「アジア安全保障会議」が行われたシンガポールでの日中防衛相会談で、中国の梁光烈国防相は「東シナ海での日本の活発な偵察活動により、日中間の衝突の危険がある」と機先を制して北澤氏に抗議をしました。にも拘わらず北澤氏は会談後の記者へのコメントで、中国は日本との関係を修復したがっていると、能天気ぶりで危機感がまったくありません。
危険な接近試みたり、沖縄本島と宮古島の間のEEZ海域を通り、沖の鳥島あたりまでの艦隊の示威行為を恒例行事化し拡大させているのは中国人民軍のほうなのです。真っ先に抗議すべきは日本のほうであって、主客転倒の民主党外交姿勢です。
以前にも触れたのですが、あの朝日が朝日らしく中国の意図は不明としながらも、覇権拡大の隙を狙っているとの当局者のコメントを載せているのがめずらしく、取り上げさせていただきました。
台湾併合の目標を、2012年と掲げている中国は、台湾のみならず南シナ海、東シナ海、太平洋第二列島線、インド洋へと覇権拡大の行動を広めていることは、諸兄がご承知の通りです。
観測船の派遣は、潜水艦の航路開拓とメタンハイドレードなどの海底資源調査ですね。EEZ内での調査は拒否出来るはずです。しっかりと監視することが大切ですね。
危険な接近行為と抗議するのは日本の十八番でしたが、中国がその手を真似するとは、日本の抗議が一定の効果があった裏返しとも受け取れますね。
位置関係が違うのは、日本の能力を試したのか、中国海軍の能力がお粗末なのか。中国とすれば、もともと無理なことを強引に言い始めた尖閣の領有権ですので、論争が五分に進められる立場を世界的に獲得することが優先ですから、位置なんか細かなことは気にしていないのでしょう。嘘を何回でも繰り返して言いつらい、本当の事の様な錯覚を産み出し、やがては本当のことと認めさせる。それが中国共産党の手法なのです。
先手必勝です。日本が先手を取り世界世論に訴えていかねばなりません。些細なことでも取り上げ、世界へ向けて情報発信する。原発事故情報に限らず、外交情報でも当然必要なことです。
カンカラ菅にしろ、売国奴仙谷にしろ、密室専制政治の民主党体質では、世界の国々から信頼を失うばかりで、国が滅んでしまうことでしょう。
# 冒頭の写真は、9日に宮古島・沖縄本島間を通過した中国艦船。去年より増えて11隻となった。
危険な接近試みたり、沖縄本島と宮古島の間のEEZ海域を通り、沖の鳥島あたりまでの艦隊の示威行為を恒例行事化し拡大させているのは中国人民軍のほうなのです。真っ先に抗議すべきは日本のほうであって、主客転倒の民主党外交姿勢です。
以前にも触れたのですが、あの朝日が朝日らしく中国の意図は不明としながらも、覇権拡大の隙を狙っているとの当局者のコメントを載せているのがめずらしく、取り上げさせていただきました。
中国「自衛隊危険だ」 日本「事実と異なる」 東シナ海監視めぐり応酬 (6/17 朝日朝刊)
東シナ海での中国艦船に対する海上自衛隊の警戒監視活動について、中国側が「危険だ」と抗議し、防衛省は「事実と異なる」と回答する応酬があったことが分かった。東日本大震災後、中国側が自衛隊の情報収集能力が落ちていないか検証している可能性もある。
中国政府は、4月21日の東シナ海の公海上での日本側の活動について抗議した。具体的には、?海上自衛隊のミサイル搭載護衛艦のヘリコプターが中国艦艇の上空を至近距離で飛行?同じ中国艦艇の付近を海上自衛隊の哨戒機P3C1機が低空で旋回?別の中国艦艇の近くをP3C2機が高度80層の低空で旋回し、(音を測定して潜水艦の位置を探る)ソノブイを連続投下━━との事例を挙げ、自衛隊の動きを「危険」としていた。
