遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

防衛省 辺野古沿岸埋め立て申請書提出

2013-03-22 22:25:17 | EEZ 全般
 小野寺防衛大臣は、自身の判断と会見で語っていましたが、防衛省沖縄防衛局は今日(3/22)、名護市にある沖縄県北部土木事務所に辺野古沿岸の埋め立て工事の申請書類を提出しました。書類は段ボール5箱分と土木事務所の担当者がNHKのインタビューに答えていました。
 小野寺大臣は、地元漁協の合意が出来たので、速やかに申請したとのことですが、仲井眞知事は「市町村の反対が多く無理だといっているのに」と不快感を露わにしています。
 地元をじっくり説得するとし、漁協の了解や辺野古移転促進の集会で、受け入れ気運の芽生えは見え始めていましたが、強引さ、拙速さが反発をかいかねない印象を産んで、その芽を摘みかねないと感じているのは遊爺だけでしょうか。
 

辺野古埋め立て 政府が沖縄県に申請 NHKニュース

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題を巡り、政府は、日米合意で移設先とされている、名護市辺野古沿岸部の埋め立てを、沖縄県に申請しました。

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、防衛省沖縄防衛局は、22日午後4時前、名護市にある沖縄県北部土木事務所に対し、日米合意で移設先とされている名護市辺野古沿岸部の埋め立て工事の設計の概要や施工期間を示す書類などを提出し、沖縄県に埋め立て申請を行いました。
 申請のあと記者会見した
小野寺防衛大臣は、「埋め立て申請に必要な名護の漁協との合意ができたので、速やかに申請した
。これからがスタートだ。辺野古への移設は、普天間基地の危険性の除去や沖縄の負担軽減につながる第一歩だということで、了解を得る努力をしていきたい」と述べました。
 普天間基地の名護市辺野古への移設計画については、沖縄県の
仲井真知事が、地元の理解を得られていない計画は「事実上不可能」だ
として県外への移設を求めているほか、地元の名護市の稲嶺市長などすべての市町村長が県内移設に反対しています。
 沖縄県では、申請書類に不備がなければ正式に受理することにしていて、現地調査や関係者の意見聴取など一連の手続きを経て、仲井真知事が、半年から8か月をめどに申請を承認するかどうか、最終的に判断することになります。
 普天間基地について、
安倍総理大臣は、先月の日米首脳会談で、オバマ大統領に対し、日米合意に基づいて移設を早期に進めていく
考えを伝えています。
 また、名護市では、来年1月にも市長選挙が行われることから、市長選挙に与える影響をできるだけ抑えたいというねらいも、22日の申請の背景にあるものとみられます。

埋め立て申請の手続き
 埋め立て申請の手続きは、「公有水面埋め立て法」に基づいて行われ、申請の書類が整っているかどうかを審査したあと、正式に受理されることになります。
 そして現地調査や申請された計画を市民に公開する告示・縦覧を経て、利害関係者から意見を聴き取ることになっています。
 
利害関係者は、地元の名護市と移設予定地に漁業権を持つ名護漁業協同組合など
とみられ、このうち名護市は市議会の議決を経たうえで、申請に対する意見を提出できます。
 これを受けて、沖縄県は、環境影響評価書に対し指摘した質問や意見が、申請された設計書に反映させているかなどを審査し、最終的には仲井真知事が申請を承認するかどうか判断することになります。
 埋め立て申請の一連の手続きには、通常、半年から8か月程度の期間がかかるとされています。



 2月に行われた、普天間飛行場 辺野古移設名護市民大会は、多くの参加者があり真の地元・辺野古の多くの方々が、普天間の危険を早期にとりのぞくことと、北部振興の為ということで、受け入れを容認する機運が盛り上がっていました。
 
キャンプシュアブ移転 地元名護漁協は承認 - 遊爺雑記帳

 ただし、上記リンクの中でも書きましたが、仲井眞知事が承認するためには、外堀も内堀も埋めなければ、知事は承認できないのです。
 知事は前回の選挙では、県内の多数が県外移設を望んでいるから県外移設を求めるとして、普天間返還運動強硬派の伊波氏を破り当選した時、沖縄二紙から選挙公約を違えるなと、執拗に釘を刺されています。
 もともと、埋め立て場所の距離の数百メートルで承認に至らないところまで来ていた仲井眞知事でしたが、鳩の登場で県内の大勢が県外要求となり、民意を汲んだ形で県外を唱えるようになったことは、諸兄がご承知の通りです。
 今日のインタビューでの怒りの言葉でも、「多くの市町村が反対を唱えていて無理だ」といった趣旨のことを述べておられるのです。

 知事を説得するには、利害関係者とされる、名護市と名護漁協はもとより、沖縄選出の国会議員、市町村議会の多くの賛同がなければ、知事独りを攻めても承認が得られるはずはありません。
 名護漁協や地元辺野古の承認はひとつのステップで、これまでの膠着状態から動いたことは事実ですが、まだ知事を動かす支援には足りません。
 名護市長はキャンプシュアブへの移転反対で当選(当初の予測に反し接戦となりかろうじて当選)したのですから、承認されるはずがありません。次の市長選を待たねばなりません。
 なので、政府がやらねばならないことは、地元選出の国会議員、与党の県・市町村議員の説得、その議員を通じた各地の県民の説得です。
 自党の議員も説得出来ずに、知事に承認を押し付けても、知事もとうてい受け入れられないのは当然でしょう。

 漁協の承認だけで何故急いで申請をしたのか。
 安倍首相が、先月22日の日米首脳会談で、3月中に埋め立て申請をするのでと、嘉手納以南の基地返還の具体化をオバマ大統領に要請したとの報道があります。このことから、29日までには申請が実施されるとも一部報道がありました。
 この、オバマ大統領との約束を履行することを優先させたのでしょうか。オバマ大統領と安倍首相の約束が事実だとすれば、安倍首相は名護漁協の承認だけで仲井眞知事が承認すると考えていたのでしょうか。

 名護市長選や沖縄県知事選の前に決着をつけようとの報道が盛んです。そんな、最初から負けると考えて、市民、県民を欺こうという姿勢がはびこって、姑息な手法を使うと喧伝され、どうして大義が実現できるでしょう。とても、保守本流の安倍政権とは思えない手法です。
 県知事が結論を出すまでに、半年程度の時間があるそうです。早急に、自民党など与党の議員の政府見解との一本化を実現させ、県民を説得し、仲井真知事が決断できる環境を整えるべきです。



 # 冒頭の画像は、不快感を示す仲井眞知事






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