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トランプ大統領を国賓以上の待遇で歓待し、2,500億ドル(約28兆4000億円)の商談のお土産を渡した習近平。訪米での初会談の会食の席でシリア空軍基地へのミサイル攻撃を告げられ度胆を抜かれて狼狽させられたのですが、北朝鮮の管理と併せて今回のトランプ訪中での会談で、立場逆転に成功し、貿易不均衡改善が目的だったトランプ大統領に、「その原因は中国にあるのではなく、米国の歴代政権にある」と言わさしめています。
帰国後にアジア歴訪の声明を出すと言っていたトランプ大統領。未だ声明報道には接していませんが、表に出ている報道の範囲では、習近平が勝利をおさめたのは明らかですね。
次期チャイナセブンを選定する人事では、「習近平の次も習近平」という独裁体制を構築した習近平。党大会を前にして控えていたお金と力による覇権拡大外交を再開した様ですね。
10月の共産党大会で2期目の習政権が発足し、多くの首脳が習氏への表敬を希望する中、パナマが優遇されたのは、パナマが中国の札束外交に屈し、今年6月に台湾と断交、中国と国交を樹立し「一つの中国」に転じたからなのですね。その行動を国内外にアピールしたかったからですね。
次のターゲットはドミニカなのだそうですが、中国の攻勢で、台湾が締め出される領域は拡大しているのだそうですね。
日本も早々に「一つの中国」を認めた国のひとつですからえらそうなことは言えません。
にもかかわらず、東北の大震災時には多額のお見舞金をいただいたのでした。
蔡氏は総統に出馬する直前に、来日し安倍首相のお膝元の山口県を訪れておられ、日台関係の重視姿勢を現していただいていました。
トランプ大統領は、当選直後には蔡氏を「The President of Taiwan(台湾総統)」と呼んで、「一つの中国」を否定する姿勢を見せたこともありました。
トランプ氏は、蔡氏を「The President of Taiwan(台湾総統)」と呼んだ - 遊爺雑記帳
今回の訪中で習近平に首根っこを押さえられたように見えるトランプ大統領ですが、政権スタッフが整わないなか、アジア太平洋地域を担当する国防次官補に指名されたランドル・シュライバー元国務次官補代理が、上院の指名承認公聴会で、喫緊の課題として北朝鮮の核・ミサイル開発を挙げると共に、国力を増す中国について強い警戒感を表明したのだそうですね。
対中強硬派なのだそうで、「中国は、アジア太平洋地域で中国中心の安全保障環境を構想している」、「多くの点で米国の構想とは一致しない」と指摘、トランプ大統領が来日時に合意表明し、ベトナムでの演説に盛り込んでいた、「インド太平洋構想」について、将来、中国の挑戦を受けることになるとの認識を示したのだそうですね。
キッシンジャーと接近して、パンダハガーになってきている娘婿のクシュナー氏に加え、今回のトランプ大統領の習近平重用(被籠絡)ぶりは、キッシンジャーが行った、日本無視の頭越し対中外交を彷彿させてくれていますが、空席だったアジア外交のスタッフの席に、対中強硬派が就任することになるのは、歓迎すべきことですね。
米太平洋軍(ハリス司令官)が、南シナ海で人口島建設を進める中国への牽制行動を提言するなか、パンダハガーのライス補佐官を筆頭とする媚中化した政権が行動を起こさなかったためにほぼ完成に至った南シナ海での中国の実効支配。
シュライバー氏の就任で、媚中・キッシンジャーの魔手から、トランプ政権が目覚めることを願います。
# 冒頭の画像は、ランドル・シュライバー元国務次官補代理
ランドール・シュライバー氏「日米のパートナーシップ強化に向けて」 - YouTube
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この花の名前は、ラナンキュラス・ラックス・ミノアン
↓よろしかったら、お願いします。
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帰国後にアジア歴訪の声明を出すと言っていたトランプ大統領。未だ声明報道には接していませんが、表に出ている報道の範囲では、習近平が勝利をおさめたのは明らかですね。
