
トランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談が物別れで頓挫!
欧州諸国とウクライナ抜きでの米露の平和交渉に、欧州勢はウクライナへの支援の姿勢を表明していますが、労働党を率いるスターマー氏が英軍を派遣する意思を固め、ウクライナ問題への対応で欧州を主導する立場へ!
今回のトランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談決別について、欧州首脳会合では、「有志連合」でウクライナ和平を保証と表明!
スターマー英首相は、英軍部隊を同国に派遣する「用意と意思がある」とし、ウクライナ問題への対応で欧州を主導する意欲示しているのは諸兄がご承知のこと。
スターマー英首相、「有志連合」でウクライナ和平を保証と表明 欧州首脳会合 - BBCニュース
スターマー英首相は、今の段階でウクライナ和平への具体的な関与策を打ち出さなければ、戦争の幕引きを急ぐトランプ米大統領の意のままにロシアとの交渉が進められてしまうとの危機感を抱いていた。
スターマー氏が英軍派遣で和平に具体的に貢献する姿勢を示し、トランプ氏も今後、英国の意向を無視できなくなったといえる。
サウジアラビアで米露高官による最初の和平協議があった2月18日の直前のタイミングで英国が軍部隊の派遣を表明したのには、政治的に重要な意味があると、E・ルトワック氏。
英国政治の観点でいえば、英軍派遣が保守党政権下で計画されていたならば、労働党は実施に反対しただろう。だが、前政権でウクライナ戦争で対露強硬姿勢を明確にしていた保守党は、今回の労働党の派遣方針に反対はしない。
英国内は一致団結している。
世界中のどの国にも、その国の歴史と性格を形作る「国家神話」というものがある。英国の場合は「英国は戦い、勝つ」というものだ。英軍はいつでも戦う準備ができており、喜んで出動する。私自身、昔は英陸軍にいて、海外に派遣されたことがあるので、そうした気持ちは良く分かると、E・ルトワック氏。
問題は、欧州大陸の国々がどこまで英国に同調するかだ。
既に軍派遣の意志を示しているフランスに加え、ロシアと国境を接するフィンランドやバルト三国も派遣に動くだろう。徴兵制を復活させた他の北欧諸国も同様だと。
だが、政治的に不安定さを増すドイツでは、議論がどちらに転ぶか分からない。イタリアは軍に戦う気がないのだそうです。
英軍は、頑張れば1万人規模の兵力を派遣できる。他の欧州諸国からの派遣も合わせれば、兵力は計10万人近くになるだろう。ウクライナにとっては朗報で、これまで徴兵逃れのために国外に脱出していたウクライナの若者がロシアの再侵略を抑止するために軍の平和維持活動に身を投じることも期待できると、E・ルトワック氏。
今後も米露を軸に和平協議が何回か繰り返されるだろうが、結局は米露首脳が直接会談するまで物事は何も決まらないだろうとも。
首脳会談に同席し、会談の破談のきっかけの発言をした、バンス米副大統領。
和やかな雰囲気が一変 口論のきっかけは米副大統領の一言 | 毎日新聞
欧州批判論者でもあるのですね。
ヴァンス米副大統領、言論の自由と移民問題めぐり欧州を「口撃」 - BBCニュース
ウクライナや欧州を抜きにしたトランプ氏とプーチン氏の戦闘停止に向けた会談。
当初は、トランプ氏の交渉術でプーチン氏を説き伏せるかと期待していましたが、残りの任期がないせいか、歳をとったせいか、例えば肝心要の「戦争を仕掛けたのはウクライナ」というプーチン説をうのみさせられている無知無力ぶり。(劣等スタッフばかりなのか、本人の劣化なのか?)
ロシアは現在、インフレを抑止できず経済的危機に陥ろうとしている。プーチン氏は、ここで戦いに区切りをつけないと、自身の政治生命までもが危うくなりかねない。
私自身は和平の行方を楽観視しているとのE・ルトワック氏ですが、トランプ氏とその側近は、追い込まれているプーチンの現状を読み切れているのか、残りの任期がなく 2年を切った中間選挙(以後はレームダック化)までに戦争停止の成果達成に焦っているのか。
スターマー英首相の欧州勢のリーダーシップに期待。
日本のポスト石破にも期待ですが、どなたになるのか?!
