私が驚き憤慨したものの1つに、安倍晋三政権が、択捉、国後をあきらめて2島返還のラインで北方領土交渉を進めていた際、なんと在オーストラリアの日本大使館の幹部の間で、「(歯舞、色丹の)2島は返ってくる」、あるいは「何も返ってこない」として賭けが行われていたとの内部通報だった。
拙著『日本外交の劣化 再生への道』次官や大使など、責任を負うべきポジションに就いていた人物の言動を名指しで批判したことが注目を浴びたと、山上信吾・前駐オーストラリア大使。
山上信吾・前駐オーストラリア大使が退職後著書を出版。在職中に遭遇した大使館内での北方領土返還についての賭博を暴露したと言う話。
この話題を取り上げるかどうか迷いましたが、あえて取り上げさせていただきました。
緊張感をなくし、国民世論と遊離した組織を立て直せるのか。
処方箋の一つは、責任の所在の明確化だと、あえて実名を挙げて書いたと、山上氏。
退官で、山上氏が外務事務次官室を去ろうとした際、当時の次官の森健良氏は執拗(しつよう)に私に握手を求めてきた。そして、「これから本を書きます」と述べた私に対し、「個人攻撃だけはやめようよな」と上目遣いに念押しをしてきたとの事にも関わらず!
義憤に燃えた山上氏の暴露。国民世論と遊離した組織を立て直したいの一念からの挙行なのですね。
そこでふと思い浮かんだのが、今回の石破首相の、ペルー、ブラジル歴訪の帰路でのトランプ氏との面談不成立!
外務省は何故会えるかどうかも判らないのに、事前に公表たのでしょう?
トランプ氏と安倍氏との密接な関係。石破氏と安倍氏との険悪な関係。この現実は素人の遊爺でも知っています。トランプ氏側から、大統領選前に麻生氏にコンタクトを求め、麻生氏が2度も訪米したことも報道されてました。
米国の法律で、大統領になっていないトランプ氏が、他国のトップと面談し外交に関する話をすることが禁じられていることは、当然外務省は百も承知のはず。
支持率回復に焦る石破氏が、強く要請したのかどうかは知りませんが、決まるには障壁がある面談計画を、事前に公表。
その外務省意図は何か!ついついいろいろ勘ぐりたくなります。
安倍首相時代、河野外相時代には、このような日本の首相が恥をかくことはなかった。
オーストラリア大使館内の賭け事の風紀の緩み話を見聞し、ふと今回の石破首相訪米破談を招いた外務省の段取りの未熟なのか、緩みなのかの失態を思い浮かべ、危惧をいだいてしまいました。
余談
日中首脳会談 石破総理大臣 中国 習近平国家主席と初会談 日米韓首脳会談では北朝鮮に懸念も【詳しく】 | NHK | 日中関係
# 冒頭の画像は、石破首相初の日中首脳会談
日中首脳会談 石破総理大臣 中国 習近平国家主席と初会談 日米韓首脳会談では北朝鮮に懸念も【詳しく】 | NHK | 日中関係
この花の名前は、パンジー
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遊爺さんの写真素材 - PIXTA
拙著『日本外交の劣化 再生への道』次官や大使など、責任を負うべきポジションに就いていた人物の言動を名指しで批判したことが注目を浴びたと、山上信吾・前駐オーストラリア大使。
【山上信吾 日本外交の劣化】外務省再生へ「名指し批判」「正論」の必要性 国民世論と遊離した組織…匿名性のカーテンの陰に隠れ、説明責任を負わず - zakzak:夕刊フジ公式サイト 山上信吾 前駐オーストラリア大使、外交評論家2024.11/18
拙著『日本外交の劣化 再生への道』(文藝春秋)を5月に出版以来、何人もの人から問われてきた。
次官や大使など、責任を負うべきポジションに就いていた人物の言動を名指しで批判したことが注目を浴びた。言及された人物の反発には驚かなかったが、うれしかったのは、90代や80代の何人もの大先輩から「よくぞ書いた」「君の書いたことに120%同意する」といった反応が寄せられてきたことだ。
加えて、志高い後輩からは「引き続き正論を言い続けてください」との激励も届いた。こうした反応がある限り、「外務省再生も夢ではない」と信じている。
その一方、「ぜひ大使には、次の本で書いてほしいのです」という添え書きとともに伝えられてくる不祥事や規律の弛緩(しかん)もある。
私が驚き憤慨したものの1つに、安倍晋三政権が、択捉、国後をあきらめて2島返還のラインで北方領土交渉を進めていた際、なんと在オーストラリアの日本大使館の幹部の間で、「(歯舞、色丹の)2島は返ってくる」、あるいは「何も返ってこない」として賭けが行われていたとの内部通報だった。
ソ連兵に銃口を突き付けられて追い立てられた旧島民の方が聞いたら、怒髪天を衝く思いだろう。
どうしたら、ここまで緊張感をなくし、国民世論と遊離した組織を立て直せるのか?
