、用田氏。
「北朝鮮は前哨戦」であり、「中国こそが本丸」。万一米国が軍事的解決を果たしたとしても、東アジア情勢の今後は楽観できない。東アジアは、朝鮮戦争前の「アチソンライン」に戻る。北朝鮮が潰れようと潰れまいと、日本に残された選択肢は、核兵器を含む防衛力の増強しかないと。
「米国と一体となった日本の防衛戦略」と、最新技術に裏づけされた「ゲームチェンジャー」といわれる装備を開発・装備化することにより、中国海軍を壊滅させ、中国の軍事的野望を断念させることは、日本の経済力と技術力をもってすれば十分に可能だと。
そして、この1年の真の防衛努力が、日本民族の存亡を左右するであろうと。
# 冒頭の画像は、北京での首脳会談を前に握手を交わす習近平・中国国家主席(右)とテリーザ・メイ英首相(2018年2月1日)
この花の名前は、キョウチクトウ
竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube
杉原由美子氏による絵本「メチのいた島」読み聞かせ - YouTube
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■ 3 新防衛大綱の柱はこれだ
<中略>
今新しい防衛大綱の柱とすべきは、陸海空の作戦領域がクロスドメインになっていない現防衛大綱の「統合機動防衛力」を改め、真に陸海空戦力が統合された「積極拒否防衛力」を目指すべきである。その柱は、
(1)南西諸島に対艦ミサイル、防空ミサイルおよびこれらを守る地上部隊を配置して防衛拠点を拡大・強化することである。
<中略>
(2)前述したように、米太平洋軍司令官が号令をかけ、特に米海軍が狙う「船を沈めよ」こそ、日米一体化作戦の焦点であり、日本を守る切り札でもある。
<中略>
ここで大切なポイントは、1つは自衛隊による地上発射型、空中発射型の対艦ミサイルと米海空軍の長距離精密対艦ミサイルとの連携であり、2つ目は潜水艦、機雷、無人艇などによる「水中の支配」の追求である。
<中略>
(3)新たな技術革新によるゲームチェンジャーの新装備と従来の装備を組み合わせたミサイルディフェンス(MD)網の早期構築が喫緊の課題である。
<中略>
米国は、中国やロシアのミサイルは多弾頭化され、中・露のミサイル飽和攻撃にはミサイルで迎撃することは困難として、2010年からレーザ兵器、レールガンや電磁波兵器に軸足を移している。日本は周回遅れだ。
ロシアは既に電磁波兵器、および大出力電波妨害兵器を車両化して装備化しているが、米国はまだ保有していない。
驚くことに、これらの新装備に欠かせない技術力などはかなり日本に集中している。
中国や米国はこのことに数年前から気がついており、今、国を挙げて日本にアプローチしている。これに対して日本の経産省などはあっさりと外国に売ってくれという始末である。
米国はこれに乗じて日米同盟を盾に、日本の技術と技術者の獲得に乗り出し、中国は得意の札束で買収などを仕かけてきている。誰も盾になり守らない。これが日本の実態である。
<中略>
日本がゲームチェンジャーとなる技術と技術者を国家として守ることは死活的に重要なことである。
今、このことに気づき、速やかに対策を取り日本の企業が呼応したならば、まだ日本はゲームチェンジャーといわれる幾つかの兵器を手にすることができるだろう。
日本人がこの国を本気で守ると決意し、2番でいいという負け犬根性を棄て、世界で1番を取るんだと覚悟を決めることが前提である。
地理的に中国や北朝鮮に近い日本こそゲームチェンジャーを必要としている。
特に、最悪の環境にあっても日本国民を守り切るためのMDは、陸上自衛隊が既に保有している世界で唯一航空機と巡航ミサイルを迎撃できる短距離・中距離SAMおよび航空自衛隊の「PAC3」を最後の砦として、ゲームチェンジャーと組み合わせ最強のMDの体制を構築しなければならない。
幸いにも、防衛省はゲームチェンジャー技術の活用を打ち出す方針を固めたと言われているので、従来の考えにとらわれず、また、脅威認識が欠けた悠長な開発時程を改めて速やかに結果を出して頂きたい。そのための政治決断も必要である。
■ 4 大局を見て日本の針路を誤るな
この1年の新防衛大綱の策定に関する議論が、日本の将来を決めるだろう。わが国は、そのような日本の生死を分ける重大な局面を迎えている。
中国は、日本に対して「日中関係が早急に平常化し、発展の軌道に戻るよう期待する」と言うが、平常化を壊して軍事的覇権を拡大し続けているのは、米国も「主敵」と考える中国だろう。
今年が日中友好条約締結40周年とは皮肉なもので、それに浮かれて日本を滅ぼすか、ぐっとこらえて日米で中国に立ち向かう実態のある防衛力を構築できるかの曲がり角である。
繰り返しになるが、この1年の真の防衛努力が、日本民族の存亡を左右するであろう。
<中略>
今新しい防衛大綱の柱とすべきは、陸海空の作戦領域がクロスドメインになっていない現防衛大綱の「統合機動防衛力」を改め、真に陸海空戦力が統合された「積極拒否防衛力」を目指すべきである。その柱は、