次期チャイナセブンを選定する人事では、「習近平の次も習近平」という独裁体制を構築した習近平。党大会を前にして控えていたお金と力による覇権拡大外交を再開した様ですね。
中国、台湾孤立化へ攻勢 断交のパナマを国賓待遇 (11/18 読売朝刊)
【北京=東慶一郎】中国の習近平国家主席は17日、北京の人民大会堂で、中米パナマのバレラ大統領と会談した。パナマは今年6月に台湾と断交し、中国と国交を樹立したばかり。中国は国賓として盛大に迎えた。国際社会で台湾を孤立化に追い込むため、ますます攻勢を強める構えだ。
10月の共産党大会で2期目の習政権が発足して以降、中国が外国首脳を迎えたのはトランプ米大統領に続き2人目。「多くの首脳が習氏への表敬を希望する中、パナマが優遇された」(北京外交筋)といい、台湾への当てつけとの見方が強い。
国営新華社通信は、両首脳が会談後の共同声明で、台湾を中国の一部とみなす「一つの中国」原則を厳守し、これに反するいかなる行動もとらないことを確認したと報じた。両氏は会談後、貿易や観光、エネルギーなど約20項目の経済協力文書にも署名した。
前日には、北京のパナマ大使館開館式典が行われた。出席した王毅外相は、バレラ氏に向かって「大統領、あなたの夢は実現した」と述べ、中国との国交樹立が正しい選択だったと強調した。
習政権は「台湾問題の解決と祖国の完全統一」を重要目標に掲げ、「一つの中国」原則を認めようとしない民進党の蔡英文(ツァイインウェン)政権に対して外交攻勢を強めている。
昨年5月に蔡氏が台湾総統に就任して以降、パナマのほか、アフリカの島国サントメ・プリンシペも台湾と断交し、台湾と外交関係を持つ国は20に減った。習氏は今月9日のトランプ氏との会談でも「台湾問題は両国間の最も重要で敏感な『核心』問題だ」と述べ、米国の関与を強くけん制した。
中国現代国際関係研究院の袁鵬副院長は「パナマは台湾と外交関係を持っていた国の中で、最も米国との関係が深い国だ」と指摘。この時期にバレラ氏を招いたのは「全世界に鮮明なシグナルを与える」のが狙いだと説明する。
10月には、対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の副主任に、劉結一・前国連大使が就任した。交渉能力と人脈の広さに定評があり、国連で台湾問題が議題になるのを大幅に減らすのに成功したとされる。
締め出し拡大 国際会議でも
【台北=牧野田亨】台湾は、中国の「次の一手」を警戒する。9月には、外交関係があるカリブ海・ドミニカ共和国の外相が中国の王毅外相と国連で面会。握手する2人の写真がドミニカ共和国外務省のホームページで公開されたことから、「次はドミニカか」との臆測が流れ、外交部(外務省に相当)が高官を派遣して真意を確認する事態となった。 かつては資金力に勝る台湾が中国の外交攻勢をしのいでいた。だが、中国が世界第2の経済大国になり、立場は完全に逆転した。台湾の蔡英文総統は10月末~11月初旬に外交関係がある南太平洋のマーシャル諸島、ツバル、ソロモン諸島の3か国を歴訪し、友好関係を確認したが、台湾の外交関係者は「中国が援助攻勢を仕掛けてくれば、太刀打ちは難しい」と認める。
実際、台湾が締め出される領域は拡大している。外交部によると、世界保健機関(WHO)など国連機関の会議に加え、一般の国際会議や海外の大学のイベントでも、中国系団体などが「台湾」名義での参加に反対し、一部で参加できない事態が発生。国連本部でさえ、最近は台湾人旅行者が持つ「中華民国」のパスポートでは見学を認めない事例が相次いでいる。
国連常任理事国という強大な政治力に、圧倒的な経済力が加わった今の中国に対し、効果的な対抗策は見当たらないのが実情だ。国際社会で「窒息」(台湾紙)に追い込まれるとの危機感が広がっている。
中国台頭に強い警戒感 次期米国防次官補 公聴会で
【ワシントン=海谷道隆】米トランプ政権でアジア太平洋地域を担当する国防次官補に指名されたランドル・シュライバー元国務次官補代理は16日、上院の指名承認公聴会で、喫緊の課題として北朝鮮の核・ミサイル開発を挙げると共に、国力を増す中国について強い警戒感を表明した。