処方箋の一つは、責任の所在の明確化だ。
だからこそ、拙著でも、批判すべき時にあえて実名を挙げたのだ。
外務省に限らず巨大な官僚機構や大企業では、誰しもが匿名性のカーテンの陰に隠れて、説明責任を負わずに逃げがちである。
私が驚き憤慨したものの1つに、安倍晋三政権が、択捉、国後をあきらめて2島返還のラインで北方領土交渉を進めていた際、なんと在オーストラリアの日本大使館の幹部の間で、「(歯舞、色丹の)2島は返ってくる」、あるいは「何も返ってこない」として賭けが行われていたとの内部通報だった。
ソ連兵に銃口を突き付けられて追い立てられた旧島民の方が聞いたら、怒髪天を衝く思いだろう。
どうしたら、ここまで緊張感をなくし、国民世論と遊離した組織を立て直せるのか?
処方箋の一つは、責任の所在の明確化だ。
だからこそ、拙著でも、批判すべき時にあえて実名を挙げたのだ。
外務省に限らず巨大な官僚機構や大企業では、誰しもが匿名性のカーテンの陰に隠れて、説明責任を負わずに逃げがちである。
「それは組織が決めたことです」
そんな言い逃れを許してはならない。
「外務省―、しっかりしろー!」
街宣車がいくら怒声をあげて桜田通りを疾走しようが、大臣も官僚も何の痛痒(つうよう=苦痛)も感じない。物事を変えようとするなら、透明性を高め、説明責任を追及することこそ本筋だろう。
思い返せば、退官の引導を渡された私が外務事務次官室を去ろうとした際、当時の次官の森健良氏は執拗(しつよう)に私に握手を求めてきた。そして、「これから本を書きます」と述べた私に対し、「個人攻撃だけはやめようよな」と上目遣いに念押しをしてきた。
霞が関に数多く生息する匿名官僚の危険回避、知的怯懦(きょうだ=臆病)を象徴する言動以外の何物でもなかった。だから、名指しの建設的な批判が必要だと今も信じている。
拙著『日本外交の劣化 再生への道』(文藝春秋)を5月に出版以来、何人もの人から問われてきた。
次官や大使など、責任を負うべきポジションに就いていた人物の言動を名指しで批判したことが注目を浴びた。言及された人物の反発には驚かなかったが、うれしかったのは、90代や80代の何人もの大先輩から「よくぞ書いた」「君の書いたことに120%同意する」といった反応が寄せられてきたことだ。
加えて、志高い後輩からは「引き続き正論を言い続けてください」との激励も届いた。こうした反応がある限り、「外務省再生も夢ではない」と信じている。
その一方、「ぜひ大使には、次の本で書いてほしいのです」という添え書きとともに伝えられてくる不祥事や規律の弛緩(しかん)もある。
私が驚き憤慨したものの1つに、安倍晋三政権が、択捉、国後をあきらめて2島返還のラインで北方領土交渉を進めていた際、なんと在オーストラリアの日本大使館の幹部の間で、「(歯舞、色丹の)2島は返ってくる」、あるいは「何も返ってこない」として賭けが行われていたとの内部通報だった。
ソ連兵に銃口を突き付けられて追い立てられた旧島民の方が聞いたら、怒髪天を衝く思いだろう。
どうしたら、ここまで緊張感をなくし、国民世論と遊離した組織を立て直せるのか?
