10月の衆院選で自民党の旧安倍派は議席を大きく減らした。今後、保守派が勢力を結集させたり、巻き返したりすることはできるのかと、元内閣参事官・嘉悦大教授の高橋洋一氏。
自民党派閥の衆院での勢力図をみると、旧安倍派は昨年12月1日時点で59人いたが、衆院選後は無所属となった萩生田光一元政調会長と西村康稔元経産相を除く20人となった。
他派閥と比べ見事なほどに旧安倍派が大幅に減っている。
石破茂首相にとって、党内抗争としては上出来だったのかもしれないが、結果的に自民党は歴史的大敗を喫したと、高橋氏。
党勢が表れる比例票について、今回と前回2021年の衆院選を比較すると、前回の選挙より比例票を減らしたのは自民党と公明党、日本維新の会、共産党などで、増やしたのは国民民主党とれいわ新選組だった。新興政党では参政党と日本保守党も一定の票を獲得した。
自民党、公明党、維新の票は、より右といえる参政党と保守党や、中道の国民民主党に流れたとみることができる。意外なようだが、立憲民主党は比例票は微増にとどまった。小選挙区では自民党の自滅によって棚ぼたの議席を得た形だと。
維新と国民民主党はともに中道右派で政策が似ているので、単純化すれば、維新の減少分がそのまま国民民主党の増加となったとも解釈できる。
参政党と日本保守党には、自民党の岩盤保守層の票が流れたとみられるとも。
石破自民の政策は、安倍晋三政権当時よりかなり左傾化し、野田佳彦代表の立憲民主党と見間違うほど似通っていた。となると、岩盤保守層は逃げ出し、受け皿が参政党や保守党になったのだろう。公明党の減少は自然減とみていいと、高橋氏。
旧安倍派が党勢を巻き返せるかどうかは、ひとえに逃げた岩盤保守層を取り戻せるかどうかにかかっている。
旧安倍派「五人衆」のうち、離党した世耕弘成前参院幹事長と、無所属の西村氏、萩生田氏、比例と重複しなかった松野博一前官房長官は勝利した。彼らを中心として巻き返すほかないと、高橋氏。
まずは、石破首相にどのように対峙(たいじ)するのかが課題だ。自ら設けた「自公過半数」という甘い目標を達成できなかったのに居座りを続ける石破首相をおろせないようでは情けないとも。
櫻井よしこさんが『週刊新潮』(11月7日号)の名物コラム「日本ルネッサンス」で石破茂首相を完膚なきまでに批判。
櫻井さんの結論。
<(石破)氏のだらしない佇(たたず)まい。総裁選の時はもとより、首相になってからも聞く者をウンザリさせるその時々で変わる発言。批判されるや即反応して世論に従う信念のなさ。こんなことでトランプ、プーチン、習近平各氏らと渡り合えるとは到底、思えない。リーダーが最も忌避しなければならない資質ばかりが目立つのが石破氏だ>
一読、胸のつかえが下りたと、『月刊Hanada』編集長の花田紀凱氏。
これまでさんざん石破氏を持ち上げてきた『サンデー毎日』。
石破氏のヨイショ本を出した倉重篤郎元毎日新聞論説委員長が山崎拓元自民党副総裁にインタビュー。
首相としての必要条件は優れた頭脳、胆力、相手を圧倒するオーラで、<石破氏は少なくとも頭脳と胆力を備え、首相になれば外国首脳を圧倒するオーラが出てくると思った>。
まだヨイショかい! と。
衆院選の目標未達でも居座る石破氏。党内は分裂の兆し。
トランプ大統領の復帰に、石破氏のお祝い電話は、たった5分間で終わったことは諸兄がご承知の通り。
一方、トランプ陣営は大統領選前に、麻生氏にコンタクト、麻生氏は 2度も訪米、接触済でしたね。
総裁選の決勝戦で、高市氏に逆転勝利した石破氏。ひとえに、岸田氏の反高市投票の呼び掛けによるものでした。
なのでか、岸田政権の政策を引き継ぐ為に、総裁選後は、党高政低で発言や政策が変遷する石破氏。
比較第一党の地位は死守出来たので、党内がまとまれば、国会での次期首相選には石破氏を選出出来る見込みですが、来年の参院選でも石破総裁で臨むのか?
