遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

けじめが簡単に覆る民主党 小沢処分解除論が白昼堂々とまかり通る

2011-08-21 00:08:45 | 民主党の正体
 民主党は与党になって間もなく始まった、小鳩のツートップに関するお金と政治家の問題が綿々と続き、国会や政権にも影響を与えていて、とりわけ小沢氏に関しては野党にとどまらず、党内でも紛糾の種となりつづけていました。
 党の自浄能力がないとの指摘に、常任幹事会や倫理委員会が責任をなすりあうため二転三転しながらでしたが、「党のけじめをつける」(菅)として、小沢氏の判決確定までの間の党員資格停止を決めたのでした。「丁寧な手続きを経て」の菅の説明通り、責任を分担するため(民主党には責任をかぶる肝の据わった人材はいない)時間も人手も十分にかけた、党として重い決断であったはずです。
 
民主党、小沢氏“党員資格停止”を正式決定 | 日テレNEWS24

 それが、代表選挙を目前にし、立候補者や支援者が公然とその処分撤回を口にしています。
 民主党とは、党の重い決定を簡単に覆すことが出来る党なのでしょうね。新代表になったら出来るということは、民主党の代表とは、朕は法なりの独裁者なのですね。まぁ、政策集団ではなく、政権亡者の集団で、国民や国家より、党の政局、己の座を優先する烏合の衆の集まりですから、今更言わなくても、多くの方々がご承知のことではありますが。
 

民主党代表選 耳疑う小沢氏処分の解除 (8/20 産経)

 
月内にも行われる民主党代表選をめぐり、政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎元代表に対する党員資格停止処分の解除を求める意見が出ている。政権政党として耳を疑う。
 党実力者の輿石東参院議員会長が「新代表の下で、凍結なり解除することが望ましい」(18日)と主張したのに続き、代表選出馬の意向を表明した海江田万里経済産業相も19日、「民主党の持つあらゆる力を結集すべきだ」と処分を見直す考えを示した。
 民主党は今年2月、「法に基づき国会議員本人が起訴された事実は重い」として小沢氏の党員資格停止処分を下したばかりだ。具体的には判決確定まで党の役職に就けず、公認や活動資金も得られないなどの内容だ。いったい、どんな理屈をつければ代表選実施が処分解除につながるのか。党のけじめをつけたのではなかったか。
 強制起訴の裁判も進んでいないのに、
党倫理委員会などで検討を重ねた正式決定の変更を安易に論じる状況そのものが、党への信頼をさらに失わせている

 海江田氏は19日、小沢氏と会って代表選で支援を要請した。「政治とカネ」は、民主党が国民の信を失った大きな原因の一つだ。それを軽視して、
代表選で数の力を持つ小沢氏を頼るのは、信頼回復に逆行するものでしかない。
<中略>


 党内では、東日本大震災発生後から「小沢氏に復旧・復興などの役割を与えるべきだ」との声が出始めていた。代表選後の新体制に絡めた処分解除論は、小沢氏の復権を視野に入れたものと映る。
 小沢氏の問題だけではない。
菅直人首相も、外国人からの違法献金や北朝鮮と関係の深い政治団体への不適切献金の問題を抱えながら、真相を明らかにしない。退陣でうやむやにできると踏んでいるのだろうか。政治とカネをめぐる問題のけじめこそ、代表選で改めて問われなければならない。


 もともとがおかしな党なのだからと言ってしまえば、身も蓋もないのですが、どうみてもおかしな話です。とても世界をリードする国(G7のなかでも主要国。だった?)の与党の振る舞いとは見えません。政治は三流と言われる所以ですね。今は三流どころか、四流以下の評価でしょう。
 まず気品のないのが、総理(=代表)選挙への立候補は、誰でも手を上げればよいと言うものではないでしょう。20人の推薦人集めに汲々とする人が、国家の最高責任者になろうとする。日常、国家の為、国民の為を論じ賛同する議員を政策で(鳩の様にお母さんからのお小遣いのばら撒きではなく)多く集め尊敬されている人を選ぶのが議員内閣制です。
 それが、人数さえ集めれば代表になれる(今回は国会議員だけの様ですが、外国人の党友でもよい)と言うことですから、誰でもが手を挙げて、政策より政局優先での票集めに走る。だから、党のけじめもへったくれもなく、代表になるためには恥も外聞もなく走り回る。それが民主党の正体だし、構造的かつ致命的欠陥なのです。
 それでも、鳩以上に国害を招く議員はいないだろうとおもって代わった菅でしたが、負けず劣らずの歴史に残る失政続き。おまけに、辞めさせられそうになると、鷺(?)になって座にしがみつき、未曾有の危機の日本に政治空白を長々と産み出しました。
 3度目の正直では、鳩や鷺菅よりはましな人物が選ばれていただかないと、いくら民が頑張って支えている日本といえども、少子高齢化での市場縮小・産業の後継者不足、超円高、電力不足、増税、多国間貿易自由化置去りと無策のつけがのしかかれば沈没してしまいます。

 手を上げるのは、ダメモトは自覚しているが、新政権でのポストが欲しいからとは見え見えですね。
 けじめを覆す、政策なき数あわせ優先者が立候補が恥ずかしくてできない党の自浄力、堂々と政策を唱える立候補者が議論を戦わす公開性を経て、年功序列ではなく日本の総理大臣として、知識も立ち居振る舞いも、世界各国のトップとも堂々と会話が出来る人物が立候補し、選出されることを願っています。
 小沢(無罪の見通しが出てきたとは言え)詣をしている輩は、全員資格はありませんよ。そんなことして総理になったらどうなるか、本人が一番困ることになるのは、素人の遊爺でさえ判るのに。
 でも、小沢氏に秋波を送っていない立候補予定者はいない...?

 
時事ドットコム:小沢氏処分「経緯踏まえ対応」=野田氏
 小沢元代表の処分 馬淵・小沢鋭氏が相次ぎ見直し示唆  :日本経済新聞



  ひまわり・ブラドレッド

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民主党の正体  矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)
民主党政権では日本が持たない




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