「麻生さんは1回目から高市さんに投票しろとは言っていません。派閥候補が2人もいて、いくらなんでも、それでは出鱈目が過ぎます。でも、そう発言したと信憑性を持って受け取られた時点で、麻生さんの威信はすでに地に落ちていたということです」と、肩を落とすのは麻生派に所属する中堅議員だと、MS SmartFLASH
史上最多の9人で争われた自民党総裁選は、決選投票の結果、石破茂元幹事長の勝利で幕を閉じた。直後の麻生氏の表情に、笑みはまったくなかった。
「自身の政権末期に退陣要求をしてきた石破茂元幹事長を、麻生さんは今も気持ち的に許せていません。一方、小泉進次郎元環境相は、仇敵の菅義偉前首相が後見人の立場にいる。麻生さんにとっては本命視されるこの2人の候補を勝たせたくない、という難しいパズルでした。
党内の力関係を考えれば、茂木敏充幹事長に一本化したうえで、支援するのが、誰が見ても最も安全策でした。しかし、河野太郎デジタル相の出馬を止められず、グダグダになってしまった」
とは、政治部記者が語る“感想戦”。
「上川陽子外務相まで立候補させました。しかし、ここまで河野さんと上川さんの支持が広がらないとは思っていなかったのでしょう。」
「決選投票では、麻生派議員は高市さんに投票するように指示が出たと報じられていますが、複数の同派閥の議員が『そんな連絡はなかった』と言っており、真相はわかりませんね。石破さんが 1回目の議員票が48票に対し、2回目が189票と大幅に伸ばしていますから、少なくとも10票程度は麻生派からも票が回ったようです。」
「決選投票では茂木幹事長も高市経安相への投票を自身の旧派閥議員に指示したそうですが、従ったのは一部だったそうです」
とも。
これで、麻生派と茂木派、さらに旧安倍派が反主流派に転落することになると、冒頭の麻生派中堅議員。
「麻生さんは“オワコン(終わったコンテンツ)”ですね。そもそも次の総選挙には立候補せずに長男に地盤を譲って引退する予定とされていましたし……。」と。
ただ今回、石破さんを早くから支援した武田良太元総務相が地元福岡県での影響力を強めるのは必至なのだそうです。
「長男が選挙のために武田さんに頭を下げる姿は見たくないでしょう。引退できずにもう1期、やるかもわかりませんね。それにしたって、もう無理があるような気がしますが。」
と、麻生派中堅議員。
麻生氏の総理退任時も、尻すぼみでした。
総裁選開始前は、菅氏との二大勢力が注目され、菅氏が担いだ進次郎氏が劣勢になり、優勢を誇っていました。石破氏他何人かの候補者(進次郎氏までも)が、挨拶に訪れていて影響力絶大と思われていたのは諸兄がご承知の通りです。
そもそも安倍派が多数派の中、岸田政権を支えたのは麻生派と茂木派の連携。
総裁選では、幹事長として実績があり、TPPがトランプ政権誕生で米国が離脱し成立直前に崩壊しかけたのを、残された国々を説得、まとめてTPP11を立ち上げた国際交渉力を供えた茂木氏を新総理にたて、主流派の位置を継続するのが王道のはず。
女性首相誕生カードとして、岸田派の上川外相の名をあげたりと、力を誇示した時もありました。
しかし、派閥を真っ先に解消すると宣言(ようやく 9月3日に解散届提出)した岸田派のまとまった石破支持票(小泉支持に回っていた幹部の分裂はあったが、小泉氏は決選投票には残れなかった)で石破総裁誕生を許してしまいました。
麻生氏ご自身の総理・総裁末期同様の、地に堕ちる結果となってしまっている現状。
総裁選結着までは、麻生、菅の両二大勢力のどちらが勝つかが注目されていましたが、終わってみたら、総裁選の原因を作った、派閥解消の最初の宣言をし、支持率が史上最低の岸田派が推す石破総裁が誕生!