だが、防衛省がレーダーなどの記録を確認したところ、中国側の指摘は事実と異なっていたといい、「そもそもミサイル搭載護衛艦は指摘された海域にいなかった」と回答。P3Cについては「(艦艇との)距離は3700メートルある」と説明し、ソノブイの連続投下も「距離は1300層以上ある」として、いずれも「危険はない」と回答した。
シンガポールであった4日の日中防衛相会談で中国の梁光烈国防相は「東シナ海での日本の活発な偵察活動により、日中間の衝突の危険がある」と言及。北沢俊美防衛相は「中国側に危険を及ぼしていないことはレーダーの記録からも確認できている」と反論した。
一連の経過に関する中国側の意図は不明だが、従来は日本側から中国への抗議が圧倒的に多く、防衛省幹部は「中国は日本に抗議をすることで、国際社会での日本の立場を弱めようとしたのではないか」と見る。また、日本側の別の当局者は「中国は自衛隊が震災前と同じぐらい中国の動きを把握できるか試している。つけ込むスキがあると思えば、活動の頻度を増やす可能性がある」と分析。衝突回避のため、日中間の「海上連絡メカニズム」の協議を進める一方で、「自衛隊の情報収集能力の高さを示すことが必要」としている。(河口健太郎)
中国が観測船 西太平洋派遣
東京電力福島第一原子力発電所の事故による海洋汚染を調べるため、中国国家海洋局は16日、西太平洋に向けて観測船を派遣した。新華社通信が伝えた。同局は「事故の影響についての基礎的なデータを集めたい」としている。観測船は福建省から出発。外洋進出を進める中国政府として、実績をつくる狙いもありそうだ。(北京11峯村健司)
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日本近海での最近の中国の活動 (防衛白書などから)
2008年
10月 駆逐艦など4隻が津軽海峡を通過、日本を周回
11月 駆逐艦など4隻が太平洋に進出
12月 中国海洋調査船2隻が尖閣諸島周辺の日本領海内に侵入
2009年
6月 駆逐艦など5隻が沖ノ鳥島北東の海域に進出
2010年
3月 駆逐艦など6隻が太平洋に進出
4月 最新鋭の潜水艦など10隻が沖ノ鳥島西方の海域に進出。東シナ海と太平洋で艦載ヘリが海自護衛艦に近接飛行
7月 駆逐艦など2隻が太平洋に進出
2011年
3月 東シナ海ガス田の北北東の海域で「中国海監」と書かれた中国ヘリコプターが警戒監視中の海自護衛艦に近接飛行。東シナ海ガス田の東方海域で同様の近接飛行
4月 東シナ海中部海域で中国航空機が海自護衛艦に近接飛行
6月 駆逐艦や潜水艦救難艦など計11隻が沖縄本島と宮古島の間の公海を通過
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東シナ海での中国艦船に対する海上自衛隊の警戒監視活動について、中国側が「危険だ」と抗議し、防衛省は「事実と異なる」と回答する応酬があったことが分かった。東日本大震災後、中国側が自衛隊の情報収集能力が落ちていないか検証している可能性もある。
中国政府は、4月21日の東シナ海の公海上での日本側の活動について抗議した。具体的には、?海上自衛隊のミサイル搭載護衛艦のヘリコプターが中国艦艇の上空を至近距離で飛行?同じ中国艦艇の付近を海上自衛隊の哨戒機P3C1機が低空で旋回?別の中国艦艇の近くをP3C2機が高度80層の低空で旋回し、(音を測定して潜水艦の位置を探る)ソノブイを連続投下━━との事例を挙げ、自衛隊の動きを「危険」としていた。
だが、防衛省がレーダーなどの記録を確認したところ、中国側の指摘は事実と異なっていたといい、「そもそもミサイル搭載護衛艦は指摘された海域にいなかった」と回答。P3Cについては「(艦艇との)距離は3700メートルある」と説明し、ソノブイの連続投下も「距離は1300層以上ある」として、いずれも「危険はない」と回答した。
