遊爺雑記帳

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中国五千年なる“歴史”が実は幻想 歴史の無い文明は軍事力に頼る

2013-08-14 23:53:50 | 中国 全般
 皇帝による国の統治を否定する共産党独裁国家の現在の中華民国は、中国の歴史を否定している国家なのですね。漢民族を多民族より優れた民族とし他民族を蔑視する現状から観ると、中国の歴史の中で、漢民族の文化が引き継がれて来たわけでもありません。
 なので、今の中国は典型的な「歴史の無い文明」の国であり、日欧のような「歴史のある文明」と摩擦を起こすと、故事来歴を示す証拠が不足して分が悪くなり、軍事力で圧倒するやり方をとるのだと言う記事がありました。
 納得です。つまり、民度が低く野蛮な国ということですね。
 

「歴史のない文明」は軍事力に頼る (8/14 産経 【湯浅博の世界読解】)

 熱暑の東京・九段坂を上れば、ことしも蝉時雨(せみしぐれ)が靖国の杜から降ってくる。国のために殉じた人々の御霊(みたま)を祭る靖国神社なのに、静かに参拝させてくれそうにない。安倍晋三首相が閣僚の靖国参拝を「心の問題」と容認したことを受け、メディアが境内で待ち受ける。ばかげたことに、彼らが「中国と韓国が非難へ」と先回りする
のだ。
 しかし、米国ジョージタウン大学のケビン・ドーク教授は、『月刊正論』の誌上対談のさい、日本の政治指導者が「自国の戦死者の御霊を慰めることは、外交とはなんの関係もない」と、むしろ参拝を推奨した。
 米国の歴代大統領は、南北戦争で敗れた南軍兵士が眠る国立アーリントン墓地で献花する。教授によれば、南軍は奴隷制度を守るために戦った軍隊であり、中韓なみの解釈ならアーリントン墓地に参る大統領は奴隷制を正当化したことになる。だが、そんな考えの米国人はいない。

 「
死者の尊厳を守るという精神文化は多くの国にある。しかし、共産主義のような非人間的な文化の国にはありません。国のために戦った先人への追悼を怠ると、このような国と同じになってしまう


 中韓は東京裁判の
A級戦犯が靖国に合祀(ごうし)されていることを問題視する。だが、東京裁判は日米戦争の報復という色彩が強く、標的は日米開戦時の東条英機首相だった。日中戦争の引き金となる満州事変の首謀者は除外され、朝鮮支配とも直接的な関係がない

 にもかかわらず、
中国がなぜ「歴史の攻撃」を企(たくら)むかについてドーク教授は、「戦争に敗れた国を使って、自分が上位に立ち、自己を正当化しようとしている」と述べ、弱体政権が対外的に強く出るからくりを指摘する。なるほど中国は昨年9月以来、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張する際に歴史カードを巧みに使う日本が第二次世界大戦を反省せず、戦後秩序を崩そうとしているとの宣伝
である。

 懸念されるのは、習近平国家主席が「中国の夢」を掲げ、屈辱の歴史からの復興を鼓舞していることだ。いったい中国は、どこまで領土拡大すれば夢が実現するというのだろう。

 手元に届いた中国研究の泰斗、岡田英弘氏の『岡田英弘著作集 歴史とは何か』(藤原書店)をひもとくと、
中国五千年なる“歴史”が実は幻想
であることが分かる。
 唐で完成した大帝国も、その後継である宋がモンゴルにのみ込まれ文明としての独立性を失う。一時、明が復活したかに見えるが、実は元のときに入り込んだ外来民族で、その制度も唐や宋にさかのぼるものは、何一つ見つからないという。
明はモンゴル文明の一つにすぎず、清は文字通りモンゴル文明であり、清の公用語は漢語ではなく満州語で、さらに毛沢東時代は共産革命で歴史を拒否しており、中国は典型的な「歴史のない文明」
なのだと説く。
 その文明が日欧のような
「歴史のある文明」と摩擦を起こすと、故事来歴を示す証拠が不足して分が悪くなる。そこで軍事力を増強し、「トラブルが起こったときに、軍事力で圧倒する
というやり方なのだ」という。
 近年の尖閣諸島をめぐる中国の対応を見ると、ピタリ平仄(ひょうそく)が合う。
実は「歴史」という言葉自体が明治期につくられた日本語の借用で、中国のいう「歴史を鑑(かがみ)に」とは政治的詐術にすぎない。習主席が「中国の夢」という幻想にとりつかれると、周辺国に迷惑をまき散らす。(東京特派員)

 「歴史」とか「認識」という言葉が、和製漢語であるという説も、その言葉が反日の為によく使われると言うのも面白いめぐりあわせですね。
 
 日本の閣僚が靖国参拝することに、中国が何故「歴史認識」を掲げ攻撃するのか。
 A級戦犯が合祀されていると言うが、日中戦争の引き金の首謀者は、A級戦犯には除外されていて中国には関係ないのです。
 米国ジョージタウン大学のケビン・ドーク教授は、「戦争に敗れた国を使って、自分が上位に立ち、自己を正当化しようとしている」と述べ、弱体政権が対外的に強く出るからくりを指摘しておられるのだそうです。
 人民解放軍の総参謀部に「戦争の準備をせよ」と指示を出させた習近平は、この「歴史の無い文明」が「歴史のある文明」に対し、軍事力を増強し、軍事力でトラブル(自分から仕掛けて産み出したものが多い)を圧倒する姿勢にピッタリと符合します。
 
「強国」を目指す習近平の中国 内部の対立や抗争によって瓦解する可能性 - 遊爺雑記帳

 更に問題なのは、米国がこの中国に同調して、閣僚などの靖国参拝に圧力をかけて来ている点です。アーリントン墓地にお参りする大統領に、奴隷制度を容認する大統領とは誰も考えない国なのに、中国の戦勝国と敗戦国とに分ける構図のプロパガンダに惑わされているのですね。アメリカも「歴史がない文明」だから?
 
歴史認識で日本が孤立するのか、中韓が孤立しているのか - 遊爺雑記帳

 「歴史がない文明」の国々と、「歴史のある文明」の日本がお付き合いするにはどうすればよいのか。
 司馬遼太郎氏は、文化は民族固有のもので特殊なものだが、文明は普遍性のあるものと説いておられましたが、文明でも、「歴史がない文明」と、「歴史のある文明」があり、そこには普遍性が生じ難いということなのでしょうか、やはり文明なので普遍性が見いだせるものなのでしょうか。
 「歴史がない文明」の国々に歴史が出来るのを待つしかないのか、劣等感から軍事力にはしなくて良い様に、国内政治が安定するのを待つしかないのでしょうか。
 待っても効果が見込めない時は、軍事力への抑止力を持って護るしかない。「歴史のある文明」の欧州の国々はそうしていますね。



 # 冒頭の画像は、軍を鼓舞する習近平




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