台湾統一地方選挙は、国民党が圧勝

　昨日(12/3)投票・開票が行われた、台湾の統一地方選挙では、国民党が圧勝しました。
　数日前からの報道で、民進党の苦戦が伝えられていましたが、予想以上の大差で驚きです。
　民進党　＝　10 / 23 ⇒　 6 / 23　　- 4
　国民党　＝　 8 / 23 ⇒　14 / 23 　 + 6
　　国民党大勝、政権へ弾み／台湾、統一地方選－四国新聞社－香川県ニュース

　「三通」解放など経済界の求めに応じ、中国との協調を重視する最大野党・国民党の馬英九・党主席（５５）は「予想以上の勝利だ。住民は民進党に不信任を突き付けた」と勝利宣言したそうです。
　台湾統一地方選、与党が大敗…蘇主席は辞任へ : 国際 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
　Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 台湾、統一地方選きょう投票　対中政策、どう選択

　馬主席は、産経新聞との会見では中国や日本との関係について以下のように語っていました。
　

　Sankei Web　産経朝刊　台湾・国民党馬主席　対中現実路線を強調　総統選に向け“前哨戦”(10/07 05:00)
　中台関係では、「一つの中国」の原則を中台がそれぞれ解釈することで共産党とは合意済みで、主権問題は棚上げして、経済交流を発展させる。
　中国が六、七百基のミサイルを台湾に向けて配備していることは、民進党政権が台湾海峡の現状を変える意思があると（中国側に）思わせるから両岸が緊張する。そこで軍備増強するのは台湾にとり健全なやり方といえない。
　尖閣諸島については、主権問題で日本は協議に応じない。主権問題は将来解決するにせよ、釣魚台に漁業権で境界線を引くべきでない。主権問題は日本側が同意すれば国際司法裁判所に持ち出してもよい。

　中国は、台湾の独立を阻止するため「反国家分裂法」を、3月に制定し、国務院（政府）台湾事務弁公室の王在希副主任が「台湾独立の封じ込めが今後も最重要任務」と強調するなど、「独立は台湾にとって不利」というプレッシャーをかけつつ、国民党には友好的態度を示してきた戦略が成功したことで、当然、国民党が大勝した結果を歓迎しています。
　NIKKEI NET：国際 ニュース/中国、台湾独立派封じ込めに拍車・台湾統一地方選

　今後は、中・台が一致して日本の南のEEZ問題にあたって来ることが想定されますし、台湾が併合されれば更に日本や、東南アジア各国への覇権拡大も進められます。
　時間の問題ですが、我が国は今すぐ対応準備を急がねばならない選挙結果と言えます。
　残された希望として、中・台問題も選挙の焦点ではあったが、政権政党の汚職への批判結果であり、総統選挙では冷静な結果を台湾国民のみなさんが選択される事を願っています。

　


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