シンガポールであった4日の日中防衛相会談で中国の梁光烈国防相は「東シナ海での日本の活発な偵察活動により、日中間の衝突の危険がある」と言及。北沢俊美防衛相は「中国側に危険を及ぼしていないことはレーダーの記録からも確認できている」と反論した。
一連の経過に関する中国側の意図は不明だが、従来は日本側から中国への抗議が圧倒的に多く、防衛省幹部は「中国は日本に抗議をすることで、国際社会での日本の立場を弱めようとしたのではないか」と見る。また、日本側の別の当局者は「中国は自衛隊が震災前と同じぐらい中国の動きを把握できるか試している。つけ込むスキがあると思えば、活動の頻度を増やす可能性がある」と分析。衝突回避のため、日中間の「海上連絡メカニズム」の協議を進める一方で、「自衛隊の情報収集能力の高さを示すことが必要」としている。(河口健太郎)
中国が観測船 西太平洋派遣
東京電力福島第一原子力発電所の事故による海洋汚染を調べるため、中国国家海洋局は16日、西太平洋に向けて観測船を派遣した。新華社通信が伝えた。同局は「事故の影響についての基礎的なデータを集めたい」としている。観測船は福建省から出発。外洋進出を進める中国政府として、実績をつくる狙いもありそうだ。(北京11峯村健司)
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日本近海での最近の中国の活動 (防衛白書などから)
2008年
10月 駆逐艦など4隻が津軽海峡を通過、日本を周回
11月 駆逐艦など4隻が太平洋に進出
12月 中国海洋調査船2隻が尖閣諸島周辺の日本領海内に侵入
2009年
6月 駆逐艦など5隻が沖ノ鳥島北東の海域に進出
2010年
3月 駆逐艦など6隻が太平洋に進出
4月 最新鋭の潜水艦など10隻が沖ノ鳥島西方の海域に進出。東シナ海と太平洋で艦載ヘリが海自護衛艦に近接飛行
7月 駆逐艦など2隻が太平洋に進出
2011年
3月 東シナ海ガス田の北北東の海域で「中国海監」と書かれた中国ヘリコプターが警戒監視中の海自護衛艦に近接飛行。東シナ海ガス田の東方海域で同様の近接飛行
4月 東シナ海中部海域で中国航空機が海自護衛艦に近接飛行
6月 駆逐艦や潜水艦救難艦など計11隻が沖縄本島と宮古島の間の公海を通過
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台湾併合の目標を、2012年と掲げている中国は、台湾のみならず南シナ海、東シナ海、太平洋第二列島線、インド洋へと覇権拡大の行動を広めていることは、諸兄がご承知の通りです。
観測船の派遣は、潜水艦の航路開拓とメタンハイドレードなどの海底資源調査ですね。EEZ内での調査は拒否出来るはずです。しっかりと監視することが大切ですね。
危険な接近行為と抗議するのは日本の十八番でしたが、中国がその手を真似するとは、日本の抗議が一定の効果があった裏返しとも受け取れますね。
位置関係が違うのは、日本の能力を試したのか、中国海軍の能力がお粗末なのか。中国とすれば、もともと無理なことを強引に言い始めた尖閣の領有権ですので、論争が五分に進められる立場を世界的に獲得することが優先ですから、位置なんか細かなことは気にしていないのでしょう。嘘を何回でも繰り返して言いつらい、本当の事の様な錯覚を産み出し、やがては本当のことと認めさせる。それが中国共産党の手法なのです。
先手必勝です。日本が先手を取り世界世論に訴えていかねばなりません。些細なことでも取り上げ、世界へ向けて情報発信する。原発事故情報に限らず、外交情報でも当然必要なことです。
カンカラ菅にしろ、売国奴仙谷にしろ、密室専制政治の民主党体質では、世界の国々から信頼を失うばかりで、国が滅んでしまうことでしょう。
# 冒頭の写真は、9日に宮古島・沖縄本島間を通過した中国艦船。去年より増えて11隻となった。