プーチンの不法な侵略と闘うウクライナは、NATOを主力とした多くの国々支援で戦っていますが、「NAFO」からは、皮肉・嘲笑・資金調達の形で何トンにも相当する支援を受けていると、WSJの Daniel Michaels 氏(以下、WSJと略称)。
NAFO(北大西洋同志機構、North Atlantic Fella Organization)は、NATOの名前をもじっただけで、両者の間に何ら関係はない。サイバースペース探索者やアマチュアのアーティスト、寄付者などが特定の目的で集まった集団。
ソーシャルメディアでウクライナ支援の投稿を行うほか、ジョージア軍団の義勇兵などの兵士向けに装備品を購入したり、ウェブサイト「聖ジャベリン」のような人道支援運動を援助したりする目的の寄付を取り次いでいるのだそうです。
# 赤字強調部が多くなり恐縮です。
NAFOは指揮系統を持たない。参加者はソーシャルメディアのプラットフォームに殺到し、ロシアとその支持者を嘲笑しながら、ウクライナを応援し、しばしば親ロシア派の投稿を論破する。多くの画像は、軍服などを着た犬を使った大ざっぱなコラージュで、戦争の写真に重ね合わされていると、WSJ。
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相とエストニアのカヤ・カラス首相はNAFOの「同志」だ。リトアニアのガブリエリウス・ランズベルギス外相は最近、スポーツジャケットの下に「NAFO FAN」と書かれたTシャツを着て、ウクライナの港湾都市オデッサを視察した。ロシアで約3年間投獄された元米海兵隊員のトレバー・リード氏も、MSNBCのインタビューを受けた際、同じようなシャツを着ていたのだそうで、様々な人々が参加しているのですね。
西側諸国の情報機関はインターネット・リサーチ・エージェンシーなどのロシアのトロール(荒らし)組織について、ロシア政府と関係を持って、選挙を混乱させたり論争をあおったりしようとしていると非難している。しかし、彼らの投稿は堅苦しくて面白みがないことが多い。NAFOは意図的にばかばかしさを打ち出していると、WSJ。
NAFOは今年春、ウクライナの支持者の間で行われたソーシャルメディアでの話し合いや、親ロシア派の投稿者との口論から生まれた。6月にツイッターを通じてロシアの大使と交わしたやりとりは、親ウクライナ派が結束するきっかけとなったのだそうです。
NAFOの創設メンバーの1人である「Kama」というアカウント名のポーランド人は、「大抵の事は行き当たりばったりで決まる」と話したと。
かつてソ連に支配されていた欧州地域に住むKama氏らにとって、NAFOは、冷戦時代に多くの人々が抑圧に対する防衛のための唯一の手段としていた「からかい」の伝統を受け継いでいるのだと。
リトアニアのランズベルギス外相は、「ソ連時代、体制に反対する主張はひそかに行われていた」 「反プーチン、反体制を訴える現在の取り組みが素晴らしいのは、それらが公の場で、声高で、目に見えることだ」と。
NAFOの同志は、ロシア政府が主張する陰謀説をジョークにする。ロシアが頻繁に主張するCIA(米中央情報局)陰謀説をからかうため、ソーシャルメデイアのプロフィルのロケーション欄に、米中央情報局(CIA)の本部がある「バージニア州ラングレー」と書く者が多いとも。
Kama氏は「理屈が通じない人物とは戦うことができない。だからわれわれは彼らとは戦わず、笑い者にするだけだ」と。
NAFOは「聖ジャベリン」のサイトなどを通してウクライナの抗戦を支援している。「聖ジャベリン」は、米国の肩掛け式対戦車ミサイル「ジャベリン」にちなんで名付けられた。同サイトでは、ウクライナ向け人道支援の資金集めのため、聖女のような女性がジャベリンを抱える偽の聖像画やNAFO関連グッズなどを販売しているのだそうです。
繰り返しになりますが、皮肉・嘲笑・資金調達の形で、軍事装備品何トンにも相当する支援が行われている。それも高官から一般人迄様々な人々の参加で。
大地に根付いた活動は、広がるといいですね。
# 冒頭の画像は、NATOとの友好関係を示すNAFO
この花の名前は、ミカエリソウ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
NAFO(北大西洋同志機構、North Atlantic Fella Organization)は、NATOの名前をもじっただけで、両者の間に何ら関係はない。サイバースペース探索者やアマチュアのアーティスト、寄付者などが特定の目的で集まった集団。
