民主党大敗とメディアは口を揃えて大合唱ですね。
遊爺は、変わり者のあまのじゃくではなく、普通の爺さんだと自認しているのですが、大敗というイメージより、思ったよりしぶといと、これまで民主党の正体に多くの人が気付き目を覚ましていただくことを願ってきましたが、まだまだなのだと感じる選挙結果だと思っているのです。
勿論、連立でも参議院過半数に11議席足りないというのは、その過半数割れを願ってきたので、選挙結果は願いが叶ったものではあるのですが。
ご存知の通り、前回の参院選では民主党が、農家へのばら撒き政策で1人区で圧勝し、ねじれ国会が始まりました。今回はその逆で民主党は大敗しました。これは、小選挙区と同じで、投票率と議席獲得率では大きな乖離が生じているはずです。（今回分の数値は未だ全容を確認できていませんが）つまり、議席数の差ほどには負けていないということです。
更に、小沢系であり、北教組で明らかになり本人も経験がある日教組の違法選挙活動の元締めで、違法選挙運動行為とお金の象徴である輿石氏は接戦を制して当選してしまい、早速参議院のドンとしてゴソゴソ動いています。
次に見逃せないのが、東京での民主党の圧勝です。
去年の衆議院選の大躍進の始まりは、直前に行われた都議選での民主党の圧勝が始まりでした。今回は、全国同時進行ですから他へ影響を及ぼすということはありませんでしたが、蓮舫氏の記録に残る得票数の多さと、小川氏の得票と合わせた東京での得票の多さは、二人分を3で割っても当選ラインをはるかに超える802千票で、4で割っても、602千票で次点の共産党現職の小池氏を上回っています。
首都・東京では3/5議席をとれる大勝の得票なのです。
千葉でも、トップ当選は民主党で、次点の道氏の得票との合計を1/2で按分すれば二人の当選が可能な得票数です。小西氏に偏ったため、みんなの党水野氏が漁夫の利を得ただけです。
神奈川、埼玉、大阪でも自民党候補がトップ当選していますが、民主党は二人の候補の得票を合わせれば、政党の得票数としては大きな差でトップなのです。
また、改選第一党が自民党と言っていますが、それは全体の議席数の話であって、比例の党別でみれば民主党がトップであることも、諸兄がご承知の通りです。
二人区で二人の作戦が大失敗と報じるメディアが多く見受けられますが、二人の獲得票数を二等分して、二人揃って討ち死にする可能性があったのは静岡だけです。二人が競争し党内の亀裂が深まったということはあるでしょうが、結果は一人は当選していますから、最初から一人しか立てなかった場合と、議席数という意味では同じであり、単独過半数のための挑戦でしたが、結果は二議席独占できなかった、小沢チルドレンを増やせなかったということで、票を掘り起こし比例への好影響を与えたかもしれないという意味では、決して失敗戦略とは断定できないと考えます。
自民党、みんなの党、その他野党は、この根強い民主党の得票数＝国民の支持には、十分な配慮が必要で、諸兄も指摘しておられる通り、勝ったと浮かれていたら、とんでもないことになります。
せっかくの敵失での獲得議席です。勝ちに奢ることなく、真摯に国民の目線に答えて行かねば、直ぐに民意の制裁が下されることを意識したねじれ国会での活動が望まれます。
世界は激動のさなかです。日本が取り残されないよう、与野党一体になってのグローバル競争のなかでの国益の確保を期していただくことを願っています。
特に自民党にお願いしたいのは、一人区＝地方（去年の衆議院選以降も、地方では自民党が優位を継続してきた）の勝利なのであって、党本部や都会の自民党はむしろ負けたままであることを十分認識して、できるだけ早いうちに党執行部の若返り改革を行っていただけるよう、願っています。
今回も、小泉人気に負うところが大きかったのですが、敵失がそういつまでもは続かないはずですから。
とはいうもののさすが政局最優先の民主党、落選した千葉氏の大臣職は継続するのだそうですね。民意を無視する暴挙です。神奈川県民であり、民主党2議席阻止、願わくば千葉氏の落選を願った投票をした遊爺としては、許しがたい民主主義を軽んじた、自政権運用の都合での内閣改造が出来ない、ご都合優先処置です。
「落選の千葉法相続投に批判続出「民意無視、税金の無駄遣い」」：イザ！
国民の審判が下されたのですから、千葉大臣は当然のこととして、"カンカラ菅"（中身のない空き缶のことを"カンカラ"ということから命名された狼魔人日記さんの言葉）や、仙石、枝野各氏の国民の直近の裁決にたいし、民意を反映する対処が望まれます。
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