処方箋の一つは、責任の所在の明確化だ。
だからこそ、拙著でも、批判すべき時にあえて実名を挙げたのだ。
外務省に限らず巨大な官僚機構や大企業では、誰しもが匿名性のカーテンの陰に隠れて、説明責任を負わずに逃げがちである。
私が驚き憤慨したものの1つに、安倍晋三政権が、択捉、国後をあきらめて2島返還のラインで北方領土交渉を進めていた際、なんと在オーストラリアの日本大使館の幹部の間で、「(歯舞、色丹の)2島は返ってくる」、あるいは「何も返ってこない」として賭けが行われていたとの内部通報だった。
ソ連兵に銃口を突き付けられて追い立てられた旧島民の方が聞いたら、怒髪天を衝く思いだろう。
どうしたら、ここまで緊張感をなくし、国民世論と遊離した組織を立て直せるのか?
処方箋の一つは、責任の所在の明確化だ。
だからこそ、拙著でも、批判すべき時にあえて実名を挙げたのだ。
外務省に限らず巨大な官僚機構や大企業では、誰しもが匿名性のカーテンの陰に隠れて、説明責任を負わずに逃げがちである。
「それは組織が決めたことです」
そんな言い逃れを許してはならない。
「外務省―、しっかりしろー!」
街宣車がいくら怒声をあげて桜田通りを疾走しようが、大臣も官僚も何の痛痒(つうよう=苦痛)も感じない。物事を変えようとするなら、透明性を高め、説明責任を追及することこそ本筋だろう。
思い返せば、退官の引導を渡された私が外務事務次官室を去ろうとした際、当時の次官の森健良氏は執拗(しつよう)に私に握手を求めてきた。そして、「これから本を書きます」と述べた私に対し、「個人攻撃だけはやめようよな」と上目遣いに念押しをしてきた。
霞が関に数多く生息する匿名官僚の危険回避、知的怯懦(きょうだ=臆病)を象徴する言動以外の何物でもなかった。だから、名指しの建設的な批判が必要だと今も信じている。
山上信吾・前駐オーストラリア大使が退職後著書を出版。在職中に遭遇した大使館内での北方領土返還についての賭博を暴露したと言う話。
この話題を取り上げるかどうか迷いましたが、あえて取り上げさせていただきました。
緊張感をなくし、国民世論と遊離した組織を立て直せるのか。
処方箋の一つは、責任の所在の明確化だと、あえて実名を挙げて書いたと、山上氏。
退官で、山上氏が外務事務次官室を去ろうとした際、当時の次官の森健良氏は執拗(しつよう)に私に握手を求めてきた。そして、「これから本を書きます」と述べた私に対し、「個人攻撃だけはやめようよな」と上目遣いに念押しをしてきたとの事にも関わらず!
義憤に燃えた山上氏の暴露。国民世論と遊離した組織を立て直したいの一念からの挙行なのですね。
そこでふと思い浮かんだのが、今回の石破首相の、ペルー、ブラジル歴訪の帰路でのトランプ氏との面談不成立!
外務省は何故会えるかどうかも判らないのに、事前に公表たのでしょう?
トランプ氏と安倍氏との密接な関係。石破氏と安倍氏との険悪な関係。この現実は素人の遊爺でも知っています。トランプ氏側から、大統領選前に麻生氏にコンタクトを求め、麻生氏が2度も訪米したことも報道されてました。
米国の法律で、大統領になっていないトランプ氏が、他国のトップと面談し外交に関する話をすることが禁じられていることは、当然外務省は百も承知のはず。
支持率回復に焦る石破氏が、強く要請したのかどうかは知りませんが、決まるには障壁がある面談計画を、事前に公表。
その外務省意図は何か!ついついいろいろ勘ぐりたくなります。
安倍首相時代、河野外相時代には、このような日本の首相が恥をかくことはなかった。
オーストラリア大使館内の賭け事の風紀の緩み話を見聞し、ふと今回の石破首相訪米破談を招いた外務省の段取りの未熟なのか、緩みなのかの失態を思い浮かべ、危惧をいだいてしまいました。
余談
日中首脳会談 石破総理大臣 中国 習近平国家主席と初会談 日米韓首脳会談では北朝鮮に懸念も【詳しく】 | NHK | 日中関係
# 冒頭の画像は、石破首相初の日中首脳会談
日中首脳会談 石破総理大臣 中国 習近平国家主席と初会談 日米韓首脳会談では北朝鮮に懸念も【詳しく】 | NHK | 日中関係
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