シュライバー氏は軍事委員会で、北朝鮮の非核化へ向けて米国が取り得る方策について「戦争か、それとも核保有国として認めるか、という二者択一から脱する必要がある」と述べ、圧力を通じた外交的解決を目指すべきだとの見解を示した。
中国に関しては、共通利益のために連携の機会を探り続ける必要があるとした上で「中国は、アジア太平洋地域で中国中心の安全保障環境を構想している」と指摘。「多くの点で米国の構想とは一致しない」とし、トランプ政権が掲げるインド太平洋構想も将来、中国の挑戦を受けることになるとの認識を示した。
シュライバー氏は対中強硬派として知られる。ブッシュ(子)政権時代に国務次官補代理を務めた。公聴会では日韓両国との連携の重要性も訴えた。
【北京=東慶一郎】中国の習近平国家主席は17日、北京の人民大会堂で、中米パナマのバレラ大統領と会談した。パナマは今年6月に台湾と断交し、中国と国交を樹立したばかり。中国は国賓として盛大に迎えた。国際社会で台湾を孤立化に追い込むため、ますます攻勢を強める構えだ。
10月の共産党大会で2期目の習政権が発足して以降、中国が外国首脳を迎えたのはトランプ米大統領に続き2人目。「多くの首脳が習氏への表敬を希望する中、パナマが優遇された」(北京外交筋)といい、台湾への当てつけとの見方が強い。
国営新華社通信は、両首脳が会談後の共同声明で、台湾を中国の一部とみなす「一つの中国」原則を厳守し、これに反するいかなる行動もとらないことを確認したと報じた。両氏は会談後、貿易や観光、エネルギーなど約20項目の経済協力文書にも署名した。
前日には、北京のパナマ大使館開館式典が行われた。出席した王毅外相は、バレラ氏に向かって「大統領、あなたの夢は実現した」と述べ、中国との国交樹立が正しい選択だったと強調した。
習政権は「台湾問題の解決と祖国の完全統一」を重要目標に掲げ、「一つの中国」原則を認めようとしない民進党の蔡英文(ツァイインウェン)政権に対して外交攻勢を強めている。
昨年5月に蔡氏が台湾総統に就任して以降、パナマのほか、アフリカの島国サントメ・プリンシペも台湾と断交し、台湾と外交関係を持つ国は20に減った。習氏は今月9日のトランプ氏との会談でも「台湾問題は両国間の最も重要で敏感な『核心』問題だ」と述べ、米国の関与を強くけん制した。
中国現代国際関係研究院の袁鵬副院長は「パナマは台湾と外交関係を持っていた国の中で、最も米国との関係が深い国だ」と指摘。この時期にバレラ氏を招いたのは「全世界に鮮明なシグナルを与える」のが狙いだと説明する。
10月には、対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の副主任に、劉結一・前国連大使が就任した。交渉能力と人脈の広さに定評があり、国連で台湾問題が議題になるのを大幅に減らすのに成功したとされる。
締め出し拡大 国際会議でも
【台北=牧野田亨】台湾は、中国の「次の一手」を警戒する。9月には、外交関係があるカリブ海・ドミニカ共和国の外相が中国の王毅外相と国連で面会。握手する2人の写真がドミニカ共和国外務省のホームページで公開されたことから、「次はドミニカか」との臆測が流れ、外交部(外務省に相当)が高官を派遣して真意を確認する事態となった。 かつては資金力に勝る台湾が中国の外交攻勢をしのいでいた。だが、中国が世界第2の経済大国になり、立場は完全に逆転した。台湾の蔡英文総統は10月末~11月初旬に外交関係がある南太平洋のマーシャル諸島、ツバル、ソロモン諸島の3か国を歴訪し、友好関係を確認したが、台湾の外交関係者は「中国が援助攻勢を仕掛けてくれば、太刀打ちは難しい」と認める。
実際、台湾が締め出される領域は拡大している。外交部によると、世界保健機関(WHO)など国連機関の会議に加え、一般の国際会議や海外の大学のイベントでも、中国系団体などが「台湾」名義での参加に反対し、一部で参加できない事態が発生。国連本部でさえ、最近は台湾人旅行者が持つ「中華民国」のパスポートでは見学を認めない事例が相次いでいる。
国連常任理事国という強大な政治力に、圧倒的な経済力が加わった今の中国に対し、効果的な対抗策は見当たらないのが実情だ。国際社会で「窒息」(台湾紙)に追い込まれるとの危機感が広がっている。
