遊爺雑記帳

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台湾総統選 民進党・蔡氏優勢、8年ぶり政権交代確実 議会選過半数なるか

2016-01-11 23:58:58 | 中国 全般
 台湾の総統選が16日に投開票されますが、野党・民主進歩党の蔡英文主席の優勢は揺るがず、8年ぶりの政権交代と台湾初の女性総統誕生はほぼ確実な情勢なのだそうです。
 中台首脳会談で圧力をかけた習近平でしたが、むしろ逆効果だったとの声がありますが、中台関係に危機感をいだいて、馬英九政権と築いた「中台交流」「中台一体化」の枠組み固めに躍起となっているのだそうです。
 また、民進党は同日の議会選でも過半数をうかがう勢いで、初めて総統と議会多数派の双方を握る見通しが強まっているのだそうで、議会選の獲得議席に注目が集まっているのだそうです。
 

■台湾総統選 民進党政権交代確実に 16日投開票 焦点は議会選 (1/11 読売朝刊)

 【台南(台湾南部)=比嘉清太、台北=向井ゆう子】16日投開票の台湾総統選まで1週間を切った。台湾「独立」志向の強い最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が、与党・国民党の朱立倫主席(54)を支持率で20ポイント近く引き離して優位を保っている。8年ぶりの政権交代と台湾初の女性総統誕生はほぼ確実な情勢
で、焦点はすでに、同日に実施される立法委員(国会議員に相当、113議席)選に移っている。

 投票日前の最後の週末となった9~10日、両候補はそれぞれの強固な地盤を中心に支持拡大を訴えた。
 民進党の地盤は「独立」色の強い南部。蔡氏は10日、南部・台南で、中華圏で信仰を集める道教の女神「嬬祖」を祭る廟を訪れ、勝利祈願した。爆竹が鳴らされ、蔡氏一行の選挙力ーが「『総統』が来ました」とアナウンスする場面もあった。
 一方、保守的な北部を地盤とする国民党の朱氏は9日午後、馬英九総統とともに台北市内で大規模パレード。朱氏は、馬氏の国民党政権が進めた中台関係の緊張緩和を評価し、台湾住民が「中台の平和と安定を望んでいる」と強調した。
 
朱氏陣営は、民進党に政権交代すれば、中台関係が緊張した民進党の陳水扁前総統の時代に戻りかねないと主張してきた。昨年11月、中台分断後初の首脳会談を受けた世論調査では、台湾住民の55%が、会談は中台関係の平和的発展に役立つと評価し、民意が中国との「対立」は望まないことを浮き彫りにした。ただ、急速な中台接近で現状が脅かされることを懸念する心理もあり、この警戒感が民進党の支持拡大につながっている
と分析されている。
 この流れを受け、蔡氏は10日、現在は民進党40議席、国民党64議席の構成となっている立法院での過半数獲得という目標を「達成しよう」と訴えた。今回の選挙では、2014年春に中台接近に反対して立法院を占拠した学生運動の理論的支柱だった黄国昌主席(42)が率い、「第三勢力」とされる新政党「時代力量(時代の力)」が第3党に躍り出る可能性も出ている。


 中台分断後初の首脳会談を受けた世論調査では、台湾住民の55%が、会談は中台関係の平和的発展に役立つと評価し、民意が中国との「対立」は望まないことを示しつつも、急速な接近には抵抗があり、現状維持を改めて表明する蔡氏への支持が強まったのですね。
 

台湾総統選 「中台交流」に躍起 習政権 危機感強まる (1/11 読売朝刊)

 
将来の台湾統一を視野に入れる中国の習近平政権は、16日投開票の台湾総統選で、「独立」志向の強い民進党への政権交代に危機感を抱き、馬英九政権と築いた「中台交流」「中台一体化」の枠組み固めに躍起となっている。(福建省平潭県 竹腰雅彦)

