米大統領選で、共和党のドナルド・トランプ前大統領が勝利した。選挙予測をすることが多く、米大統領選についても大阪朝日放送の情報バラエティ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」で予測を頼まれたと、高橋洋一氏。
激戦7州でトランプ氏は「5勝2敗」、最頻値(最も頻度の高い値)は「278」で、過半数270を超える確率は6割と予測したのだそうです。
結果は諸兄がご承知の様に、激戦7州でトランプ氏は全勝し、獲得選挙人は312人となりました。
トランプ氏、激戦7州全勝 投票総数で自己最多更新―全土で共和シフト・米大統領選:時事ドットコム
高橋氏の予測は51カ所中49カ所で的中したのでまずまずだったと。
事前の世論調査から各州の勝敗と当選確率を計算したが、実際の投票では各州ともにトランプ票が世論調査より2%程度上乗せされていたことが結果との違いとなったと。
これはいわゆる「隠れトランプ票」とみられると。
それにしても、地上波の特報態勢はひどかった。民主党のカマラ・ハリス副大統領推しのコメンテーターばかりそろえていたので、予測が外れるばかりか、解説も恨み節ばかり、まるで「お通夜状態」だった。トランプ氏の勝算は事前から予測可能だったので、もう少し多様なコメンテーターを入れておくべきだったのではないかと、高橋氏。
次期トランプ政権で何が変わるだろうかと。
石破茂首相は7日午前、トランプ氏と電話で約5分間会談し、首相官邸で記者団に「日米同盟をより高い次元、段階に引き上げていくことで一致した」と述べた。
5分というのは通訳を介しての時間であり、おのおの1分ずつ話したという程度だろう。「シンゾウ(安倍晋三元首相)は『イシバだけはダメだ』と言っていた」という話も出なかったはずだと、高橋氏。
日米関係全般について、安倍元首相のようにうまく関係が作れれば、まったく問題はないだろうが、石破首相ではどうなるのか。為替は米国の関税政策を反映して一時円安、その後円高へ向かうだろう。エネルギー価格は低下の方向だ。安全保障についてはまさに首相次第だといえると、高橋氏。
衆院選では、自公で過半数割れをし、首相指名選では、石破氏と野田氏との決戦投票となり、維新、国民民主などの無効票投票のおかげで、かろうじて比較第一党の地位をまもれていた自民党の石破氏が選出されたことは衆知の結果。
前回のトランプ政権とは、安倍首相がいち早くトランプ氏と面会し、親密な関係を構築しました。
安倍氏を失っている今回は、大統領選の前に、トランプ陣営からの要請で、麻生氏氏が 2度訪米していたことは、諸兄がご承知の通り。
ただ、石破政権は、総裁選の決選投票で、真っ先に派閥解消宣言をしていた岸田氏が、高市氏以外(≒石破氏)への投票を指示し、逆転勝利した政権。
党高政低体制政権となり、石破氏の言動はブレブレ!
国内での与党過半数割れ政権の石破首相と、接戦が予測されたのに圧勝の結果を得たトランプ氏との日米関係。
新トランプ政権の陣容は、より「アメリカファースト」派の陣容になりつつあるとの情報が多く見られます。
トランプ次期大統領と、日本とのパイプを主導するのは、石破首相なのか、麻生最高顧問なのか。
岸田氏と麻生氏の勢力の行方に、要注目ですね。
# 冒頭の画像は、訪米してトランプ氏と面談した麻生氏
白菜
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
月刊Hanada2024年2月号 - 花田紀凱, 月刊Hanada編集部 - Google ブックス
激戦7州でトランプ氏は「5勝2敗」、最頻値(最も頻度の高い値)は「278」で、過半数270を超える確率は6割と予測したのだそうです。
【日本の解き方】トランプ政権で何が変わる…為替は一時円安から円高方向へ かつて「シンゾウは『イシバだけはダメ』と」語った日本との安全保障は首相次第 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 元内閣参事官・嘉悦大教授 高橋洋一 2024.11/12
米大統領選で、共和党のドナルド・トランプ前大統領が勝利した。筆者は選挙予測をすることが多く、米大統領選についても11月2日放送の大阪朝日放送の情報バラエティ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」で予測を頼まれた。
