オバマ新大統領が、テロ(オサマ・ビン・ラディン&アルカイダ)撲滅のため、アフガニスタンへの軍事力増派を明言するなかで、ロシアはキルギスを誘惑(?)して、米軍やNATOのアフガニスタンへの重要な足がかりとなっている空軍基地を消滅させることに成功した様です。
米の大統領選挙での空白期間を突いた戦略ですが、ソ連・アフガニスタン戦争ではイスラム原理主義者のテロリズムを制圧しようとアフガニスタンへ侵攻した経緯をもち、米国ともどもテロの脅威は身近にあるのですが、アルカイダに味方することになる、キルギスへの買収行為です。
キルギス「基地閉鎖」 露の巨額融資と引き換え 中央アジア、米軍拠点消滅?
<2/5 産経>
【モスクワ=遠藤良介】中央アジア・キルギスのバキエフ大統領は3日、訪露してメドベージェフ大統領と会談し、米軍がアフガニスタンでの対テロ作戦に使用してきたマナス空軍基地を閉鎖する考えを明らかにした。キルギス議会は5日にも基地閉鎖を承認する見通しだ。同基地が実際に閉鎖された場合、米軍は中央アジア唯一の対テロ作戦拠点を失い、ロシアは勢力圏とみなす中央アジアからの米軍排除に成功した形となる。
インタファクス通信によると、ロシアは3日、経済危機に見舞われている貧困国キルギスに20億ドル(約1780億円)以上の巨額融資を約束した。基地閉鎖はその見返りとみられており、キルギス政府は4日、米軍駐留協定の破棄に関する法案を議会に送付した。
米軍が基地使用料(年間6300万ドル=56億1400万円)の引き上げなどで巻き返しを図る可能性は残るものの、キルギス政府の正式通告があれば、180日以内に基地使用を中止する必要があるという。
ロシアは2001年の米中枢同時テロ後、「対テロ協力」を旗印に米国と接近し、中央アジアでの米軍駐留も容認した。しかし、イラク戦争などを契機に米露関係は悪化の一途をたどり、ロシアは中央アジアでの米国の影響力拡大を警戒して米軍の長期駐留にも強く反発していた。
アフガンでの対テロ作戦をめぐっては、物資の主要輸送経路であるパキスタン西部で武装勢力の攻撃が多発し、情勢が不安定化している。その上にマナス空軍基地が閉鎖された場合の影響は大きく、米国はロシアや他の中央アジア諸国の協力を得て新たな物資輸送経路の開拓を迫られそうだ。
ロシアもこのことを見越し、アフガンへの物資輸送問題に関与して発言力の増大を狙うとみられる。ロシアは昨年4月、アフガン向けの非軍事物資の自国領通過を認めることで合意したものの、同年8月のグルジア紛争によって実質的な協力には至っていない。ロシアのロゴジン北大西洋条約機構(NATO)大使は4日、「ロシア領の非軍事物資通過に大きな問題はない」と合意が有効であるとの認識を示し、「物資の幅を広げることは政治的な問題だ」と軍事物資の通過容認にも含みを持たせた。
アフガンの安定化は本来、南方からのテロ拡散を恐れるロシアにとっても重要だ。ロシアはアフガンをめぐる協力と引き換えに、NATOの東方拡大といった問題で米国の譲歩を迫る公算が大きい。
【用語解説】中央アジアの米軍
2001年9月の米中枢同時テロ発生を受け、米軍は同年12月、キルギスの首都ビシケク近くのマナス空軍基地の使用を開始した。米、仏、スペイン兵計1000人が駐留している。ロシアは03年9月、約30キロ離れたカント空軍基地の使用を開始し、500人が駐留している。ウズベキスタンは01年、南部ハナバードの基地使用と米軍駐留を承認したが、米軍は同国の求めに応じて05年11月に撤退した。中露などで組織する上海協力機構(SCO)は05年、中央アジアに駐留する米軍に、早期撤退を事実上要求した。
<2/5 産経>
【モスクワ=遠藤良介】中央アジア・キルギスのバキエフ大統領は3日、訪露してメドベージェフ大統領と会談し、米軍がアフガニスタンでの対テロ作戦に使用してきたマナス空軍基地を閉鎖する考えを明らかにした。キルギス議会は5日にも基地閉鎖を承認する見通しだ。同基地が実際に閉鎖された場合、米軍は中央アジア唯一の対テロ作戦拠点を失い、ロシアは勢力圏とみなす中央アジアからの米軍排除に成功した形となる。
