遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

韓国はDNAにより先祖返りし、「親米派」が減り「親中派」が増えて行く

2012-08-03 23:55:55 | 韓国全般
 日経ビジネスの「サムスンがおびえる次期政権の「財閥解体論」」と言う記事を、タイトルに惹かれて読んだのですが、内容は次期大統領候補の分析と、今後の韓国の外交指向についてに重きをおかれたものでした。
 日経・鈴置編集委員の「財閥問題に限らず、韓国では具体的な問題でも理念対立に昇華してしまう。」という指摘は、遊爺が唱える、法より感情が優先される情ち国家と同類のご指摘かと、意を強くしました。
 中国に隷属する韓国の歴史と今日を比較するのに、元から明に変わった時の隷属の仕方と、明から清に変わった時の隷属の仕方を例示し、元が米で明が今の中共という表現で、韓国は自ら中共に隷属したがっている=反米、親中が進んでいると今後を結論付けられています。

 「財閥解体論」については、次期大統領候補として絞られてきている、朴正煕・元大統領の娘の与党セヌリ党から出馬するであろう、保守系の朴槿恵(パク・クネ)氏でも、進歩系陣営から出馬すると見られるポピュリストの安哲秀(アン・チョルス)ソウル大教授であっても、貧富格差、財閥による中小企業いじめなどの現状に「経済民主主義」を唱え、両氏とも進めるとの見方で、財閥代表のサムスンにとっては、盧武鉉時代と同様か、それ以上に厳しい韓国政府との駆け引きが必要になるとしています。
 ただし、李明博政権を除き、ほとんどの政権が財閥改革を掲げスタートしながら結果は出ておらず、そもそも現行法をきちんと適用すれば解決される弊害も、韓国では具体的な問題でも理念対立に昇華してしまい、財閥問題が左右の理念論争に陥りがちで、問題解決は容易ではないとのことです。

 そして、新政権後の韓国の外交姿勢について、韓国には反日や反米はあっても反中運動はほとんど存在せず、「中国には従うもの」というDNAが社会に埋め込まれているかのようで、韓国人は今、先祖返りしている様だと結論づけられています。
 中朝と米韓はかつて戦ったのでしたが...。今でも終戦ではなく停戦状態なのですが...。
 

サムスンがおびえる次期政権の「財閥解体論」:日経ビジネスオンライン

<前略>
安哲秀氏なら中国寄りに?
外交では次期大統領はどんな政策をとるのでしょうか

<中略>

 安哲秀氏はキャッチフレーズそのものが「時代精神」であり――トレンドに従って動きますから、もっともポピュリスティックになるでしょう。場合によっては、世論に推される形で盧武鉉・前大統領よりももっと非現実的な政策
をとる可能性もあります。
 そして韓国における国際政治上の「時代精神」は、少し単純化して言えば「
日本や米国の時代は既に終わっており、今や中国の世紀である
」です。ですから、方向性としては、中国に対して妥協的な政策を取る可能性が高いでしょう。
 一方、落ち目の米国に対しては、世論に従って使用済み核燃料の再処理や弾道ミサイルの開発を認めるように主張するでしょう。
米韓FTAだってどうなるかわかりません
。総合すれば、彼が大統領になった場合には、米韓関係が悪化する可能性は高いでしょうね。
 ただ、韓国国内では米韓同盟そのものに対する疑いは依然、それほど強いものではありませんから、
どちらが政権を握ってもしばらくの間は「米韓同盟の枠内での自主外交」が継続
されることになるでしょう。

「元明」交代期に似る「米中」交代

 南シナ海などを巡り米中関係が悪化すれば、米韓関係も必然的に影響を受けることになると思います。しかし、幸か不幸か現状では韓国の海軍力は大きなものでありませんので、紛争が朝鮮半島から遠い地域で展開されている間は、可能な限り傍観的な立場を取っていくことになるでしょう。

 韓国と中国の今の関係は、過去のどの時代に最も近いでしょうか。鈴置編集委員は、このシリーズの記事や著書『朝鮮半島201Z年』で「明清交代期」との類似性を指摘しています。