政治の世界の一寸先は、こわ~い闇なのですね。
主流派から、非主流派に転落した選挙結果の麻生派と茂木派。石破政権下(非主流派だったので自前の人材に懸念)ではどのような動きをするのでしょう。
米・トランプ政権誕生となった時、事前にはトランプ氏側からの要請で二度も訪米していた麻生氏が非主流では、トランプ政権誕生時のパイプは石破政権で大丈夫なのか。
ハリス大統領誕生の場合の石破政権で、パイプ役となれる人材はいるのか。
石破政権の組閣人材が注目されますね。
「麻生太郎氏はもう“オワコン”」派閥候補はボロ負け、決選投票後には“笑み”が消え…中堅議員が明かす「引退時期」 Microsoft SmartFLASH
「麻生さんは1回目から高市さんに投票しろとは言っていません。派閥候補が2人もいて、いくらなんでも、それでは出鱈目が過ぎます。でも、そう発言したと信憑性を持って受け取られた時点で、麻生さんの威信はすでに地に落ちていたということです」
と、肩を落とすのは麻生派に所属する中堅議員だ。史上最多の9人で争われた自民党総裁選は、決選投票の結果、石破茂元幹事長の勝利で幕を閉じた。直後の麻生氏の表情に、笑みはまったくなかった。
「自身の政権末期に退陣要求をしてきた石破茂元幹事長を、麻生さんは今も気持ち的に許せていません。一方、小泉進次郎元環境相は、仇敵の菅義偉前首相が後見人の立場にいる。麻生さんにとっては本命視されるこの2人の候補を勝たせたくない、という難しいパズルでした。
党内の力関係を考えれば、茂木敏充幹事長に一本化したうえで、支援するのが、誰が見ても最も安全策でした。しかし、河野太郎デジタル相の出馬を止められず、グダグダになってしまった」
と、政治部記者が“感想戦”をこう語る。
「候補者乱立で勝機を見出そうとしたのか、上川陽子外務相まで立候補させました。しかし、ここまで河野さんと上川さんの支持が広がらないとは思っていなかったのでしょう。
決選投票では、麻生派議員は高市さんに投票するように指示が出たと報じられていますが、複数の同派閥の議員が『そんな連絡はなかった』と言っており、真相はわかりませんね。石破さんが1回目の議員票が48票に対し、2回目が189票と大幅に伸ばしていますから、少なくとも10票程度は麻生派からも票が回ったようです。
しかも、決選投票では茂木幹事長も高市経安相への投票を自身の旧派閥議員に指示したそうですが、従ったのは一部だったそうです」
いずれにせよ、これで、麻生派と茂木派、さらに旧安倍派が反主流派に転落することになる。冒頭の議員がこう続けた。
「麻生さんは“オワコン(終わったコンテンツ)”ですね。そもそも次の総選挙には立候補せずに長男に地盤を譲って引退する予定とされていましたし……。ただ今回、石破さんを早くから支援した武田良太元総務相が地元福岡県での影響力を強めるのは必至です。長男が選挙のために武田さんに頭を下げる姿は見たくないでしょう。引退できずにもう1期、やるかもわかりませんね。それにしたって、もう無理があるような気がしますが」
引き際を考えてほしいものだ。
「麻生さんは1回目から高市さんに投票しろとは言っていません。派閥候補が2人もいて、いくらなんでも、それでは出鱈目が過ぎます。でも、そう発言したと信憑性を持って受け取られた時点で、麻生さんの威信はすでに地に落ちていたということです」
と、肩を落とすのは麻生派に所属する中堅議員だ。史上最多の9人で争われた自民党総裁選は、決選投票の結果、石破茂元幹事長の勝利で幕を閉じた。直後の麻生氏の表情に、笑みはまったくなかった。
「自身の政権末期に退陣要求をしてきた石破茂元幹事長を、麻生さんは今も気持ち的に許せていません。一方、小泉進次郎元環境相は、仇敵の菅義偉前首相が後見人の立場にいる。麻生さんにとっては本命視されるこの2人の候補を勝たせたくない、という難しいパズルでした。
党内の力関係を考えれば、茂木敏充幹事長に一本化したうえで、支援するのが、誰が見ても最も安全策でした。しかし、河野太郎デジタル相の出馬を止められず、グダグダになってしまった」
と、政治部記者が“感想戦”をこう語る。
「候補者乱立で勝機を見出そうとしたのか、上川陽子外務相まで立候補させました。しかし、ここまで河野さんと上川さんの支持が広がらないとは思っていなかったのでしょう。
決選投票では、麻生派議員は高市さんに投票するように指示が出たと報じられていますが、複数の同派閥の議員が『そんな連絡はなかった』と言っており、真相はわかりませんね。石破さんが1回目の議員票が48票に対し、2回目が189票と大幅に伸ばしていますから、少なくとも10票程度は麻生派からも票が回ったようです。
しかも、決選投票では茂木幹事長も高市経安相への投票を自身の旧派閥議員に指示したそうですが、従ったのは一部だったそうです」
いずれにせよ、これで、麻生派と茂木派、さらに旧安倍派が反主流派に転落することになる。冒頭の議員がこう続けた。