米大統領選は全米50州と首都ワシントンの選挙人538人を奪い合うが、激戦7州でトランプ氏は「5勝2敗」、最頻値(最も頻度の高い値)は「278」で、過半数270を超える確率は6割と予測した。
結果は、米メディアの報道などによると、激戦7州でトランプ氏は全勝し、獲得選挙人は312人となった。
筆者の予測は51カ所中49カ所で的中したのでまずまずだった。結果の違いについて正直に言えば、筆者は事前の世論調査から各州の勝敗と当選確率を計算したが、実際の投票では各州ともにトランプ票が世論調査より2%程度上乗せされていた。
これはいわゆる「隠れトランプ票」とみられる。2016年当時から指摘されていたが、事前に正しく推計できなかったために、あえて「隠れトランプ」なしで筆者は確率計算したところ、2州の結果を間違ってしまったというわけだ。
それにしても、地上波の特報態勢はひどかった。民主党のカマラ・ハリス副大統領推しのコメンテーターばかりそろえていたので、予測が外れるばかりか、解説も恨み節ばかり、まるで「お通夜状態」だった。トランプ氏の勝算は事前から予測可能だったので、もう少し多様なコメンテーターを入れておくべきだったのではないか。
筆者は、社会科学が科学になるためには、「訓を垂れる」ような議論をするより、数量モデルで分析して、その出来不出来で優劣をつけるべきだと考えている。社会科学の分野では珍しい意見の持ち主だ。
数量モデルの出来不出来は予測すれば誰の目にもはっきりする。この論法は自然科学では当然であるが、それを社会科学で言うものだから既存勢力から反発される。経済学では徐々に数量モデルで議論する人が増えつつあるが、それでも予測して議論の優劣を争うまでにはいかず、相変わらず〝訓垂れ議論〟が多い。まして政治学では予測する人はまずいない。
それはともかく、次期トランプ政権で何が変わるだろうか。
石破茂首相は7日午前、トランプ氏と電話で約5分間会談し、首相官邸で記者団に「日米同盟をより高い次元、段階に引き上げていくことで一致した」と述べた。
ただし、5分というのは通訳を介しての時間であり、おのおの1分ずつ話したという程度だろう。「シンゾウ(安倍晋三元首相)は『イシバだけはダメだ』と言っていた」という話も出なかったはずだ。
日米関係全般について、安倍元首相のようにうまく関係が作れれば、まったく問題はないだろうが、石破首相ではどうなるのか。為替は米国の関税政策を反映して一時円安、その後円高へ向かうだろう。エネルギー価格は低下の方向だ。安全保障についてはまさに首相次第だといえる。
米大統領選で、共和党のドナルド・トランプ前大統領が勝利した。筆者は選挙予測をすることが多く、米大統領選についても11月2日放送の大阪朝日放送の情報バラエティ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」で予測を頼まれた。
米大統領選は全米50州と首都ワシントンの選挙人538人を奪い合うが、激戦7州でトランプ氏は「5勝2敗」、最頻値(最も頻度の高い値)は「278」で、過半数270を超える確率は6割と予測した。
結果は、米メディアの報道などによると、激戦7州でトランプ氏は全勝し、獲得選挙人は312人となった。
筆者の予測は51カ所中49カ所で的中したのでまずまずだった。結果の違いについて正直に言えば、筆者は事前の世論調査から各州の勝敗と当選確率を計算したが、実際の投票では各州ともにトランプ票が世論調査より2%程度上乗せされていた。
これはいわゆる「隠れトランプ票」とみられる。2016年当時から指摘されていたが、事前に正しく推計できなかったために、あえて「隠れトランプ」なしで筆者は確率計算したところ、2州の結果を間違ってしまったというわけだ。
それにしても、地上波の特報態勢はひどかった。民主党のカマラ・ハリス副大統領推しのコメンテーターばかりそろえていたので、予測が外れるばかりか、解説も恨み節ばかり、まるで「お通夜状態」だった。トランプ氏の勝算は事前から予測可能だったので、もう少し多様なコメンテーターを入れておくべきだったのではないか。
筆者は、社会科学が科学になるためには、「訓を垂れる」ような議論をするより、数量モデルで分析して、その出来不出来で優劣をつけるべきだと考えている。社会科学の分野では珍しい意見の持ち主だ。