インタファクス通信によると、ロシアは3日、経済危機に見舞われている貧困国キルギスに20億ドル(約1780億円)以上の巨額融資を約束した。基地閉鎖はその見返りとみられており、キルギス政府は4日、米軍駐留協定の破棄に関する法案を議会に送付した。
米軍が基地使用料(年間6300万ドル=56億1400万円)の引き上げなどで巻き返しを図る可能性は残るものの、キルギス政府の正式通告があれば、180日以内に基地使用を中止する必要があるという。
ロシアは2001年の米中枢同時テロ後、「対テロ協力」を旗印に米国と接近し、中央アジアでの米軍駐留も容認した。しかし、イラク戦争などを契機に米露関係は悪化の一途をたどり、ロシアは中央アジアでの米国の影響力拡大を警戒して米軍の長期駐留にも強く反発していた。
アフガンでの対テロ作戦をめぐっては、物資の主要輸送経路であるパキスタン西部で武装勢力の攻撃が多発し、情勢が不安定化している。その上にマナス空軍基地が閉鎖された場合の影響は大きく、米国はロシアや他の中央アジア諸国の協力を得て新たな物資輸送経路の開拓を迫られそうだ。
ロシアもこのことを見越し、アフガンへの物資輸送問題に関与して発言力の増大を狙うとみられる。ロシアは昨年4月、アフガン向けの非軍事物資の自国領通過を認めることで合意したものの、同年8月のグルジア紛争によって実質的な協力には至っていない。ロシアのロゴジン北大西洋条約機構(NATO)大使は4日、「ロシア領の非軍事物資通過に大きな問題はない」と合意が有効であるとの認識を示し、「物資の幅を広げることは政治的な問題だ」と軍事物資の通過容認にも含みを持たせた。
アフガンの安定化は本来、南方からのテロ拡散を恐れるロシアにとっても重要だ。ロシアはアフガンをめぐる協力と引き換えに、NATOの東方拡大といった問題で米国の譲歩を迫る公算が大きい。
【用語解説】中央アジアの米軍
2001年9月の米中枢同時テロ発生を受け、米軍は同年12月、キルギスの首都ビシケク近くのマナス空軍基地の使用を開始した。米、仏、スペイン兵計1000人が駐留している。ロシアは03年9月、約30キロ離れたカント空軍基地の使用を開始し、500人が駐留している。ウズベキスタンは01年、南部ハナバードの基地使用と米軍駐留を承認したが、米軍は同国の求めに応じて05年11月に撤退した。中露などで組織する上海協力機構(SCO)は05年、中央アジアに駐留する米軍に、早期撤退を事実上要求した。
考えてみると、素人判断ですが、もともとCISに加盟しているキルギスが、米国に基地を提供してきていた事自体が変な話です。遠い昔から近隣の大国に入れ替わり立ち替わり支配されてきた歴史のせいかどうか、状勢によりいろいろな大国に属する運命の国なのでしょうか?
ロシアは、米国の大統領交代の隙間を突いて、いろいろな失地回復・覇権拡大を進めて来ましたが、オバマ大統領のアキレス腱となるアフガニスタンへの攻勢に、その出鼻をくじく強烈なパンチを見舞ったことになりました。しかも、もともとCISの加盟国であるとはいえ、貧乏の弱みにつけ込んだ卑劣な手段を用いています。ロシアらしいとも言えますが...。
更に、アルカイダに利する行為であり、テロの脅威より、米やNATOに大して中央アジアでの自国の覇権拡大を優先する自分勝手な戦略です。
オバマ新政権にとっても、テロ=アルカイダを撲滅しようとしている世界中の多くの国々にとっても、手痛い危機です。
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ファンド、サーベラスが買収した、日本国民の血税を吸い尽くし脱兎
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【株式ニュース】
http://www.aixin.jp/axbbs/jsks/jsks.cgi
米シティグループ傘下の日興コーディアル証券は小泉ー竹中イカサマ金融行政で米シティグループが
騙し取ったものであるから、米シティグループに罰金を課し現状復帰させるべきである。
【株式ニュース】
http://www.aixin.jp/axbbs/jsks/jsks.cgi