遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

ロシアの国力もプーチン支持率も低下

2018-09-29 23:58:58 | ロシア全般
 ロシアの国力を示すロシア語使用圏の国のウクライナや、バルト三国で、ロシア語離れが始まっているのだそうです。
 原因は、反露感情や民族的自尊心の回復の意図に加え、ロシアの国際的地位が低下している影響があるのだと。
 
 また、3月の大統領選で圧勝し、2024年までの政権維持の権利を得たプーチン大統領の支持率が、下がっているのだそうです。こちらは、年金受給開始年齢引き上げが原因。不評で訂正したものの、支持率下落が止まらないのだそうです。
 
旧ソ連圏で相次ぐ“ロシア語離れ” 反露感情、ロシアの地位低下を反映か (9/30 産経)

 【モスクワ=小野田雄一】旧ソ連圏の国々で、ロシア語を社会から排除しようとする動きが出ている反露感情が強いウクライナでは、西部リボフの州議会が9月、芸術や出版分野でロシア語の使用を禁じる条例を可決バルト三国のラトビアや東欧のモルドバ、中央アジアのカザフスタンでも最近、ロシア語との関係を見直す政策が導入された。各国でこうした政策が相次ぐ背景には、反露感情や民族的自尊心の回復の意図に加え、ロシアの国際的地位が低下している影響があるとみられ、ロシア側には危機感も広がっている。

■2億7千万人が使用
 ロシア語は旧ソ連時代、連邦を構成する各国の公用語として使用されていた。その結果、ソ連崩壊から30年近くたつ現在も、旧ソ連を構成していた10カ国以上で約2億7千万の話者がいるとされる。しかし最近は、各国で“ロシア語離れ”が加速している。

 イタル・タス通信によると、
ウクライナのリボフ州議会は9月18日、ロシア語の歌曲を公共の場で流したり、ロシア語の書籍を出版したりすることを禁じる条例を賛成多数で可決した。
 ウクライナでは、旧ソ連からの独立後も、ロシア語が「知識層の言語」として政治やビジネス、芸術分野で広く使用されてきた。一方、
政府は教育現場でウクライナ語の使用を強化し、ロシアと一定の距離を取ろうとしてきた経緯がある。

 2014年のロシアによる南部クリミア併合や、親露派住民が多い東部地域の分離独立運動などを通じ、
ウクライナでは反露感情が強まっている。今後、リボフ州と同様の施策が国内に広まる可能性もある。

■ロシア側に焦りも
 ロシア語を母語とする住民が国民の3割を超す
ラトビアも4月、教育法を改正。ロシア系住民が通う学校であっても、小学校は50%以上、中学校は80%、高校は100%の科目をラトビア語で教育することが義務付けられた。欧米との関係を強化している同国は、ロシア語の制限により、国内で強い政治的影響力を持つロシア系住民を牽制(けんせい)する意図があるとみられる。
 また、
モルドバが6月、ロシア語を国内共通語として規定した法律を失効させたほか、カザフスタンも昨年、カザフ語の表記文字をロシア語で使われるキリル文字から、英語などと同じラテン文字に変更することを発表している。

 今回のリボフ州の政策について、ロシア側は「自分の足下に地雷を埋めた」(マトビエンコ上院議長)、「国内に分裂を招く」(クリンツェビチ上院議員)などと批判した。しかし
各国の反ロシア語政策は、国際社会におけるロシアの影響力低下を反映しているといえ、批判の背後には焦りも透けてみえる。

 ウクライナのリボフ州議会は 9月18日、ロシア語の歌曲を公共の場で流したり、ロシア語の書籍を出版したりすることを禁じる条例を賛成多数で可決。
 ウクライナでは、旧ソ連からの独立後も、ロシア語が「知識層の言語」として使用されてきたのだそうですが、政府は教育現場でウクライナ語の使用を強化し、ロシアと一定の距離を取ろうとしてきたのだそうです。

 バルト三国のラトビアや東欧のモルドバ、中央アジアのカザフスタンでも最近、ロシア語との関係を見直す政策が導入されたのだと。

 ロシア側は、ウクライナ・リボフ州の政策について「自分の足下に地雷を埋めた」「国内に分裂を招く」と批判しているのだそうですが、批判の後ろには焦りが見えていると。。

 一方、ロシア国内でのプーチン大統領の支持率が、大統領選では圧勝していたのですが、早くも低下し始めてているのだそうです。
 
プーチン氏支持伸びず…年金法案修正 人気回復に躍起 (9/29 読売朝刊)