<中略>

 軍事大国、米国は現代の「元」

 元明交代期の朝鮮半島の政治が、明清交代期と違うのは、後者においては、朝鮮半島の人々は満州族の王朝である清朝を軽蔑して、漢民族の王朝である明朝を慕い続けたのに対し、前者では王朝交代が直ちに、当時の人々の「時代精神」の転換をもたらしたことです。

鈴置:韓国人が中国を喜んで受け入れるとの判断から今の中国を「明」に見なすわけですね。私はいやいや受け入れるから「清」と見たてたのですが。それにしても米国を「元」に例えるのは面白い。

木村:もちろん、韓国には依然として、米国に対する憧れもあるので、それほど単純ではないのですが、似ているのは
底流に「力で自分達を押さえ込んで来たもの」に対する反発がある
、ということです。モンゴルの力による支配がモンゴルに対する反発を呼び、だからこそ、その力の衰退を期に一挙にモンゴルからの離脱へと進む――という展開は、現在の米国を巡る状況と似ている気がします。
 もう一つ言えば、清朝は軍事力で朝鮮王朝を屈服させたわけですが、明朝は高麗王朝や朝鮮王朝を力でねじ伏せたわけではないんですね。まさに「これからは明朝の時代だ」という認識が芽生え、その結果として、韓国人の側が自らの主体的な判断の結果として、新しい王朝を選択して行く。そのメカニズムは、現在と似たところがあると思っています。

韓国の保守に反中派はいない
歴史のアナロジーから考えると、中韓関係は今後どのように展開するでしょうか。

木村:極めて単純化すれば、元明交代期には「親元派」と「親明派」が対立し、後者が勝って朝鮮王朝を建てた。この先例に沿えば「親米派」と「親中派」が韓国内で対立し、「親中派」が勝利して政権交代が実現する、ということになるのでしょう。でも、現在の状況はそれほど単純ではないように思います。
 というのは、現在の韓国ではこの方向性を決めるのは、権力者による権力闘争の結果ではなく、世論だからです。つまり、韓国が民主主義国家である以上、いかなる権力者もこの民意に大きく反して行動することはできない。
 そして、今、韓国の世論は必ずしも米中対立を確定的とは見ているわけではありません。RIMPAC(環太平洋合同演習)への中国招待論や、中国への軍事協定申し込みにもそれが見られます。つまり、韓国内で「親米派」と「親中派」が分かれて対立する、という図式ではなく、
ゆるやかに「親米派」が減る一方、「親中派」が増えて行く
、というのが考えられるシナリオであるように思います。

鈴置:
韓国には反日や反米はあっても反中運動はほとんど存在しません。「中国には従うもの」というDNAが社会に埋め込まれているかのようです
。「韓国の親中」の原因を木村先生は新しいトレンドを追う「時代精神」に見つけます。

 が、私には
DNAによって――歴史を強く意識するがゆえに――韓国人が今、先祖返りしているように思えます。いずれにせよ、韓国の保守も親中派かその予備軍。韓国が中国に傾いたらそれに反発するのは、せいぜいキリスト教勢力ぐらいではないか、という人が多いのです。

 朴槿恵氏のお父さんの朴正煕政権は、自主国防論を採り対米関係が悪化した実績があります。また、植民地時代に日本に協力していたと批判もされている為、朴槿恵氏は日本とは距離を置く姿勢をとっているのだそうです。
 新大統領に、朴槿恵氏がなっても、ポピュリストの安哲秀氏がなっても、中国に隷属するDNAを持つ韓国は、「日本や米国の時代は既に終わっており、今や中国の世紀である」という「時代精神」のもと、親米派が減り親中派が増えていくということだそうです。
 
 盧武鉉氏は「均衡論」という暴論を唱え、見事に玉砕しました。今度の新大統領は民族のDNAにしたがって均衡ではなく、中国隷属へ向かうのでしょうか。
 財閥による財閥の為の国ではありますが、そこへの特化で国を建てなおしてきた韓国。その道を放棄して、昔に戻って中国に隷属して生きていく道を選ぶのでしょうか。
 米韓FTPを破棄して、中韓FTPを締結する...?


 
 # 冒頭の画像は、朴槿恵氏




 
  この花の名前は、アカボシシャクナゲ


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竹島は日韓どちらのものか




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