中国台頭に強い警戒感 次期米国防次官補 公聴会で
【ワシントン=海谷道隆】米トランプ政権でアジア太平洋地域を担当する国防次官補に指名されたランドル・シュライバー元国務次官補代理は16日、上院の指名承認公聴会で、喫緊の課題として北朝鮮の核・ミサイル開発を挙げると共に、国力を増す中国について強い警戒感を表明した。
シュライバー氏は軍事委員会で、北朝鮮の非核化へ向けて米国が取り得る方策について「戦争か、それとも核保有国として認めるか、という二者択一から脱する必要がある」と述べ、圧力を通じた外交的解決を目指すべきだとの見解を示した。
中国に関しては、共通利益のために連携の機会を探り続ける必要があるとした上で「中国は、アジア太平洋地域で中国中心の安全保障環境を構想している」と指摘。「多くの点で米国の構想とは一致しない」とし、トランプ政権が掲げるインド太平洋構想も将来、中国の挑戦を受けることになるとの認識を示した。
シュライバー氏は対中強硬派として知られる。ブッシュ(子)政権時代に国務次官補代理を務めた。公聴会では日韓両国との連携の重要性も訴えた。
10月の共産党大会で2期目の習政権が発足し、多くの首脳が習氏への表敬を希望する中、パナマが優遇されたのは、パナマが中国の札束外交に屈し、今年6月に台湾と断交、中国と国交を樹立し「一つの中国」に転じたからなのですね。その行動を国内外にアピールしたかったからですね。
次のターゲットはドミニカなのだそうですが、中国の攻勢で、台湾が締め出される領域は拡大しているのだそうですね。
日本も早々に「一つの中国」を認めた国のひとつですからえらそうなことは言えません。
にもかかわらず、東北の大震災時には多額のお見舞金をいただいたのでした。
蔡氏は総統に出馬する直前に、来日し安倍首相のお膝元の山口県を訪れておられ、日台関係の重視姿勢を現していただいていました。
トランプ大統領は、当選直後には蔡氏を「The President of Taiwan(台湾総統)」と呼んで、「一つの中国」を否定する姿勢を見せたこともありました。
トランプ氏は、蔡氏を「The President of Taiwan(台湾総統)」と呼んだ - 遊爺雑記帳
今回の訪中で習近平に首根っこを押さえられたように見えるトランプ大統領ですが、政権スタッフが整わないなか、アジア太平洋地域を担当する国防次官補に指名されたランドル・シュライバー元国務次官補代理が、上院の指名承認公聴会で、喫緊の課題として北朝鮮の核・ミサイル開発を挙げると共に、国力を増す中国について強い警戒感を表明したのだそうですね。
対中強硬派なのだそうで、「中国は、アジア太平洋地域で中国中心の安全保障環境を構想している」、「多くの点で米国の構想とは一致しない」と指摘、トランプ大統領が来日時に合意表明し、ベトナムでの演説に盛り込んでいた、「インド太平洋構想」について、将来、中国の挑戦を受けることになるとの認識を示したのだそうですね。
キッシンジャーと接近して、パンダハガーになってきている娘婿のクシュナー氏に加え、今回のトランプ大統領の習近平重用(被籠絡)ぶりは、キッシンジャーが行った、日本無視の頭越し対中外交を彷彿させてくれていますが、空席だったアジア外交のスタッフの席に、対中強硬派が就任することになるのは、歓迎すべきことですね。
米太平洋軍(ハリス司令官)が、南シナ海で人口島建設を進める中国への牽制行動を提言するなか、パンダハガーのライス補佐官を筆頭とする媚中化した政権が行動を起こさなかったためにほぼ完成に至った南シナ海での中国の実効支配。
シュライバー氏の就任で、媚中・キッシンジャーの魔手から、トランプ政権が目覚めることを願います。
# 冒頭の画像は、ランドル・シュライバー元国務次官補代理
ランドール・シュライバー氏「日米のパートナーシップ強化に向けて」 - YouTube
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この花の名前は、ラナンキュラス・ラックス・ミノアン
↓よろしかったら、お願いします。
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