遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

日米外相会談 米は普天間進展を強く要請

2011-09-22 00:18:08 | 日本を護ろう
 玄葉外相が訪米し、首脳会談を控え外相会談を実施しました。
 アーカンソー州知事だった夫のクリントン元大統領と一緒に写った写真をプレゼントすると、クリントン長官は驚くと同時に、「知事公舎の暖炉だ。見覚えがある」と喜んだそうで、つかみはO.K.だった(産経)様ですが、会談の中身は普天間移設問題の進展を求めるもので、首脳会談でも話が出るとする、先伸ばしが続く日本側への米側の攻勢が強まる厳しいものだった様です。
 

普天間米攻勢強める 外相会談、前哨戦に 日本沖縄の負担軽減訴え (9/21 読売朝刊)

 
玄葉外相とクリントン米国務長官が19日午後(日本時間20日朝)、ニューヨークで行った初会談では、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題をめぐって日米双方が自国の国内事情をぶつけ合い、移設進展の難しさをうかがわせた。米側は、議会対策の必要性などから対日要求を一段と強めている。野田首相にとって初の21日の日米首脳会談を前に、19日は日本の真剣度が厳しく問われる"前哨戦"となった。(政治部石田浩之=ニューヨーク、ワシントン支局 中島健太郎)

 玄葉外相「沖縄の状況は大変厳しい。負担軽減に更なる努力、協力をお願いしたい」
 クリントン長官「(日米)合意にそって、早期の具体的な進展を期待したい」
 会談で、日本側は、日米合意の中核である「県内移設」に対する沖縄県民の抵抗感が強いこと、米側は、沖縄駐留海兵隊のグアム移転をめぐり、米議会上院が2012会計年度分の予算を認めていない状況など、
双方がお家事情を訴えた

 ただ、移設作業の遅れは
鳩山政権時代の迷走によって悪化したため、日本側に分が悪い
のは明白だ。米側は、沖縄の負担軽減は普天間進展が前提との立場をとる。会談後、米国務省高官は記者団に「この課題は明らかに、首脳会談でも持ち出される」と予告した。
 
米側は、野田政権の発足直後から、特に要求姿勢を強めている
。背景には、09年の鳩山政権発足当初、普天間への取り組みを米側が強く求めなかったことが、日本側の誤解を招いたのでは、との"教訓"がある。
 一方、移設前進の厳しさを裏付ける出来事がワシントンで並行して起きていた。普天間移設に必要な海面埋め立ての許可権限を握る沖縄県の
仲井真弘多知事の訪米だ。知事は19日午後(日本時間20日未明)の市内でのシンポジウムで、「(普天闇問題の解決は)日本の他の地域に移設先を探した方が絶対に早い」と言い切った
。日本政府内には「日米首脳会談を前に、あまりにもタイミングが悪い」(外務省筋)と困惑が広がった。


 全ては政権を撮りたいがための民主党の広げた風呂敷に始まり、ルーピー鳩のひらひら変わる態度で、沖縄の人々を愚ろうし、米国にも信頼を無くし同盟関係に罅割れをもたらしたことが、落着を目前にしていたキャンプ・シュアブ沖への移転を一回転させたのでした。
 
 国内では、原発再開について慎重な口振りだった野田首相は、米紙ウォールストリート・ジャーナルとの
インタビュー来夏までに再開する考えを明らかにしたそうです。
 
野田首相、「来夏まで」に原発再稼動へ-米紙インタビュー - IBTimes:世界の最新ビジネスニュース

 鳩や菅が、国内でコンセンサスも得ていないことを、突然海外の重要会議で口にしていたことを防ぐため、事前に国会で所信表明し、質疑後の訪米、日米首脳会談、国連演説の段取りを踏んだので、リップサービスで信頼を落す轍を踏まない様準備しての訪米のはずなのですが、野田氏も玄葉氏もどのような準備をして訪米しているのでしょう。
 「脱原発」の菅の突然のアドバルンには、米国も困惑しているとの事でしたが、野田氏の来夏再稼働発言は、内閣や民主党内のすり合わせは済んだ話なのでしょうか?
 
 首脳会談前座の、外相会談での玄葉氏の発言は、先伸ばしの要請にしか聞こえませんが、進展に向けた日本政府の施策やロードマップなしに、ただただ先伸ばしの要請をしているだけに聞こえてしまうのは、遊爺だけでしょうか?
 沖縄県知事のこの時期の訪問は、玄葉氏が現状の苦しさを説明するための支援として、事前調整していたものなのでしょうか?そこまで話し合っている形跡は皆無です。

 国連で何を喋るのか、首脳会談では何を協議するのか、大統領選を控え支持率が思わしくないオバマ政権は、日本政権の未熟さを、度量深く育んでくれる余裕はなくなっていますし、鳩と菅とでむしろ不信感を持っているのです。
 そんなハンディを背負っている野田政権の船出は、厳しい船出となっているのですが、地に足をつけて日米同盟の復旧から取り組んでいただきたいし、国内で言うことと、海外で言うことは同じことであっていただきたいと願っています。

 首脳会談は顔合わせの短時間になるとの報道もありましたが、世界は民主党の時計では動いてくれない様で、前哨戦でクリントン長官に責められた普天間移転の話が首脳会談でズバリ出てくる様です。しかも、表面ヅラ合わせではない、ガチの会談で。
 野田政権の準備次第で実のあるものとなるかどうかなのですが、結果が注目されます。

 産経は「日米合意順守」の掛け声だけで済む時期は過ぎており、残された時間は少ない。」と書いていますが、まさにその通りですね。

 
深刻さ増す普天間移設 このままでは存続 日米外相会談 - MSN産経ニュース





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