要注目ですね。
# 冒頭の画像は、石破首相
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月刊Hanada2024年2月号 - 花田紀凱, 月刊Hanada編集部 - Google ブックス
【日本の解き方】旧安倍派は巻き返せるのか 鍵握る岩盤保守層の奪還、不信任に備えて態勢作りを 石破首相をおろせないようでは情けない - zakzak:夕刊フジ公式サイト 高橋洋一 2024.11/9
10月の衆院選で自民党の旧安倍派は議席を大きく減らした。今後、保守派が勢力を結集させたり、巻き返したりすることはできるのか。
自民党派閥の衆院での勢力図をみると、旧安倍派は昨年12月1日時点で59人いたが、衆院選後は無所属となった萩生田光一元政調会長と西村康稔元経産相を除く20人となった。麻生派は40人から31人に、旧岸田派は34人から26人に、旧茂木派は32人から27人に、旧二階派は31人から21人となり、旧森山派は立候補した7人全員が当選した。
見事なほどに旧安倍派が大幅に減っている。石破茂首相にとって、党内抗争としては上出来だったのかもしれないが、結果的に自民党は歴史的大敗を喫した。
党勢が表れる比例票について、今回と前回2021年の衆院選を比較すると、前回の選挙より比例票を減らしたのは自民党と公明党、日本維新の会、共産党などで、増やしたのは国民民主党とれいわ新選組だった。新興政党では参政党と日本保守党も一定の票を獲得した。
自民党、公明党、維新の票は、より右といえる参政党と保守党や、中道の国民民主党に流れたとみることができる。意外なようだが、立憲民主党は比例票は微増にとどまった。小選挙区では自民党の自滅によって棚ぼたの議席を得た形だ。
なお、得票率でみると、自民党は民主党に政権を奪われた09年の衆院選時に26・7%で、前回21年は34・7%だった。今回の衆院選では26.7%と政権交代時に逆戻りした格好だ。
維新と国民民主党はともに中道右派で政策が似ているので、単純化すれば、維新の減少分がそのまま国民民主党の増加となったとも解釈できる。
参政党と日本保守党には、自民党の岩盤保守層の票が流れたとみられる。参政党は95人の候補者を立て、小選挙区で約135万票、比例で約187万票を獲得した。日本保守党は30人の候補者を立て、小選挙区で約15万票、比例では約114万票を獲得している。
石破自民の政策は、安倍晋三政権当時よりかなり左傾化し、野田佳彦代表の立憲民主党と見間違うほど似通っていた。となると、岩盤保守層は逃げ出し、受け皿が参政党や保守党になったのだろう。公明党の減少は自然減とみていいのではないか。
さて、旧安倍派が党勢を巻き返せるかどうかは、ひとえに逃げた岩盤保守層を取り戻せるかどうかにかかっている。
旧安倍派「五人衆」のうち、離党した世耕弘成前参院幹事長と、無所属の西村氏、萩生田氏、比例と重複しなかった松野博一前官房長官は勝利した。彼らを中心として巻き返すほかないが、かつての第一派閥が今や第五派閥だ。まずは、石破首相にどのように対峙(たいじ)するのかが課題だ。自ら設けた「自公過半数」という甘い目標を達成できなかったのに居座りを続ける石破首相をおろせないようでは情けない。
野党は、いつでも内閣不信任案を提出できるが、そのときに備えて自民党内をリードできる態勢を作っておくことが、復権の第一歩だろう。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
10月の衆院選で自民党の旧安倍派は議席を大きく減らした。今後、保守派が勢力を結集させたり、巻き返したりすることはできるのか。
自民党派閥の衆院での勢力図をみると、旧安倍派は昨年12月1日時点で59人いたが、衆院選後は無所属となった萩生田光一元政調会長と西村康稔元経産相を除く20人となった。麻生派は40人から31人に、旧岸田派は34人から26人に、旧茂木派は32人から27人に、旧二階派は31人から21人となり、旧森山派は立候補した7人全員が当選した。
見事なほどに旧安倍派が大幅に減っている。石破茂首相にとって、党内抗争としては上出来だったのかもしれないが、結果的に自民党は歴史的大敗を喫した。
