トランプ政権時代に突入した、米中新冷戦時代。後半パンダハガー主流外交を展開したオバマ政権時代の副大統領・バイデン氏、息子のチャイナゲート疑惑を抱えるバイデン氏の新政権での対中外交姿勢への注目を続けています。
トランプ政権時代に始まり、末期に、日本で各国外相による会合を開いていた「QUAD(クアッド)」。バイデン政権になってもオンラインの外相会議が開催されていましたが、初の首脳会談が、オンライン会議で、12日に開催されると発表されました。
サキ米大統領報道官は9日の記者会見で、「ジョー・バイデン大統領が、インド太平洋地域における同盟・パートナー諸国を重視している表れだ」と語ったのだそうです。
東京で第2回日米豪印外相会合が開催(インド、日本、オーストラリア、米国) | ビジネス短信 - ジェトロ
日米豪印外相、18日にオンラインで「クアッド」会議=米国務省|au Webポータル国際ニュース
注目されるのは、中国の新型コロナウイルスの「ワクチン外交」に対抗し、自由主義陣営の「ワクチン連合」の検討。
日米豪印でワクチン増産 途上国向け、中国に対抗―12日に初の首脳テレビ会議:時事ドットコム
インドで生産するワクチンを、途上国が購入できるよう資金援助をして、中国のワクチン外交に、自由主義連合として対抗しようというもの。
インドでの生産への支援にもなり、インドとの連携強化も狙いのひとつ。
日本は資金協力を行うほか、「コールドチェーン」と呼ばれるワクチンの保冷庫や輸送車両の提供で貢献する方針。
先月18日の、オンラインでのクアッド外相会合では、中国による軍事的覇権拡大の動きに反対する方針で一致。4カ国による海上共同訓練も行っており、今後、英国やフランスなどの欧州諸国も参加を表明している。
福井県立大学の島田洋一教授は「バイデン氏の『親中』懸念を打ち消す意味もありそうだ。中国は 2月に海警法を施行し、明らかに局面が変わっている。自由主義陣営として、安全保障上の毅然とした対応をしなければならない」と指摘しておられます。
中国の王毅国務委員兼外相が、米国に台湾との関係強化政策を見直すように求めたことについて、サキ報道官は、「台湾が十分な自衛能力を維持できるよう支援を続ける。その立場は変わらない」と反論。
フィリップ・デービッドソン米インド太平洋軍司令官は、米議会上院軍事委員会の公聴会で、対中抑止力強化を訴えたのだそうです。
「自由で開かれたインド太平洋戦略」の核でもある、日米豪印の連携強化。更に、英仏独とQUAD(クアッド)との連携強化。
新たな中国包囲網が形成されていく様ですね。
# 冒頭の画像は、クアッドのワクチン供給の仕組み
【独自】途上国へのワクチン供与、日米豪印が枠組み創設へ…中国に対抗 : 読売新聞オンライン
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トランプ政権時代に始まり、末期に、日本で各国外相による会合を開いていた「QUAD(クアッド)」。バイデン政権になってもオンラインの外相会議が開催されていましたが、初の首脳会談が、オンライン会議で、12日に開催されると発表されました。
サキ米大統領報道官は9日の記者会見で、「ジョー・バイデン大統領が、インド太平洋地域における同盟・パートナー諸国を重視している表れだ」と語ったのだそうです。
東京で第2回日米豪印外相会合が開催(インド、日本、オーストラリア、米国) | ビジネス短信 - ジェトロ
日米豪印外相、18日にオンラインで「クアッド」会議=米国務省|au Webポータル国際ニュース
日米豪印「ワクチン連合」で中国に対抗! QUAD初会合12日開催 識者「バイデン氏の『親中』懸念打ち消す意味も」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 021.3.10
米政府は、日本と米国、オーストラリア、インドの4カ国による戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の、初の首脳会合を12日にオンラインで開くと発表した。中国の軍事的覇権拡大に対峙(たいじ)し、「自由で開かれたインド太平洋」構想について話し合う。中国の新型コロナウイルスの「ワクチン外交」に対抗し、自由主義陣営の「ワクチン連合」も検討する。16日には、日米両政府による外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)も開催予定で、中国包囲網が強化されそうだ。
◇
「ジョー・バイデン大統領が、インド太平洋地域における同盟・パートナー諸国を重視している表れだ」
ジェン・サキ米大統領報道官は9日の記者会見で、こう語った。
クアッド首脳会合には、菅義偉首相とバイデン氏、オーストラリアのスコット・モリソン首相、インドのナレンドラ・モディ首相が出席する。海洋安全保障や気候変動問題のほか、途上国などに新型コロナのワクチンを供給する枠組みの創設も検討しており、幅広い分野から中国に対抗するものとみられる。
同会合を見据えて、先月18日には、クアッド外相会合がオンラインで開かれ、中国による軍事的覇権拡大の動きに反対する方針で一致した。4カ国による海上共同訓練も行っており、今後、英国やフランスなどの欧州諸国も参加を表明している。
来週16日には、日米2プラス2が開催される予定だが、米政府や米軍関係者から、中国を強く牽制(けんせい)する発言が聞かれる。