数量モデルの出来不出来は予測すれば誰の目にもはっきりする。この論法は自然科学では当然であるが、それを社会科学で言うものだから既存勢力から反発される。経済学では徐々に数量モデルで議論する人が増えつつあるが、それでも予測して議論の優劣を争うまでにはいかず、相変わらず〝訓垂れ議論〟が多い。まして政治学では予測する人はまずいない。
それはともかく、次期トランプ政権で何が変わるだろうか。
石破茂首相は7日午前、トランプ氏と電話で約5分間会談し、首相官邸で記者団に「日米同盟をより高い次元、段階に引き上げていくことで一致した」と述べた。
ただし、5分というのは通訳を介しての時間であり、おのおの1分ずつ話したという程度だろう。「シンゾウ(安倍晋三元首相)は『イシバだけはダメだ』と言っていた」という話も出なかったはずだ。
日米関係全般について、安倍元首相のようにうまく関係が作れれば、まったく問題はないだろうが、石破首相ではどうなるのか。為替は米国の関税政策を反映して一時円安、その後円高へ向かうだろう。エネルギー価格は低下の方向だ。安全保障についてはまさに首相次第だといえる。
結果は諸兄がご承知の様に、激戦7州でトランプ氏は全勝し、獲得選挙人は312人となりました。
トランプ氏、激戦7州全勝 投票総数で自己最多更新―全土で共和シフト・米大統領選:時事ドットコム
高橋氏の予測は51カ所中49カ所で的中したのでまずまずだったと。
事前の世論調査から各州の勝敗と当選確率を計算したが、実際の投票では各州ともにトランプ票が世論調査より2%程度上乗せされていたことが結果との違いとなったと。
これはいわゆる「隠れトランプ票」とみられると。
それにしても、地上波の特報態勢はひどかった。民主党のカマラ・ハリス副大統領推しのコメンテーターばかりそろえていたので、予測が外れるばかりか、解説も恨み節ばかり、まるで「お通夜状態」だった。トランプ氏の勝算は事前から予測可能だったので、もう少し多様なコメンテーターを入れておくべきだったのではないかと、高橋氏。
次期トランプ政権で何が変わるだろうかと。
石破茂首相は7日午前、トランプ氏と電話で約5分間会談し、首相官邸で記者団に「日米同盟をより高い次元、段階に引き上げていくことで一致した」と述べた。
5分というのは通訳を介しての時間であり、おのおの1分ずつ話したという程度だろう。「シンゾウ(安倍晋三元首相)は『イシバだけはダメだ』と言っていた」という話も出なかったはずだと、高橋氏。
日米関係全般について、安倍元首相のようにうまく関係が作れれば、まったく問題はないだろうが、石破首相ではどうなるのか。為替は米国の関税政策を反映して一時円安、その後円高へ向かうだろう。エネルギー価格は低下の方向だ。安全保障についてはまさに首相次第だといえると、高橋氏。
衆院選では、自公で過半数割れをし、首相指名選では、石破氏と野田氏との決戦投票となり、維新、国民民主などの無効票投票のおかげで、かろうじて比較第一党の地位をまもれていた自民党の石破氏が選出されたことは衆知の結果。
前回のトランプ政権とは、安倍首相がいち早くトランプ氏と面会し、親密な関係を構築しました。
安倍氏を失っている今回は、大統領選の前に、トランプ陣営からの要請で、麻生氏氏が 2度訪米していたことは、諸兄がご承知の通り。
ただ、石破政権は、総裁選の決選投票で、真っ先に派閥解消宣言をしていた岸田氏が、高市氏以外(≒石破氏)への投票を指示し、逆転勝利した政権。
党高政低体制政権となり、石破氏の言動はブレブレ!
国内での与党過半数割れ政権の石破首相と、接戦が予測されたのに圧勝の結果を得たトランプ氏との日米関係。
新トランプ政権の陣容は、より「アメリカファースト」派の陣容になりつつあるとの情報が多く見られます。
トランプ次期大統領と、日本とのパイプを主導するのは、石破首相なのか、麻生最高顧問なのか。
岸田氏と麻生氏の勢力の行方に、要注目ですね。
# 冒頭の画像は、訪米してトランプ氏と面談した麻生氏
白菜
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
月刊Hanada2024年2月号 - 花田紀凱, 月刊Hanada編集部 - Google ブックス