ソーシャルメディアでウクライナ支援の投稿を行うほか、ジョージア軍団の義勇兵などの兵士向けに装備品を購入したり、ウェブサイト「聖ジャベリン」のような人道支援運動を援助したりする目的の寄付を取り次いでいるのだそうです。
ウクライナ支援のネット集団「NAFO」とは - WSJ
NATOをもじった草の根組織、ウクライナのために寄付した人に犬のアバターを贈る 2022 年 9月 28日 By Daniel Michaels
ウクライナは、北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国から戦車・りゅう弾砲・弾薬など100万トンを超える軍事装備品を供与されてきた。一方で「NAFO」からは、皮肉・嘲笑・資金調達の形で何トンにも相当する支援を受けている。
NAFO(北大西洋同志機構、North Atlantic Fella Organization)は、NATOの名前をもじっただけで、両者の間に何ら関係はない。サイバースペース探索者やアマチュアのアーティスト、寄付者などが特定の目的で集まった集団だ。ソーシャルメディアでウクライナ支援の投稿を行うほか、ジョージア軍団の義勇兵などの兵士向けに装備品を購入したり、ウェブサイト「聖ジャベリン」のような人道支援運動を援助したりする目的の寄付を取り次いでいる。
創設メンバーの1人の推計では、この取り組みは恐らく100万ドル(約1億4500万円)を超える寄付につながってきた。
NAFOは指揮系統を持たない。参加者はソーシャルメディアのプラットフォームに殺到し、ロシアとその支持者を嘲笑しながら、ウクライナを応援し、しばしば親ロシア派の投稿を論破する。多くの画像は、軍服などを着た犬を使った大ざっぱなコラージュで、戦争の写真に重ね合わされている。コメントには、ロシア政府の狂信的な信奉者を軽蔑する「vatnik」のようなロシア語が混じったり、「防空隊は何をしているのか?(What air defense doing?)」といった、親ロシア派の投稿に使われるまずい英語が借用されたりしている。
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相とエストニアのカヤ・カラス首相はNAFOの「同志」だ。リトアニアのガブリエリウス・ランズベルギス外相は最近、スポーツジャケットの下に「NAFO FAN」と書かれたTシャツを着て、ウクライナの港湾都市オデッサを視察した。ロシアで約3年間投獄された元米海兵隊員のトレバー・リード氏も、MSNBCのインタビューを受けた際、同じようなシャツを着ていた。
ロシアは長年、開かれた社会の公の議論にインターネットを通じて影響を及ぼそうとしてきた。西側諸国の情報機関はインターネット・リサーチ・エージェンシーなどのロシアのトロール(荒らし)組織について、ロシア政府と関係を持って、選挙を混乱させたり論争をあおったりしようとしていると非難している。しかし、彼らの投稿は堅苦しくて面白みがないことが多い。NAFOは意図的にばかばかしさを打ち出している。
米国の対戦車ミサイル「ジャベリン」にちなんだ「聖ジャベリン」の壁画を背景に写真を撮るウクライナ兵
自称「同志」の1人である米国のアダム・キンジンガー下院議員(共和、イリノイ州)は、「それはプーチン氏のプロパガンダの狂気を非難する一つの方法だ。効果的な抵抗法があることは素晴らしい」と話した。
NATOの当局者は、二つの組織に関係はないが、「ウクライナを支援し、ロシアの偽情報を非難するという目標を共有している」と述べた。こうした草の根のコミュニティーが「自由で民主的かつ多様性のある社会の強さを示している」とも話した。
NAFOは今年春、ウクライナの支持者の間で行われたソーシャルメディアでの話し合いや、親ロシア派の投稿者との口論から生まれた。6月にツイッターを通じてロシアの大使と交わしたやりとりは、親ウクライナ派が結束するきっかけとなった。ウクライナの支持者は、スレッドにあった「そんなばかげたことを言ったのはあなただ。私ではない」というロシア大使のツイートを引用し、それをモットーにした。その言葉は現在、Tシャツのロゴになっている。
NAFOの創設メンバーの1人である「Kama」というアカウント名のポーランド人は、「大抵の事は行き当たりばったりで決まる」と話した。
今年に入って新しいツイッターのアバターを探していたKama氏が、柴犬にポーランドの軍服を着せたような画像を作成したところ、好評だった。その後、さまざまな衣装を身に着けた犬の写真が、インターネット上で反ロシアの画像に使われるようになった。