 【モスクワ=畑武尊】ロシアの独立系世論調査機関レバダ・センターは27日、プーチン大統領の支持率が前月より3ポイント低い67%だったと発表した。年金受給開始年齢を引き上げる法案が国民の猛反発を招き、プーチン氏自ら法案修正を打ち出したものの、支持率低下に歯止めがかかっていない。
 政府系の全ロシア世論調査センターの最新調査でも、支持率は前月から2ポイント低下して64%だった。

 プーチン氏は8月末にテレビ演説で、年金改革案の見直しを表明した。現在55歳の女性の受給開始年齢を63歳に引き上げる当初計画を変更し、60歳とする考えを示していた。

 プーチン氏の支持率は2014年3月のウクライナ南部クリミア併合以後、80%台で推移してきた。
最近の支持率急落に「(プーチン氏の)黄金時代は終わった」(露英字紙モスクワ・タイムズ)との指摘も出るなか、プーチン政権は人気回復を図ろうと躍だ。

 9月初旬からは国営テレビで、毎週プーチン氏の動静を伝える新番組「モスクワ、クレムリン、プーチン」の放送が始まった。プーチン氏の露出をさらに増やし、てこ入れを図る狙いだ。

 年内にも再選挙が実施される極東沿海地方の知事選に向け、プーチン氏は26日、人気のあるコジェミャコ・サハリン州知事を知事代行に任命した。政権与党の現職は無効となった今月の選挙で苦戦しており、事実上の更迭となる。

 支持率低下の原因は、年金受給開始年齢を引き上げる法案が国民の猛反発を招いたこと。あわてて法案修正を打ち出したものの、支持率低下に歯止めがかかっていないのだそうですね。
 「プーチン氏の黄金時代は終わった」(露英字紙モスクワ・タイムズ)との指摘も出るなか、プーチン政権は人気回復を図ろうと躍起なのだそです。
 
 中国には、かつてロシアは兄だったが、今は弟と言われるようになったロシア。プーチン大統領は腸が煮えくり返っているのでしょうが、地下資源の大口得意先の中国に平身低頭。
 
 安倍首相に、北方領土返還については、無条件での平和条約を年内締結といったちゃぶ台返しをみせたプーチン大統領。
 遊爺はかねて、ロシアの台所は苦しいのだから、安易に経済支援を先行させないようにと訴えていますが、今回のちゃぶ台返しも、それだけロシアの台所が苦しいことの裏返しだったのですね。
 
 プーチン大統領のちゃぶ台返しで、日本国内ではにわかに2島返還も危うい。速く2島返還で決着すべきとの声が高まっています。一寸かまをかけられると、動揺するワイドショーに芸能プロダクション経由で雇われている解説者やコメンテータの多い事。
 むしろ台所が苦しいから、援助や投資が急いでほしくてのちゃぶ台返しと読むのが正解なのに、そのような解説者は稀有。

 残り 3年となった安倍首相。短い様でもあり、中期路線の決断と布石に適した期間でもあります。
 大統領選後プーチンの政権基盤が固まった時期での領土交渉の予定を、ちゃぶ台返しで強気な体裁で逆襲してきたプーチン。
 でも、実は台所事情は一層苦しくなってきている。おまけに中国には兄弟関係は逆転と見下され始めている。
 エリィツィン時代に、多量のICBMの維持さえ苦しくなり、四島返還寸前までいったことがありますが、今のプーチン大統領も苦しい(支持率低下は四島返還には逆風?)状況が進行しそう。
 あわてずじっくり交渉していただくことを願います。



 # 冒頭の画像は、ちゃぶ台返しをしたプーチン大統領




  この花の名前は、アメリカシャクナゲ


↓よろしかったら、お願いします。



写真素材のピクスタ


Fotolia


ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)
誰がメドベージェフを不法入国させたのか-国賊たちの北方領土外交






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 9月28日(金)のつぶやき | トップ | 9月29日(土)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ロシア全般」カテゴリの最新記事