(1)南西諸島に対艦ミサイル、防空ミサイルおよびこれらを守る地上部隊を配置して防衛拠点を拡大・強化することである。
<中略>
(2)前述したように、米太平洋軍司令官が号令をかけ、特に米海軍が狙う「船を沈めよ」こそ、日米一体化作戦の焦点であり、日本を守る切り札でもある。
<中略>
ここで大切なポイントは、1つは自衛隊による地上発射型、空中発射型の対艦ミサイルと米海空軍の長距離精密対艦ミサイルとの連携であり、2つ目は潜水艦、機雷、無人艇などによる「水中の支配」の追求である。
<中略>
(3)新たな技術革新によるゲームチェンジャーの新装備と従来の装備を組み合わせたミサイルディフェンス(MD)網の早期構築が喫緊の課題である。
<中略>
米国は、中国やロシアのミサイルは多弾頭化され、中・露のミサイル飽和攻撃にはミサイルで迎撃することは困難として、2010年からレーザ兵器、レールガンや電磁波兵器に軸足を移している。日本は周回遅れだ。
ロシアは既に電磁波兵器、および大出力電波妨害兵器を車両化して装備化しているが、米国はまだ保有していない。
驚くことに、これらの新装備に欠かせない技術力などはかなり日本に集中している。
中国や米国はこのことに数年前から気がついており、今、国を挙げて日本にアプローチしている。これに対して日本の経産省などはあっさりと外国に売ってくれという始末である。
米国はこれに乗じて日米同盟を盾に、日本の技術と技術者の獲得に乗り出し、中国は得意の札束で買収などを仕かけてきている。誰も盾になり守らない。これが日本の実態である。
<中略>
日本がゲームチェンジャーとなる技術と技術者を国家として守ることは死活的に重要なことである。
今、このことに気づき、速やかに対策を取り日本の企業が呼応したならば、まだ日本はゲームチェンジャーといわれる幾つかの兵器を手にすることができるだろう。
日本人がこの国を本気で守ると決意し、2番でいいという負け犬根性を棄て、世界で1番を取るんだと覚悟を決めることが前提である。
地理的に中国や北朝鮮に近い日本こそゲームチェンジャーを必要としている。
特に、最悪の環境にあっても日本国民を守り切るためのMDは、陸上自衛隊が既に保有している世界で唯一航空機と巡航ミサイルを迎撃できる短距離・中距離SAMおよび航空自衛隊の「PAC3」を最後の砦として、ゲームチェンジャーと組み合わせ最強のMDの体制を構築しなければならない。
幸いにも、防衛省はゲームチェンジャー技術の活用を打ち出す方針を固めたと言われているので、従来の考えにとらわれず、また、脅威認識が欠けた悠長な開発時程を改めて速やかに結果を出して頂きたい。そのための政治決断も必要である。
■ 4 大局を見て日本の針路を誤るな
この1年の新防衛大綱の策定に関する議論が、日本の将来を決めるだろう。わが国は、そのような日本の生死を分ける重大な局面を迎えている。
中国は、日本に対して「日中関係が早急に平常化し、発展の軌道に戻るよう期待する」と言うが、平常化を壊して軍事的覇権を拡大し続けているのは、米国も「主敵」と考える中国だろう。
今年が日中友好条約締結40周年とは皮肉なもので、それに浮かれて日本を滅ぼすか、ぐっとこらえて日米で中国に立ち向かう実態のある防衛力を構築できるかの曲がり角である。
繰り返しになるが、この1年の真の防衛努力が、日本民族の存亡を左右するであろう。
米国が新たな国防戦略で、「中国は地球規模での優位を確立し、米国に取って代わろうとしている」と指摘し、「中国との大国間競争が国防の最優先課題である」と明記したことは諸兄がご承知の通りです。
日本は米国が北朝鮮を今年前半までに攻撃する場合と攻撃しなかった場合の両面を考えておかなければならない。犠牲はあっても今、米国が北朝鮮を攻撃することは日本の生存のために必須である。仮に米国が今年前半に北朝鮮を攻撃しなければ、北朝鮮の日本に対する脅威の除去は永遠に困難になるだろうと、用田氏。
「北朝鮮は前哨戦」であり、「中国こそが本丸」。万一米国が軍事的解決を果たしたとしても、東アジア情勢の今後は楽観できない。東アジアは、朝鮮戦争前の「アチソンライン」に戻る。北朝鮮が潰れようと潰れまいと、日本に残された選択肢は、核兵器を含む防衛力の増強しかないと。
「米国と一体となった日本の防衛戦略」と、最新技術に裏づけされた「ゲームチェンジャー」といわれる装備を開発・装備化することにより、中国海軍を壊滅させ、中国の軍事的野望を断念させることは、日本の経済力と技術力をもってすれば十分に可能だと。
そして、この1年の真の防衛努力が、日本民族の存亡を左右するであろうと。
# 冒頭の画像は、北京での首脳会談を前に握手を交わす習近平・中国国家主席(右)とテリーザ・メイ英首相(2018年2月1日)
この花の名前は、キョウチクトウ
竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube
杉原由美子氏による絵本「メチのいた島」読み聞かせ - YouTube
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