# 冒頭の画像は、スターマー英首相とゼレンスキー大統領

この花の名前は、タマザキサクラソウ
↓よろしかったら、お願いします。

遊爺さんの写真素材 - PIXTA
欧州諸国とウクライナ抜きでの米露の平和交渉に、欧州勢はウクライナへの支援の姿勢を表明していますが、労働党を率いるスターマー氏が英軍を派遣する意思を固め、ウクライナ問題への対応で欧州を主導する立場へ!
「戦う英国」が世界で存在感 ウクライナへの軍派遣で欧州を主導
世界を解く-E・ルトワック - 産経ニュース 2025/3/3 黒瀬 悦成
スターマー英首相は、ロシアに侵略されたウクライナでの戦争の終結をにらみ、英軍部隊を同国に派遣する「用意と意思がある」と表明した。
伝統的に左派寄りとされる労働党のスターマ氏は英断だ。これにより英国は、ウクライナ問題への対応で欧州を主導する立場を確保することになる。
スターマー氏は、英国が世界に影響力を行使できる重要国であり続けられるよう力を尽くしている。英国が年内に空母打撃群を日本を含むインド太平洋地域に派遣するのもその一環だ。
サウジアラビアで米露高官による最初の和平協議があった2月18日の直前のタイミングで英国が軍部隊の派遣を表明したのには、政治的に重要な意味がある。
スターマー氏は、今の段階でウクライナ和平への具体的な関与策を打ち出さなければ、戦争の幕引きを急ぐトランプ米大統領の意のままにロシアとの交渉が進められてしまうとの危機感を抱いていた。
だが、スターマー氏が英軍派遣で和平に具体的に貢献する姿勢を示し、トランプ氏も今後、英国の意向を無視できなくなったといえる。
逆に言えばトランプ氏は、まるで狼に対する羊の群れのように「欧州の頭越しにプーチン露大統領と交渉に入った」と非難するばかりで、自らは行動を示さない他の欧州諸国を相手にする気はないということだ。
■国家神話「英国は戦い、勝つ」
英国政治の観点でいえば、英軍派遣が保守党政権下で計画されていたならば、労働党は実施に反対しただろう。だが、前政権でウクライナ戦争で対露強硬姿勢を明確にしていた保守党は、今回の労働党の派遣方針に反対はしない。英国全体の士気向上にもつながる。
世界中のどの国にも、その国の歴史と性格を形作る「国家神話」というものがある。英国の場合は「英国は戦い、勝つ」というものだ。英軍はいつでも戦う準備ができており、喜んで出動する。私自身、昔は英陸軍にいて、海外に派遣されたことがあるので、そうした気持ちは良く分かる。
北大西洋条約機構(NATO)が「テロとの戦い」で軍部隊をアフガニスタンやイラクに空輸したのと違い、英軍は鉄道など陸路でウクライナに部隊を派遣できるので、コストを比較的低く抑えられる利点もある。
■欧州はどこまで共同歩調を取るか
問題は、欧州大陸の国々がどこまで英国に同調するかだ。
既に軍派遣の意志を示しているフランスに加え、ロシアと国境を接するフィンランドやバルト三国も派遣に動くだろう。徴兵制を復活させた他の北欧諸国も同様だ。
だが、政治的に不安定さを増すドイツでは、議論がどちらに転ぶか分からない。イタリアは軍に戦う気がない。
英軍は、頑張れば1万人規模の兵力を派遣できる。他の欧州諸国からの派遣も合わせれば、兵力は計10万人近くになるだろう。ウクライナにとっては朗報で、これまで徴兵逃れのために国外に脱出していたウクライナの若者がロシアの再侵略を抑止するために軍の平和維持活動に身を投じることも期待できる。
和平の行方は現時点で見通せない。今後も米露を軸に和平協議が何回か繰り返されるだろうが、結局は米露首脳が直接会談するまで物事は何も決まらないだろう。
一方で、首脳会談の展開はなんとなく予想できる。トランプ氏は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記とのシンガポールでの会談でやったように、プーチン氏とロシアが戦争終結で国際社会に復帰を果たした場合のバラ色の未来について映像などを駆使して説明するのだろう。
対するプーチン氏は、「ウクライナは常にロシアの一部だった」とする主張を歴史的経緯を交えて展開するに違いない。
私自身は和平の行方を楽観視している。ロシアは現在、インフレを抑止できず経済的危機に陥ろうとしている。プーチン氏は、ここで戦いに区切りをつけないと、自身の政治生命までもが危うくなりかねないのだ。(聞き手 黒瀬悦成)
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エドワード・ルトワック 米歴史学者。米国家安全保障会議(NSC)などでコンサルタントを務め、現在は政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)上級顧問。安倍晋三元首相に戦略に関して提言していた。1942年生まれ。