それと同じ頃、Kama氏はインターネット上で仲間になったウクライナ支持者を「同志」と呼び始めた。それをきっかけにグループにフレンドリーな名前を付けようという話し合いが始まり、NATOをもじった名前が誕生したという。この名前とマスコットを中心に、うねりは大きくなっていった。
もう一人のNAFO創設メンバーで、「ピート」の名で投稿する米国人は「これは自分がこれまで関与した中で、最も有機的な運動だ」と語った。
ウクライナ支援のために寄付するとNAFOから柴犬のアバターがもらえる
かつてソ連に支配されていた欧州地域に住むKama氏らにとって、NAFOは、冷戦時代に多くの人々が抑圧に対する防衛のための唯一の手段としていた「からかい」の伝統を受け継いでいる。
1990年にソ連の共和国の中で最初の独立国となったリトアニアのランズベルギス外相は、「ソ連時代、体制に反対する主張はひそかに行われていた」と述べた。「反プーチン、反体制を訴える現在の取り組みが素晴らしいのは、それらが公の場で、声高で、目に見えることだ」
NAFOの同志は、ロシア政府が主張する陰謀説をジョークにする。ロシアが頻繁に主張するCIA(米中央情報局)陰謀説をからかうため、ソーシャルメデイアのプロフィルのロケーション欄に、米中央情報局(CIA)の本部がある「バージニア州ラングレー」と書く者が多い。元海兵隊員であるリード氏のツイッターのプロフィルには、ウインクの絵文字付きで「心理作戦で1万ドルは稼げない」と書かれている。
Kama氏は「理屈が通じない人物とは戦うことができない。だからわれわれは彼らとは戦わず、笑い者にするだけだ」と語った。「ロシア大使のような人物が犬を見て、それでも関与してくるところが気に入っている」
より実質的な部分では、NAFOは「聖ジャベリン」のサイトなどを通してウクライナの抗戦を支援している。「聖ジャベリン」は、ロシアによる攻撃から首都キーフ(キエフ)を防衛する手助けとなった米国の肩掛け式対戦車ミサイル「ジャベリン」にちなんで名付けられた。同サイトでは、ウクライナ向け人道支援の資金集めのため、聖女のような女性がジャベリンを抱える偽の聖像画やNAFO関連グッズなどを販売している。
NAFOに関連する活動に寄付した人は、寄付の事実が分かるスクリーンショットを投稿し、見返りに自分のアバターを求めることができる。NAFOでは現在、80人以上のアーティストがボランティアとして働いている。ピート氏によると、アーティストたちは、献金者から1日に約50件のアバターの注文を受けており、これまでにつくられたアバターの数は1万にも上る。
アバターを手に入れるには、寄付やウクライナ支援グッズの購入が必要だ。ピート氏によると、その合計額は100万ドル以上に上る。ただし、売り上げに関する公式記録はない。
NATOをもじった草の根組織、ウクライナのために寄付した人に犬のアバターを贈る 2022 年 9月 28日 By Daniel Michaels
ウクライナは、北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国から戦車・りゅう弾砲・弾薬など100万トンを超える軍事装備品を供与されてきた。一方で「NAFO」からは、皮肉・嘲笑・資金調達の形で何トンにも相当する支援を受けている。
NAFO(北大西洋同志機構、North Atlantic Fella Organization)は、NATOの名前をもじっただけで、両者の間に何ら関係はない。サイバースペース探索者やアマチュアのアーティスト、寄付者などが特定の目的で集まった集団だ。ソーシャルメディアでウクライナ支援の投稿を行うほか、ジョージア軍団の義勇兵などの兵士向けに装備品を購入したり、ウェブサイト「聖ジャベリン」のような人道支援運動を援助したりする目的の寄付を取り次いでいる。
創設メンバーの1人の推計では、この取り組みは恐らく100万ドル(約1億4500万円)を超える寄付につながってきた。
NAFOは指揮系統を持たない。参加者はソーシャルメディアのプラットフォームに殺到し、ロシアとその支持者を嘲笑しながら、ウクライナを応援し、しばしば親ロシア派の投稿を論破する。多くの画像は、軍服などを着た犬を使った大ざっぱなコラージュで、戦争の写真に重ね合わされている。コメントには、ロシア政府の狂信的な信奉者を軽蔑する「vatnik」のようなロシア語が混じったり、「防空隊は何をしているのか?(What air defense doing?)」といった、親ロシア派の投稿に使われるまずい英語が借用されたりしている。