 「中台は一つの家族。中国は共に歩みます」
 高速フェリーが台湾との間を約3時間で結ぶ
福建省平潭県海壇島。台湾の農産物が出荷日に大陸で手に入るという巨大免税市場は各所に中台一体化を意識したスローガンを掲げていた。台湾自治体のアンテナショップや台湾商品を扱う100店以上が軒を連ねる市場は、同省で長年地方指導者を務めた習国家主席の肝いりで建設中の「自由貿易試験区」の一部
。笑顔の馬総統の等身大写真を店頭に堂々と掲げる店もあり、大陸では極めて異例だ。
 
台湾からの自家用車乗り入れなど中台融和の象徴とされる事業が急ピッチで進む
。台湾食品店の従業員は「(台湾の政治に変化があっても)中台の将来は心配しない」と話す。
 中国は、中台の担当閣僚間のホットライン開設に続き、今年から台湾の商工業者の大陸での開業条件を大幅緩和。中国人旅行客が台湾で旅券を使用することが台湾の「主権」容認につながるとして認めてこなかった台湾経由での第三国出国も試験的に解禁した。
新政権発足の5月を前に、中国の台湾専門家は「交流の枠組みを少しでも早く定着させねばならない」と話す

 一方、過去の総統選で数十万人が帰省し、投票したとされる中国在住の台湾商人(台商)の動きは鈍い。中国は過去、台商の帰省に便宜を図ることで国民党へ票が流れるよう水面下の支援を行ってきたが、
台商関係組織は「今回、組織的な帰省計画はない」と明かす

「内紛続きの国民党に失望感がある」(台湾専門家)とみられている。


 国共内戦以来の、中国共産党の悲願の台湾併合に向け、馬政権との間で接近を進めてきた習近平。
 肝心の国民党が支持を失っていては、手の施しようががない。。
 民進党も、「ヒマワリ学生運動」から派生した「時代の力」と票の争奪が在るのだそうですが、選挙協力をしていて、単独過半数を得られない場合でも、同党などと「進歩大連盟」を結成して多数派を形成することを目指しているのだとか。
 

台湾、16日総統選 民進党・蔡氏優勢、8年ぶり政権交代確実 (1/11 産経 【今週の焦点】)

 台湾の総統選が16日に投開票される。野党、民主進歩党の蔡英文主席(59)が大幅な優勢を保って最終盤を迎え、8年ぶり2度目の政権獲得が確実な情勢だ。民進党は同日の立法委員(国会議員に相当)選でも過半数をうかがう勢いで、初めて総統と議会多数派の双方を握る見通しが強まっている。巨大な中国と向き合う上でどの程度の支持を得られるかや、選挙後の対日政策の行方に注目が集まっている。(台北 田中靖人)
<中略>

■議会も多数派確保見通し
 
民進党は、陳水扁政権(2000~08年)下で立法院(国会)の多数を国民党など野党に握られて政権運営に苦労した経験から、早くから「国会過半数」を標語に総統選と連携した選挙運動を行ってきた

 
劣勢の国民党は獲得議席について「50議席以上」(党幹部)と、定数113の過半数(57議席)より低めの目標しか設定していない
。一方、民進党の陣営幹部は「世論調査から見れば過半数は確保できるはずだ」としつつも、十数選挙区が接戦だとして「楽観していない」と警戒心を緩めず、最近は「国民党の候補者が買収工作をしている」とも主張している。
 一方、「第3勢力」と呼ばれる小政党のうち、14年春に中国とのサービス貿易協定に反発した学生らが立法院を占拠した
「ヒマワリ学生運動」から派生した「時代の力」
は支持を広げ、比例区では名簿に登載した6人全員が当選するとの見方もある。
 主に
民進党支持層の票が流出しているとされるが、民進党は時代の力と選挙協力をしており、単独過半数を得られない場合でも、同党などと「進歩大連盟」を結成して多数派を形成する狙いだ。

 日米台の連携が深まることに期待ですね。


 # 冒頭の画像は、車上から有権者に支持を訴える民主進歩党の蔡英文主席




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