党勢が表れる比例票について、今回と前回2021年の衆院選を比較すると、前回の選挙より比例票を減らしたのは自民党と公明党、日本維新の会、共産党などで、増やしたのは国民民主党とれいわ新選組だった。新興政党では参政党と日本保守党も一定の票を獲得した。
自民党、公明党、維新の票は、より右といえる参政党と保守党や、中道の国民民主党に流れたとみることができる。意外なようだが、立憲民主党は比例票は微増にとどまった。小選挙区では自民党の自滅によって棚ぼたの議席を得た形だ。
なお、得票率でみると、自民党は民主党に政権を奪われた09年の衆院選時に26・7%で、前回21年は34・7%だった。今回の衆院選では26.7%と政権交代時に逆戻りした格好だ。
維新と国民民主党はともに中道右派で政策が似ているので、単純化すれば、維新の減少分がそのまま国民民主党の増加となったとも解釈できる。
参政党と日本保守党には、自民党の岩盤保守層の票が流れたとみられる。参政党は95人の候補者を立て、小選挙区で約135万票、比例で約187万票を獲得した。日本保守党は30人の候補者を立て、小選挙区で約15万票、比例では約114万票を獲得している。
石破自民の政策は、安倍晋三政権当時よりかなり左傾化し、野田佳彦代表の立憲民主党と見間違うほど似通っていた。となると、岩盤保守層は逃げ出し、受け皿が参政党や保守党になったのだろう。公明党の減少は自然減とみていいのではないか。
さて、旧安倍派が党勢を巻き返せるかどうかは、ひとえに逃げた岩盤保守層を取り戻せるかどうかにかかっている。
旧安倍派「五人衆」のうち、離党した世耕弘成前参院幹事長と、無所属の西村氏、萩生田氏、比例と重複しなかった松野博一前官房長官は勝利した。彼らを中心として巻き返すほかないが、かつての第一派閥が今や第五派閥だ。まずは、石破首相にどのように対峙(たいじ)するのかが課題だ。自ら設けた「自公過半数」という甘い目標を達成できなかったのに居座りを続ける石破首相をおろせないようでは情けない。
野党は、いつでも内閣不信任案を提出できるが、そのときに備えて自民党内をリードできる態勢を作っておくことが、復権の第一歩だろう。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
自民党派閥の衆院での勢力図をみると、旧安倍派は昨年12月1日時点で59人いたが、衆院選後は無所属となった萩生田光一元政調会長と西村康稔元経産相を除く20人となった。
他派閥と比べ見事なほどに旧安倍派が大幅に減っている。
石破茂首相にとって、党内抗争としては上出来だったのかもしれないが、結果的に自民党は歴史的大敗を喫したと、高橋氏。
党勢が表れる比例票について、今回と前回2021年の衆院選を比較すると、前回の選挙より比例票を減らしたのは自民党と公明党、日本維新の会、共産党などで、増やしたのは国民民主党とれいわ新選組だった。新興政党では参政党と日本保守党も一定の票を獲得した。
自民党、公明党、維新の票は、より右といえる参政党と保守党や、中道の国民民主党に流れたとみることができる。意外なようだが、立憲民主党は比例票は微増にとどまった。小選挙区では自民党の自滅によって棚ぼたの議席を得た形だと。
維新と国民民主党はともに中道右派で政策が似ているので、単純化すれば、維新の減少分がそのまま国民民主党の増加となったとも解釈できる。
参政党と日本保守党には、自民党の岩盤保守層の票が流れたとみられるとも。
石破自民の政策は、安倍晋三政権当時よりかなり左傾化し、野田佳彦代表の立憲民主党と見間違うほど似通っていた。となると、岩盤保守層は逃げ出し、受け皿が参政党や保守党になったのだろう。公明党の減少は自然減とみていいと、高橋氏。
旧安倍派が党勢を巻き返せるかどうかは、ひとえに逃げた岩盤保守層を取り戻せるかどうかにかかっている。
旧安倍派「五人衆」のうち、離党した世耕弘成前参院幹事長と、無所属の西村氏、萩生田氏、比例と重複しなかった松野博一前官房長官は勝利した。彼らを中心として巻き返すほかないと、高橋氏。
まずは、石破首相にどのように対峙(たいじ)するのかが課題だ。自ら設けた「自公過半数」という甘い目標を達成できなかったのに居座りを続ける石破首相をおろせないようでは情けないとも。