前出のサキ氏は8日の記者会見で、中国の王毅国務委員兼外相が、米国に台湾との関係強化政策を見直すように求めたことについて、「台湾が十分な自衛能力を維持できるよう支援を続ける。その立場は変わらない」と反論した
フィリップ・デービッドソン米インド太平洋軍司令官は9日、米議会上院軍事委員会の公聴会で、「中国が一方的に現状変更を試みるリスクは高まっている」「中国に軍事力行使による目的達成は代償が高過ぎると明示する必要がある」と述べ、抑止力強化を訴えた。
クアッド首脳会合をどう見るか。
米国事情に詳しい福井県立大学の島田洋一教授は「首脳会合が、外相会合から約3週間で開催される意義は大きい。時間を要せば、『4カ国での議論が停滞している』と思われかねない。バイデン氏の『親中』懸念を打ち消す意味もありそうだ。中国は2月に海警法を施行し、明らかに局面が変わっている。自由主義陣営として、安全保障上の毅然(きぜん)とした対応をしなければならない」と指摘した。
米政府は、日本と米国、オーストラリア、インドの4カ国による戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の、初の首脳会合を12日にオンラインで開くと発表した。中国の軍事的覇権拡大に対峙(たいじ)し、「自由で開かれたインド太平洋」構想について話し合う。中国の新型コロナウイルスの「ワクチン外交」に対抗し、自由主義陣営の「ワクチン連合」も検討する。16日には、日米両政府による外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)も開催予定で、中国包囲網が強化されそうだ。
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「ジョー・バイデン大統領が、インド太平洋地域における同盟・パートナー諸国を重視している表れだ」
ジェン・サキ米大統領報道官は9日の記者会見で、こう語った。
クアッド首脳会合には、菅義偉首相とバイデン氏、オーストラリアのスコット・モリソン首相、インドのナレンドラ・モディ首相が出席する。海洋安全保障や気候変動問題のほか、途上国などに新型コロナのワクチンを供給する枠組みの創設も検討しており、幅広い分野から中国に対抗するものとみられる。
同会合を見据えて、先月18日には、クアッド外相会合がオンラインで開かれ、中国による軍事的覇権拡大の動きに反対する方針で一致した。4カ国による海上共同訓練も行っており、今後、英国やフランスなどの欧州諸国も参加を表明している。
来週16日には、日米2プラス2が開催される予定だが、米政府や米軍関係者から、中国を強く牽制(けんせい)する発言が聞かれる。
前出のサキ氏は8日の記者会見で、中国の王毅国務委員兼外相が、米国に台湾との関係強化政策を見直すように求めたことについて、「台湾が十分な自衛能力を維持できるよう支援を続ける。その立場は変わらない」と反論した
フィリップ・デービッドソン米インド太平洋軍司令官は9日、米議会上院軍事委員会の公聴会で、「中国が一方的に現状変更を試みるリスクは高まっている」「中国に軍事力行使による目的達成は代償が高過ぎると明示する必要がある」と述べ、抑止力強化を訴えた。
クアッド首脳会合をどう見るか。
米国事情に詳しい福井県立大学の島田洋一教授は「首脳会合が、外相会合から約3週間で開催される意義は大きい。時間を要せば、『4カ国での議論が停滞している』と思われかねない。バイデン氏の『親中』懸念を打ち消す意味もありそうだ。中国は2月に海警法を施行し、明らかに局面が変わっている。自由主義陣営として、安全保障上の毅然(きぜん)とした対応をしなければならない」と指摘した。
注目されるのは、中国の新型コロナウイルスの「ワクチン外交」に対抗し、自由主義陣営の「ワクチン連合」の検討。
日米豪印でワクチン増産 途上国向け、中国に対抗―12日に初の首脳テレビ会議:時事ドットコム
インドで生産するワクチンを、途上国が購入できるよう資金援助をして、中国のワクチン外交に、自由主義連合として対抗しようというもの。
インドでの生産への支援にもなり、インドとの連携強化も狙いのひとつ。
日本は資金協力を行うほか、「コールドチェーン」と呼ばれるワクチンの保冷庫や輸送車両の提供で貢献する方針。
先月18日の、オンラインでのクアッド外相会合では、中国による軍事的覇権拡大の動きに反対する方針で一致。4カ国による海上共同訓練も行っており、今後、英国やフランスなどの欧州諸国も参加を表明している。
福井県立大学の島田洋一教授は「バイデン氏の『親中』懸念を打ち消す意味もありそうだ。中国は 2月に海警法を施行し、明らかに局面が変わっている。自由主義陣営として、安全保障上の毅然とした対応をしなければならない」と指摘しておられます。
中国の王毅国務委員兼外相が、米国に台湾との関係強化政策を見直すように求めたことについて、サキ報道官は、「台湾が十分な自衛能力を維持できるよう支援を続ける。その立場は変わらない」と反論。
フィリップ・デービッドソン米インド太平洋軍司令官は、米議会上院軍事委員会の公聴会で、対中抑止力強化を訴えたのだそうです。
「自由で開かれたインド太平洋戦略」の核でもある、日米豪印の連携強化。更に、英仏独とQUAD(クアッド)との連携強化。
新たな中国包囲網が形成されていく様ですね。
# 冒頭の画像は、クアッドのワクチン供給の仕組み
【独自】途上国へのワクチン供与、日米豪印が枠組み創設へ…中国に対抗 : 読売新聞オンライン
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