18日の読売と朝日朝刊が緊急世論調査結果を発表していました。朝日は前回に引き続きとなりますが読売も50%を切る内閣支持率となり、不支持率は両紙ともに40%代超えとなり支持と不支持が拮抗する結果となってきました。
無党派層に限れば、倍近い差で不支持が上回っています。
政党支持率の自民党の数値は、読売と朝日では逆の結果となっています。
読売 朝日 無党派層・読売 無党派層・朝日
内閣支持率 支持 45%(56%) 42%(48%) 24%(38%) 20%
不支持 42% (34%) 41%(34%) 55%(45%) 54%
政党支持率 民主党 34%(39%) 36%(46%)
自民党 20%(16%) 16%(18%)
読売新聞社の緊急全国世論調査で、鳩山内閣支持率は45%に急落し、国民の「鳩山離れ」が一気に進んだことが鮮明になった。
その要因の一つは女性の離反にある。女性の支持率は41%(前.回55%)に下落し、初めて不支持率43%(同32%)が上回った。男性の支持率も57%から50%に下がったが、落ち込みは女性が著しい。
支持政党のない無党派層でも鳩山内閣への支持は大きく揺らいだ。無党派層に限ってみると、内閣支持率は前回の38%が24%となり、不支持率は55%(前回45%)で初めて過半数を占めた。無党派層では「小沢氏は幹事長を辞任すべきだ」と思う人は73%〔全体では70%)、幹事長続投を認めた鳩山首相の判断を適切だとは思わない人は72%(同68%)と高く、「小沢問題」が.引き金になったようだ。
民主支持層を見ると、内閣支持率は90%と高水準を維持しているが、今夏の参院比例選で民主党に投票すると答えた人は69%(前回76%)に減った。小沢氏の幹事長続投や、これを容認した首相の判断への批判は民主支持層でも強く、参院比例選での投票先にも影響したと言えそうだ。(世論調査部崔田知久)
民主党支持率も陰り
鳩山政権発足後、内閣支持率は下落傾向が続いているが、それでもこれまでは自民党に回復基調が見られなかったこともあって、民主党内には「参院選も絶対に勝てる」との自信が広がっていた。
だが、今回の調査では、民主党の政党支持率にも陰りが見え、自民党の支持率が回復した。同党の石破政調会長は17日、記者団に、「国会が始まる前に差が詰まってきて良かった」と語った。自民党から世論調査結果を評価する声が聞かれるのは、鳩山政権発足後、なかったことだ。
政党支持率が落ちたことで参院選への影響を懸念する声も民主党には強まっている。民主党は「安定政権の夏」をキャッチフレーズに、参院選での単独過半数確保を目標に掲げる。過半数には60議席以上の獲得が必要だ。
小沢氏は、07年の参院選と同様、29ある1人区で圧勝し、2人区では候補を2人擁立し競わせる強気の戦略を立てているが、「政党支持率が下がれば、1人区での大勝は危うく、2人区は『共倒れ』になりかねない」(党中堅)との悲鳴が出始めた。石井一選挙対策委員長は17日、「事件直後である今が『底』ではないか。まだ時間があるので態勢は立て直せる」と語ったが、今後、選挙戦略の練り直しを迫られる司能性も出てきた。
首相に近い衆院1回生議員は「首相にはまだ浮揚の目はある。小沢さんをうまく党から切り離すことができるかどうかだ」と語り、小沢氏の辞任が政権浮揚につながると見ている。
しかし、小沢氏は政権交代後、党内で150人とも言われるグループを率いるため、「党内での小沢氏の力は昨年5月に代表を辞任したときとは比べものにならない」とされる。小沢氏に自発的辞任を求めるのは容易ではないとみられる。
小沢氏が幹事長を辞任すべきとの声は、読売が70%、朝日が67%となり、民主党大会の小沢幹事長継続と、党をあげての検察と戦うとの結論とは逆の世論結果が示されています。
例によって、御用評論家は口を揃えて民主党擁護戦線です。おもなものは次の三つ。
1.検察は間違うことがあるから信じるな。(江川、鳥越、みのもんた、みやね≒経済優先打ち切り派等)
→ 間違うことがあるかも知れないが裁判で是正される。田中、金丸他多くの実績があり、法令遵守を旨とし、権力にしっぽを振らない"存在"の意義が大きい。(鳥越 VS 大澤氏論戦より)
2.検察のリーク批判
→ 事情聴取に応じるなどして、堂々とオープンに説明すれば済む話で、秘書でも連絡が取れず行方不明になったり、聴取への答えが非協力的な答えで時間稼ぎをしていることから情報が流れている。
3.景気対策予算を優先し、いい加減に打ち切るべし。
→ その予算編成過程はどうだったのか?予算の重点をどこにおくかの判断基準はどうか? これらの基本にかかわる政権トップの政治姿勢が金権にまみれていては、予算の前提も疑わしいものとなる。現に、小沢の鶴の一声で決まったものがある。また、同時並行で進めれば良い話で、予算を名目に、うやむやに済ませて良い話ではない。民社党が野党時代にはさんざん足を引っ張った戦術ですが、今回、自民党はさきの臨時国会の様な野党民主党の戦術のまねはしないと言ってますね。
小鳩政権にとっては勿論のこと、小沢独裁専制政治で自由な発言が出来ない国に、この国がなるのかどうかの分かれ目です。
マスコミ、心ある民主党議員、自民党他の野党の踏ん張りを祈念しています。参院選にむけての半年が正念場ですね。自民党支持の回復の原因は不明ですが、世論調査結果のトレンドは、風向きの変化の兆しの臭いがします。他の野党ともども頑張っていただきたいものです。
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