櫻井よしこさんが石破茂首相を『新潮』で徹底批判 『毎日』はまだヨイショかい 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(1000) - 産経ニュース 2024/11/3
櫻井よしこさんが『週刊新潮』(11月7日号)の名物コラム「日本ルネッサンス」で石破茂首相を完膚なきまでに批判。
<中略>
櫻井さんの結論。
<(石破)氏のだらしない佇(たたず)まい。総裁選の時はもとより、首相になってからも聞く者をウンザリさせるその時々で変わる発言。批判されるや即反応して世論に従う信念のなさ。こんなことでトランプ、プーチン、習近平各氏らと渡り合えるとは到底、思えない。リーダーが最も忌避しなければならない資質ばかりが目立つのが石破氏だ>
一読、胸のつかえが下りた。
これまでさんざん石破氏を持ち上げてきた『サンデー毎日』(11月10・17日号)、この事態をどう扱うのか。
石破氏のヨイショ本を出した倉重篤郎元毎日新聞論説委員長が山崎拓元自民党副総裁にインタビュー。
首相としての必要条件は優れた頭脳、胆力、相手を圧倒するオーラで、<石破氏は少なくとも頭脳と胆力を備え、首相になれば外国首脳を圧倒するオーラが出てくると思った>。
まだヨイショかい。
櫻井よしこさんが『週刊新潮』(11月7日号)の名物コラム「日本ルネッサンス」で石破茂首相を完膚なきまでに批判。
<中略>
櫻井さんの結論。
<(石破)氏のだらしない佇(たたず)まい。総裁選の時はもとより、首相になってからも聞く者をウンザリさせるその時々で変わる発言。批判されるや即反応して世論に従う信念のなさ。こんなことでトランプ、プーチン、習近平各氏らと渡り合えるとは到底、思えない。リーダーが最も忌避しなければならない資質ばかりが目立つのが石破氏だ>
一読、胸のつかえが下りた。
これまでさんざん石破氏を持ち上げてきた『サンデー毎日』(11月10・17日号)、この事態をどう扱うのか。
石破氏のヨイショ本を出した倉重篤郎元毎日新聞論説委員長が山崎拓元自民党副総裁にインタビュー。
首相としての必要条件は優れた頭脳、胆力、相手を圧倒するオーラで、<石破氏は少なくとも頭脳と胆力を備え、首相になれば外国首脳を圧倒するオーラが出てくると思った>。
まだヨイショかい。
櫻井よしこさんが『週刊新潮』(11月7日号)の名物コラム「日本ルネッサンス」で石破茂首相を完膚なきまでに批判。
櫻井さんの結論。
<(石破)氏のだらしない佇(たたず)まい。総裁選の時はもとより、首相になってからも聞く者をウンザリさせるその時々で変わる発言。批判されるや即反応して世論に従う信念のなさ。こんなことでトランプ、プーチン、習近平各氏らと渡り合えるとは到底、思えない。リーダーが最も忌避しなければならない資質ばかりが目立つのが石破氏だ>
一読、胸のつかえが下りたと、『月刊Hanada』編集長の花田紀凱氏。
これまでさんざん石破氏を持ち上げてきた『サンデー毎日』。
石破氏のヨイショ本を出した倉重篤郎元毎日新聞論説委員長が山崎拓元自民党副総裁にインタビュー。
首相としての必要条件は優れた頭脳、胆力、相手を圧倒するオーラで、<石破氏は少なくとも頭脳と胆力を備え、首相になれば外国首脳を圧倒するオーラが出てくると思った>。
まだヨイショかい! と。
衆院選の目標未達でも居座る石破氏。党内は分裂の兆し。
トランプ大統領の復帰に、石破氏のお祝い電話は、たった5分間で終わったことは諸兄がご承知の通り。
一方、トランプ陣営は大統領選前に、麻生氏にコンタクト、麻生氏は 2度も訪米、接触済でしたね。
総裁選の決勝戦で、高市氏に逆転勝利した石破氏。ひとえに、岸田氏の反高市投票の呼び掛けによるものでした。
なのでか、岸田政権の政策を引き継ぐ為に、総裁選後は、党高政低で発言や政策が変遷する石破氏。
比較第一党の地位は死守出来たので、党内がまとまれば、国会での次期首相選には石破氏を選出出来る見込みですが、来年の参院選でも石破総裁で臨むのか?
要注目ですね。
# 冒頭の画像は、石破首相
この花の名前は、ヒゴギク
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月刊Hanada2024年2月号 - 花田紀凱, 月刊Hanada編集部 - Google ブックス