世界を解く-E・ルトワック - 産経ニュース 2025/3/3 黒瀬 悦成
スターマー英首相は、ロシアに侵略されたウクライナでの戦争の終結をにらみ、英軍部隊を同国に派遣する「用意と意思がある」と表明した。
伝統的に左派寄りとされる労働党のスターマ氏は英断だ。これにより英国は、ウクライナ問題への対応で欧州を主導する立場を確保することになる。
スターマー氏は、英国が世界に影響力を行使できる重要国であり続けられるよう力を尽くしている。英国が年内に空母打撃群を日本を含むインド太平洋地域に派遣するのもその一環だ。
サウジアラビアで米露高官による最初の和平協議があった2月18日の直前のタイミングで英国が軍部隊の派遣を表明したのには、政治的に重要な意味がある。
スターマー氏は、今の段階でウクライナ和平への具体的な関与策を打ち出さなければ、戦争の幕引きを急ぐトランプ米大統領の意のままにロシアとの交渉が進められてしまうとの危機感を抱いていた。
だが、スターマー氏が英軍派遣で和平に具体的に貢献する姿勢を示し、トランプ氏も今後、英国の意向を無視できなくなったといえる。
逆に言えばトランプ氏は、まるで狼に対する羊の群れのように「欧州の頭越しにプーチン露大統領と交渉に入った」と非難するばかりで、自らは行動を示さない他の欧州諸国を相手にする気はないということだ。
■国家神話「英国は戦い、勝つ」
英国政治の観点でいえば、英軍派遣が保守党政権下で計画されていたならば、労働党は実施に反対しただろう。だが、前政権でウクライナ戦争で対露強硬姿勢を明確にしていた保守党は、今回の労働党の派遣方針に反対はしない。英国全体の士気向上にもつながる。
世界中のどの国にも、その国の歴史と性格を形作る「国家神話」というものがある。英国の場合は「英国は戦い、勝つ」というものだ。英軍はいつでも戦う準備ができており、喜んで出動する。私自身、昔は英陸軍にいて、海外に派遣されたことがあるので、そうした気持ちは良く分かる。
北大西洋条約機構(NATO)が「テロとの戦い」で軍部隊をアフガニスタンやイラクに空輸したのと違い、英軍は鉄道など陸路でウクライナに部隊を派遣できるので、コストを比較的低く抑えられる利点もある。
■欧州はどこまで共同歩調を取るか
問題は、欧州大陸の国々がどこまで英国に同調するかだ。
既に軍派遣の意志を示しているフランスに加え、ロシアと国境を接するフィンランドやバルト三国も派遣に動くだろう。徴兵制を復活させた他の北欧諸国も同様だ。
だが、政治的に不安定さを増すドイツでは、議論がどちらに転ぶか分からない。イタリアは軍に戦う気がない。
英軍は、頑張れば1万人規模の兵力を派遣できる。他の欧州諸国からの派遣も合わせれば、兵力は計10万人近くになるだろう。ウクライナにとっては朗報で、これまで徴兵逃れのために国外に脱出していたウクライナの若者がロシアの再侵略を抑止するために軍の平和維持活動に身を投じることも期待できる。
和平の行方は現時点で見通せない。今後も米露を軸に和平協議が何回か繰り返されるだろうが、結局は米露首脳が直接会談するまで物事は何も決まらないだろう。
一方で、首脳会談の展開はなんとなく予想できる。トランプ氏は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記とのシンガポールでの会談でやったように、プーチン氏とロシアが戦争終結で国際社会に復帰を果たした場合のバラ色の未来について映像などを駆使して説明するのだろう。
対するプーチン氏は、「ウクライナは常にロシアの一部だった」とする主張を歴史的経緯を交えて展開するに違いない。
私自身は和平の行方を楽観視している。ロシアは現在、インフレを抑止できず経済的危機に陥ろうとしている。プーチン氏は、ここで戦いに区切りをつけないと、自身の政治生命までもが危うくなりかねないのだ。(聞き手 黒瀬悦成)
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エドワード・ルトワック 米歴史学者。米国家安全保障会議(NSC)などでコンサルタントを務め、現在は政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)上級顧問。安倍晋三元首相に戦略に関して提言していた。1942年生まれ。
今回のトランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談決別について、欧州首脳会合では、「有志連合」でウクライナ和平を保証と表明!