「麻生さんは“オワコン(終わったコンテンツ)”ですね。そもそも次の総選挙には立候補せずに長男に地盤を譲って引退する予定とされていましたし……。ただ今回、石破さんを早くから支援した武田良太元総務相が地元福岡県での影響力を強めるのは必至です。長男が選挙のために武田さんに頭を下げる姿は見たくないでしょう。引退できずにもう1期、やるかもわかりませんね。それにしたって、もう無理があるような気がしますが」
引き際を考えてほしいものだ。
史上最多の9人で争われた自民党総裁選は、決選投票の結果、石破茂元幹事長の勝利で幕を閉じた。直後の麻生氏の表情に、笑みはまったくなかった。
「自身の政権末期に退陣要求をしてきた石破茂元幹事長を、麻生さんは今も気持ち的に許せていません。一方、小泉進次郎元環境相は、仇敵の菅義偉前首相が後見人の立場にいる。麻生さんにとっては本命視されるこの2人の候補を勝たせたくない、という難しいパズルでした。
党内の力関係を考えれば、茂木敏充幹事長に一本化したうえで、支援するのが、誰が見ても最も安全策でした。しかし、河野太郎デジタル相の出馬を止められず、グダグダになってしまった」
とは、政治部記者が語る“感想戦”。
「上川陽子外務相まで立候補させました。しかし、ここまで河野さんと上川さんの支持が広がらないとは思っていなかったのでしょう。」
「決選投票では、麻生派議員は高市さんに投票するように指示が出たと報じられていますが、複数の同派閥の議員が『そんな連絡はなかった』と言っており、真相はわかりませんね。石破さんが 1回目の議員票が48票に対し、2回目が189票と大幅に伸ばしていますから、少なくとも10票程度は麻生派からも票が回ったようです。」
「決選投票では茂木幹事長も高市経安相への投票を自身の旧派閥議員に指示したそうですが、従ったのは一部だったそうです」
とも。
これで、麻生派と茂木派、さらに旧安倍派が反主流派に転落することになると、冒頭の麻生派中堅議員。
「麻生さんは“オワコン(終わったコンテンツ)”ですね。そもそも次の総選挙には立候補せずに長男に地盤を譲って引退する予定とされていましたし……。」と。
ただ今回、石破さんを早くから支援した武田良太元総務相が地元福岡県での影響力を強めるのは必至なのだそうです。
「長男が選挙のために武田さんに頭を下げる姿は見たくないでしょう。引退できずにもう1期、やるかもわかりませんね。それにしたって、もう無理があるような気がしますが。」
と、麻生派中堅議員。
麻生氏の総理退任時も、尻すぼみでした。
総裁選開始前は、菅氏との二大勢力が注目され、菅氏が担いだ進次郎氏が劣勢になり、優勢を誇っていました。石破氏他何人かの候補者(進次郎氏までも)が、挨拶に訪れていて影響力絶大と思われていたのは諸兄がご承知の通りです。
そもそも安倍派が多数派の中、岸田政権を支えたのは麻生派と茂木派の連携。
総裁選では、幹事長として実績があり、TPPがトランプ政権誕生で米国が離脱し成立直前に崩壊しかけたのを、残された国々を説得、まとめてTPP11を立ち上げた国際交渉力を供えた茂木氏を新総理にたて、主流派の位置を継続するのが王道のはず。
女性首相誕生カードとして、岸田派の上川外相の名をあげたりと、力を誇示した時もありました。
しかし、派閥を真っ先に解消すると宣言(ようやく 9月3日に解散届提出)した岸田派のまとまった石破支持票(小泉支持に回っていた幹部の分裂はあったが、小泉氏は決選投票には残れなかった)で石破総裁誕生を許してしまいました。
麻生氏ご自身の総理・総裁末期同様の、地に堕ちる結果となってしまっている現状。
総裁選結着までは、麻生、菅の両二大勢力のどちらが勝つかが注目されていましたが、終わってみたら、総裁選の原因を作った、派閥解消の最初の宣言をし、支持率が史上最低の岸田派が推す石破総裁が誕生!
政治の世界の一寸先は、こわ~い闇なのですね。
主流派から、非主流派に転落した選挙結果の麻生派と茂木派。石破政権下(非主流派だったので自前の人材に懸念)ではどのような動きをするのでしょう。
米・トランプ政権誕生となった時、事前にはトランプ氏側からの要請で二度も訪米していた麻生氏が非主流では、トランプ政権誕生時のパイプは石破政権で大丈夫なのか。
ハリス大統領誕生の場合の石破政権で、パイプ役となれる人材はいるのか。
石破政権の組閣人材が注目されますね。
# 冒頭の画像は、決戦投票前の演説をする石破新総裁
この花の名前は、ネコノヒゲ
最大の焦点は1位で決選投票に進んだ高市氏の処遇。総務会長を打診したが高市氏は「私を支えてくれた方の登用を」と拒否し、閣僚起用も断る見通しだ。
石破氏と政治信条が相いれないことから、自由な立場で自らの政策発信の機会を増やした方が得策と考えたようだと、スポニチ。
高市氏は総務会長を拒否、閣僚への起用も固辞へ 林氏は官房長官続投、加藤氏は財務相に― スポニチ Sponichi Annex 社会