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相とエストニアのカヤ・カラス首相はNAFOの「同志」だ。リトアニアのガブリエリウス・ランズベルギス外相は最近、スポーツジャケットの下に「NAFO FAN」と書かれたTシャツを着て、ウクライナの港湾都市オデッサを視察した。ロシアで約3年間投獄された元米海兵隊員のトレバー・リード氏も、MSNBCのインタビューを受けた際、同じようなシャツを着ていた。
ロシアは長年、開かれた社会の公の議論にインターネットを通じて影響を及ぼそうとしてきた。西側諸国の情報機関はインターネット・リサーチ・エージェンシーなどのロシアのトロール(荒らし)組織について、ロシア政府と関係を持って、選挙を混乱させたり論争をあおったりしようとしていると非難している。しかし、彼らの投稿は堅苦しくて面白みがないことが多い。NAFOは意図的にばかばかしさを打ち出している。
米国の対戦車ミサイル「ジャベリン」にちなんだ「聖ジャベリン」の壁画を背景に写真を撮るウクライナ兵
自称「同志」の1人である米国のアダム・キンジンガー下院議員(共和、イリノイ州)は、「それはプーチン氏のプロパガンダの狂気を非難する一つの方法だ。効果的な抵抗法があることは素晴らしい」と話した。
NATOの当局者は、二つの組織に関係はないが、「ウクライナを支援し、ロシアの偽情報を非難するという目標を共有している」と述べた。こうした草の根のコミュニティーが「自由で民主的かつ多様性のある社会の強さを示している」とも話した。
NAFOは今年春、ウクライナの支持者の間で行われたソーシャルメディアでの話し合いや、親ロシア派の投稿者との口論から生まれた。6月にツイッターを通じてロシアの大使と交わしたやりとりは、親ウクライナ派が結束するきっかけとなった。ウクライナの支持者は、スレッドにあった「そんなばかげたことを言ったのはあなただ。私ではない」というロシア大使のツイートを引用し、それをモットーにした。その言葉は現在、Tシャツのロゴになっている。
NAFOの創設メンバーの1人である「Kama」というアカウント名のポーランド人は、「大抵の事は行き当たりばったりで決まる」と話した。
今年に入って新しいツイッターのアバターを探していたKama氏が、柴犬にポーランドの軍服を着せたような画像を作成したところ、好評だった。その後、さまざまな衣装を身に着けた犬の写真が、インターネット上で反ロシアの画像に使われるようになった。
それと同じ頃、Kama氏はインターネット上で仲間になったウクライナ支持者を「同志」と呼び始めた。それをきっかけにグループにフレンドリーな名前を付けようという話し合いが始まり、NATOをもじった名前が誕生したという。この名前とマスコットを中心に、うねりは大きくなっていった。
もう一人のNAFO創設メンバーで、「ピート」の名で投稿する米国人は「これは自分がこれまで関与した中で、最も有機的な運動だ」と語った。
ウクライナ支援のために寄付するとNAFOから柴犬のアバターがもらえる
かつてソ連に支配されていた欧州地域に住むKama氏らにとって、NAFOは、冷戦時代に多くの人々が抑圧に対する防衛のための唯一の手段としていた「からかい」の伝統を受け継いでいる。
1990年にソ連の共和国の中で最初の独立国となったリトアニアのランズベルギス外相は、「ソ連時代、体制に反対する主張はひそかに行われていた」と述べた。「反プーチン、反体制を訴える現在の取り組みが素晴らしいのは、それらが公の場で、声高で、目に見えることだ」
NAFOの同志は、ロシア政府が主張する陰謀説をジョークにする。ロシアが頻繁に主張するCIA(米中央情報局)陰謀説をからかうため、ソーシャルメデイアのプロフィルのロケーション欄に、米中央情報局(CIA)の本部がある「バージニア州ラングレー」と書く者が多い。元海兵隊員であるリード氏のツイッターのプロフィルには、ウインクの絵文字付きで「心理作戦で1万ドルは稼げない」と書かれている。
Kama氏は「理屈が通じない人物とは戦うことができない。だからわれわれは彼らとは戦わず、笑い者にするだけだ」と語った。「ロシア大使のような人物が犬を見て、それでも関与してくるところが気に入っている」
より実質的な部分では、NAFOは「聖ジャベリン」のサイトなどを通してウクライナの抗戦を支援している。「聖ジャベリン」は、ロシアによる攻撃から首都キーフ(キエフ)を防衛する手助けとなった米国の肩掛け式対戦車ミサイル「ジャベリン」にちなんで名付けられた。同サイトでは、ウクライナ向け人道支援の資金集めのため、聖女のような女性がジャベリンを抱える偽の聖像画やNAFO関連グッズなどを販売している。
NAFOに関連する活動に寄付した人は、寄付の事実が分かるスクリーンショットを投稿し、見返りに自分のアバターを求めることができる。NAFOでは現在、80人以上のアーティストがボランティアとして働いている。ピート氏によると、アーティストたちは、献金者から1日に約50件のアバターの注文を受けており、これまでにつくられたアバターの数は1万にも上る。