スターマー英首相は、英軍部隊を同国に派遣する「用意と意思がある」とし、ウクライナ問題への対応で欧州を主導する意欲示しているのは諸兄がご承知のこと。
スターマー英首相、「有志連合」でウクライナ和平を保証と表明 欧州首脳会合 - BBCニュース
スターマー英首相は、今の段階でウクライナ和平への具体的な関与策を打ち出さなければ、戦争の幕引きを急ぐトランプ米大統領の意のままにロシアとの交渉が進められてしまうとの危機感を抱いていた。
スターマー氏が英軍派遣で和平に具体的に貢献する姿勢を示し、トランプ氏も今後、英国の意向を無視できなくなったといえる。
サウジアラビアで米露高官による最初の和平協議があった2月18日の直前のタイミングで英国が軍部隊の派遣を表明したのには、政治的に重要な意味があると、E・ルトワック氏。
英国政治の観点でいえば、英軍派遣が保守党政権下で計画されていたならば、労働党は実施に反対しただろう。だが、前政権でウクライナ戦争で対露強硬姿勢を明確にしていた保守党は、今回の労働党の派遣方針に反対はしない。
英国内は一致団結している。
世界中のどの国にも、その国の歴史と性格を形作る「国家神話」というものがある。英国の場合は「英国は戦い、勝つ」というものだ。英軍はいつでも戦う準備ができており、喜んで出動する。私自身、昔は英陸軍にいて、海外に派遣されたことがあるので、そうした気持ちは良く分かると、E・ルトワック氏。
問題は、欧州大陸の国々がどこまで英国に同調するかだ。
既に軍派遣の意志を示しているフランスに加え、ロシアと国境を接するフィンランドやバルト三国も派遣に動くだろう。徴兵制を復活させた他の北欧諸国も同様だと。
だが、政治的に不安定さを増すドイツでは、議論がどちらに転ぶか分からない。イタリアは軍に戦う気がないのだそうです。
英軍は、頑張れば1万人規模の兵力を派遣できる。他の欧州諸国からの派遣も合わせれば、兵力は計10万人近くになるだろう。ウクライナにとっては朗報で、これまで徴兵逃れのために国外に脱出していたウクライナの若者がロシアの再侵略を抑止するために軍の平和維持活動に身を投じることも期待できると、E・ルトワック氏。
今後も米露を軸に和平協議が何回か繰り返されるだろうが、結局は米露首脳が直接会談するまで物事は何も決まらないだろうとも。
首脳会談に同席し、会談の破談のきっかけの発言をした、バンス米副大統領。
和やかな雰囲気が一変 口論のきっかけは米副大統領の一言 | 毎日新聞
欧州批判論者でもあるのですね。
ヴァンス米副大統領、言論の自由と移民問題めぐり欧州を「口撃」 - BBCニュース
ウクライナや欧州を抜きにしたトランプ氏とプーチン氏の戦闘停止に向けた会談。
当初は、トランプ氏の交渉術でプーチン氏を説き伏せるかと期待していましたが、残りの任期がないせいか、歳をとったせいか、例えば肝心要の「戦争を仕掛けたのはウクライナ」というプーチン説をうのみさせられている無知無力ぶり。(劣等スタッフばかりなのか、本人の劣化なのか?)
ロシアは現在、インフレを抑止できず経済的危機に陥ろうとしている。プーチン氏は、ここで戦いに区切りをつけないと、自身の政治生命までもが危うくなりかねない。
私自身は和平の行方を楽観視しているとのE・ルトワック氏ですが、トランプ氏とその側近は、追い込まれているプーチンの現状を読み切れているのか、残りの任期がなく 2年を切った中間選挙(以後はレームダック化)までに戦争停止の成果達成に焦っているのか。
スターマー英首相の欧州勢のリーダーシップに期待。
日本のポスト石破にも期待ですが、どなたになるのか?!
# 冒頭の画像は、スターマー英首相とゼレンスキー大統領

この花の名前は、タマザキサクラソウ
↓よろしかったら、お願いします。

遊爺さんの写真素材 - PIXTA