遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

鳩山政権 半年 政権交代の熱は冷め無党派が増えている

2010-03-16 22:41:48 | my notice

 朝日の世論調査は、今月は中旬の今日(3/16)出てきました。
  内閣支持率は、先月危険ゾーンの30%台に突入し、37%でしたが、今月は早くも32%ということで30%台の維持も危うい勢いです。不支持率も増え、47%に達しています。
 政党支持率では、第一党(?)の無党派層が前月の41%から更に増え、50%と半数を占めるまでに増えています。民主は前月32%から 5%減の27%、自民も前月までは横ばいでしたが今月は、3%減の15%。
 政権支持率が減っても、民主党の支持率が減らないといっていましたが、ジリジリ減り続け、20%台に突入です。

 参院選比例区の投票先では、民主が30%(前回32%)、自民が21%(同23%)と、ともに減り、みんなの党が 6%(同 3%)、「答えない」「わからない」が37%(同32%)と増えていて比率もトップということで、「答えない」「わからない」がダントツのトップ。
 参院選の行方は、約40%の投票先未定、50%を占める無党派層の動向がすべてですね。民主30% - みんなの党 6% = 24%は、投票先未定の6割がみんなの党に投票すれば、みんなの党が民主党と並んで最多得票となります。政権交代の期待や、自民党批判で民主に投票した人々が、民主に失望して行き先がなくさまよっている現状では、まったくありえない話とは言いがたい現状です。みんなの党で候補者をそこまで準備できるかは別の話ですが。

 朝日の調査結果に注目するのは、他に比べ無党派層の分析が詳しく、2月初旬には「今夏の参院選比例区での投票先政党で、自民=22%、民主=16%と自民が民主を大きく逆転」と出ていました。それが、その後、2月下旬、今回と数字が発表されなくなったのは何故なのでしょう...?

 小鳩政権が誕生して、丁度半年ということで各紙が書いていますが、読売は「鳩山政権 半年」と特集し「熱気冷め 漂う閉塞感」などといった見出しが眼を引きます。その中でも、花形3人トリオに触れた、以下の転載記事に眼をひきつけられました。
 

鳩山政権半年 「期待の3人」今ひとつ 根回し不足 薄い存在感 (3/16 読売朝刊)

 鳩山政権の牽引役と期待された岡田外相、前原国土交通相、長妻厚生労働相の3人が、政権発足から半年たっても今ひとつ存在感を発揮できずにいる。岡田、前原両氏は党代表を経験し、長妻氏も年金問題で政府を厳しく追及して名をはせたが、閣内では、野党時代のような「切れ味」をアピールするのは難しいようだ。

理念先行
 岡田氏と前原氏は昨年9月の就任直後、「日米の『密紺』に関する調査命令」、「八ッ場ダムの建設中止表明」など、従来の自公政権と一線を画す政策をぶち上げ、政治主導による変革を印象づけた。
 だが、理念が先行するあまりに、根回し不足が露呈することもしばしばだ。沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)移設問題で、岡田氏は昨秋、米軍嘉手納基地(嘉手納町など)への統合案に突然言及し、地元首長らの猛反発を招いた。「不用意な発言が、同案の実現を困難にした」(防衛省幹部)格好で、「岡田氏は最近の調整作業からは外されている」という見方が出ている。
 前原氏も、八ッ場ダム建設中止などで、根回し不足から地元自治体の強い反発を受けた。日本航空の経営再建問題では、腰が定まらずに株価の乱高下を招き、「株主から訴えられてもおかしくない発言が多々あった」との声がある。
 
消えた歯切れよさ
 野党時代の歯切れの良い発言が聞かれなくなったという指摘もある。
 野党時代、舌鋒鋭い追及で「ミスター年金」という異名をとった長妻氏も、最近は影が薄い。
 長妻氏は15日、省内で記者団が「野党時代の歯切れのよさが失われたのでは」と尋ねると、「よくよく検討しないと影響が大きい。慎重に発言することは必要だ」と強調した。
 だが、「子ども手当」では当初「地方負担を求めない」と主張したが、結局は児童手当の地方負担分を活用せざるを得ない結果となった。年金記録問題でも財源確保ができず、2013年度までの全件照合目標は事実上、達成が難しくなった。
 
不完全燃焼
 鳩山首相や民主党の小沢幹事長の,「政治とカネ」を巡る問題でも、3閣僚の存在感は薄い。前原氏は、小沢氏の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で「政治家の倫理観の話だ」と批判的な発言を繰り返すが、党内には「不完全燃焼だ。もう少し踏み込んで発言すべきだ」との評がある。3人とも政権交代前には「首相候補」に挙げられたが、最近は党内で「ポスト鳩山」から遠のいた、との見方が出ている。




 小鳩、石川、小林、輿石とつづく金脈疑惑は、党の法令無視 or 法の目くぐりで法に触れなければ O.K.、またそれを正すこともなく沈黙するといった、民主党の党風基盤が 問われるだけでなく、マニフェストは内容が精査されておらず、嘘や欠陥だらけの正体が露呈してきています。
 そして、読売の記事にあるように、花形トリオも意外にも張子の虎の様相で、期待はずれの尻すぼみです。普天間移設の岡田氏はよそうに反し、孤立しながらも現実路線に近い方向で頑張っているといえますが、腰がさだまらずふらつく時があります。
 岡田氏のせいではなく鳩が勝手に招いた日米摩擦の話ですが、米・キャンベル国務次官補の来日がドタキャンされています。

 与党になり、何を言っても責任を追及されることが無かった時代との違い、野党時代の発言がブーメラン状態で今の自分に振り戻ってきていての苦戦です。
 そして、その苦境から脱出するためのマニフェストの仕分け・優先順位見直し、虚偽による混乱や増税の国民への謝罪が求められます。
 政局ではなく政策を、自党・自分の理論や利益ではなく、国民や国益を護る行動をお願いしたいのですが、どうでしょう?
 各社の世論調査でも、参院選での民主過半数をのぞまない結果が出ているのですが...。
 




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