アバターを手に入れるには、寄付やウクライナ支援グッズの購入が必要だ。ピート氏によると、その合計額は100万ドル以上に上る。ただし、売り上げに関する公式記録はない。
# 赤字強調部が多くなり恐縮です。
NAFOは指揮系統を持たない。参加者はソーシャルメディアのプラットフォームに殺到し、ロシアとその支持者を嘲笑しながら、ウクライナを応援し、しばしば親ロシア派の投稿を論破する。多くの画像は、軍服などを着た犬を使った大ざっぱなコラージュで、戦争の写真に重ね合わされていると、WSJ。
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相とエストニアのカヤ・カラス首相はNAFOの「同志」だ。リトアニアのガブリエリウス・ランズベルギス外相は最近、スポーツジャケットの下に「NAFO FAN」と書かれたTシャツを着て、ウクライナの港湾都市オデッサを視察した。ロシアで約3年間投獄された元米海兵隊員のトレバー・リード氏も、MSNBCのインタビューを受けた際、同じようなシャツを着ていたのだそうで、様々な人々が参加しているのですね。
西側諸国の情報機関はインターネット・リサーチ・エージェンシーなどのロシアのトロール(荒らし)組織について、ロシア政府と関係を持って、選挙を混乱させたり論争をあおったりしようとしていると非難している。しかし、彼らの投稿は堅苦しくて面白みがないことが多い。NAFOは意図的にばかばかしさを打ち出していると、WSJ。
NAFOは今年春、ウクライナの支持者の間で行われたソーシャルメディアでの話し合いや、親ロシア派の投稿者との口論から生まれた。6月にツイッターを通じてロシアの大使と交わしたやりとりは、親ウクライナ派が結束するきっかけとなったのだそうです。
NAFOの創設メンバーの1人である「Kama」というアカウント名のポーランド人は、「大抵の事は行き当たりばったりで決まる」と話したと。
かつてソ連に支配されていた欧州地域に住むKama氏らにとって、NAFOは、冷戦時代に多くの人々が抑圧に対する防衛のための唯一の手段としていた「からかい」の伝統を受け継いでいるのだと。
リトアニアのランズベルギス外相は、「ソ連時代、体制に反対する主張はひそかに行われていた」 「反プーチン、反体制を訴える現在の取り組みが素晴らしいのは、それらが公の場で、声高で、目に見えることだ」と。
NAFOの同志は、ロシア政府が主張する陰謀説をジョークにする。ロシアが頻繁に主張するCIA(米中央情報局)陰謀説をからかうため、ソーシャルメデイアのプロフィルのロケーション欄に、米中央情報局(CIA)の本部がある「バージニア州ラングレー」と書く者が多いとも。
Kama氏は「理屈が通じない人物とは戦うことができない。だからわれわれは彼らとは戦わず、笑い者にするだけだ」と。
NAFOは「聖ジャベリン」のサイトなどを通してウクライナの抗戦を支援している。「聖ジャベリン」は、米国の肩掛け式対戦車ミサイル「ジャベリン」にちなんで名付けられた。同サイトでは、ウクライナ向け人道支援の資金集めのため、聖女のような女性がジャベリンを抱える偽の聖像画やNAFO関連グッズなどを販売しているのだそうです。
繰り返しになりますが、皮肉・嘲笑・資金調達の形で、軍事装備品何トンにも相当する支援が行われている。それも高官から一般人迄様々な人々の参加で。
大地に根付いた活動は、広がるといいですね。
# 冒頭の画像は、NATOとの友好関係を示すNAFO
この花の名前は、ミカエリソウ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
https://blog.goo.ne.jp/yuujii_1946/e/56be4bb50d095efaa03f1baae935ee19
>参加者はソーシャルメディアのプラットフォームに殺到し、ロシアとその支持者を嘲笑しながら、ウクライナを応援し、しばしば親ロシア派の投稿を論破する。
だからね、アメリカ政府とジョージ・ソロスが暴力革命に関与したことがロシアのクリミア併合を呼び込んで内戦へと突入して行ったわけよ。
暴力が暴力を呼び込んだわけだから、この戦争は単純な善悪二元論で論じられるものではないわけ。
要するに、アメリカもウクライナも反政府組織もロシアも暴力で決着をつけようとするクズであり、いずれにも正義は無いんだよ。
お馬鹿達は一方側の情報のみを信じてしまうから、簡単に善悪二元論に誘導されてしまうわけ。