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宮崎の口蹄疫の流行は、大きな被害をもたらしていて、宮崎県の畜産の存続の危機に瀕しています。
畜産関係の方々にはお見舞いもうしあげます。再起への各種支援が広がりを見せることを願っています。
いまは、これ以上の広がりを防ぐことが最優先で、原因の追究は二の次とは当然のことですが、感染の拡大の防止策の一助には、感染原因の洗い出しは必要だとも考えます。諸説流布されていますが、農業と畜産のわらの循環が途絶え、輸入に依存していることがも感染ルートとして考えられるとの記事がありました。
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↓ よろしかったら、お願いします。
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畜産関係の方々にはお見舞いもうしあげます。再起への各種支援が広がりを見せることを願っています。
いまは、これ以上の広がりを防ぐことが最優先で、原因の追究は二の次とは当然のことですが、感染の拡大の防止策の一助には、感染原因の洗い出しは必要だとも考えます。諸説流布されていますが、農業と畜産のわらの循環が途絶え、輸入に依存していることがも感染ルートとして考えられるとの記事がありました。
口蹄疫の流行と循環型稲ワラ文化の崩壊;ECO JAPAN / nikkeibp
病気を起こしたウイルスのDNA分析から、大陸から侵入してきたことは確かなようだ。日本に飛び火した原因は、さまざまな説が飛び交っている。そのなかで、状況証拠から、中国から輸入した稲ワラが口蹄疫ウイルスで汚染されていた可能性が指摘されている。この背景には、稲ワラまでも輸入に頼るようになった農業の構造にある。
|消えた稲ワラ
明治初期に来日して東京大学で教鞭をとった米国人動物学者エドワード・モースは、「大森貝塚」の発見で有名だが、滞在中に膨大な美術品や民具を集めたことでも知られる。民具は故郷のマサチューセッツ州セイラムにあるピーボディ・エセックス博物館に収められている。彼は、日本人の植物資源を活用した文化に驚嘆したが、とくに生活における稲ワラの利用には舌を巻いた。
「衣」では雨具の蓑(みの)や笠、ワラジやワラ靴。「食」では鍋しきや納豆の藁苞(わらづと)、俵などの容器包装類。「住」ではむしろや畳などの敷物から壁材や柱をしばった縄。このほか、縄跳びの縄、ワラ馬、ワラ人形などの遊具。燃料、肥料、飼料として重要な役目を担っていた。使い終わったワラ製品は堆肥化することで肥料に戻された。こうした“循環”が失われ、ワラが身の回りから姿を消して久しい。正月のしめ飾りは残されているが、材料は合成繊維に代わりつつある。
かつて農家の軒に積んであった稲ワラに代わって、いまは農業機械が幅をきかせている。機械化、省力化のためにコンバインで刈り取られた稲は、脱穀と同時に細かく切り刻んでそのまま土に鋤き込まれたり、焼却されたりしてきた。農水省によると、国内で生産される稲ワラは約870万tあるが、このうち「飼料用」として利用されているのは3.9%にすぎない。
むろん、これには理由がある。(1)コンバインで刈り取られるため、短く細断されて回収しにくい。(2)農村の高齢化が進んでワラ集めが体力的に困難になった。(3)輸入品は国産に比べて安いうえに電話1本で購入できる、などである。
この結果、水田から得られた稲ワラを牛が食べて「牛肉」になり、牛から出る牛フンが堆肥になって水田に散布されて米ができる――という循環が、ずたずたになってしまった。農水省は、国産稲ワラの飼料利用の拡大の音頭をとっているが、水田の機械化農業が続く限り、国産稲ワラは増えない。
|大陸からやってきたウイルス
<中略>
動物衛生研究所(旧農水省家畜衛生試験場)などによるDNAの分析結果では、宮崎の口蹄疫ウイルスと中国のウイルスは99.22%、韓国とは98.59%の遺伝子が一致した。時期的にみて宮崎県の口蹄疫はこのどちらかの国から侵入した可能性が高い。有力視される感染ルートとしては、家畜や人の移動、畜産物や飼料の輸入、黄砂などだが、もっとも疑われているものの1つに、中国や韓国から輸入した稲ワラがある。
宮崎県の調査によると、今回最初に口蹄疫が発生した3例目までの農家は、いずれも中国産稲ワラを使っていた。ただ、流通経路は複数に分かれているという。中国産稲ワラの輸入条件には、ウイルスを死滅させる加熱処理が義務づけられているが、それが不十分だったことも考えられる。近年の中国から輸入した一連の食品汚染をみると、そのような疑問もぬぐえない。畜産が盛んな九州では稲作農家が少なく、もともと稲ワラをほかから買っていた。国産が手に入らなくなって外国産のワラを使うようになった。
|ちぐはぐな喪失
<中略>
「瑞穂の国」とは、みずみずしい稲穂が実る国という意味である。その国が、長年にわたって生活資材として利用してきた副産物の稲ワラを、回収コストが引き合わないとして処分していまい、一方で身近に入手できなくなったといって輸入に頼っているのである。
「白砂青松」もかつては日本の海岸美の形容詞だった。だが、海面の埋め立てや道路や空港の敷設、いたるところにつくられたダムのために、土砂の流入が止まって白砂の砂浜が消えてしまった。いまや、青松に代わって醜悪な消波ブロックや防潮堤がのさばっている。そして、建設用の砂や砂利の多くは調達が容易な中国、台湾、ベトナム、カンボジアなどから輸入してきたものだ。
東京の新お台場公園の砂浜の白砂も輸入品である。予算が足りず、白砂を半分しか撒けなかったので白と黒の二色浜になった。この海洋国で砂まで輸入してきたバカバカしさを笑い話ですませてしまってよいのか。口蹄疫は目先の過度な効率優先への警鐘ではないのか。
病気を起こしたウイルスのDNA分析から、大陸から侵入してきたことは確かなようだ。日本に飛び火した原因は、さまざまな説が飛び交っている。そのなかで、状況証拠から、中国から輸入した稲ワラが口蹄疫ウイルスで汚染されていた可能性が指摘されている。この背景には、稲ワラまでも輸入に頼るようになった農業の構造にある。
|消えた稲ワラ
明治初期に来日して東京大学で教鞭をとった米国人動物学者エドワード・モースは、「大森貝塚」の発見で有名だが、滞在中に膨大な美術品や民具を集めたことでも知られる。民具は故郷のマサチューセッツ州セイラムにあるピーボディ・エセックス博物館に収められている。彼は、日本人の植物資源を活用した文化に驚嘆したが、とくに生活における稲ワラの利用には舌を巻いた。
「衣」では雨具の蓑(みの)や笠、ワラジやワラ靴。「食」では鍋しきや納豆の藁苞(わらづと)、俵などの容器包装類。「住」ではむしろや畳などの敷物から壁材や柱をしばった縄。このほか、縄跳びの縄、ワラ馬、ワラ人形などの遊具。燃料、肥料、飼料として重要な役目を担っていた。使い終わったワラ製品は堆肥化することで肥料に戻された。こうした“循環”が失われ、ワラが身の回りから姿を消して久しい。正月のしめ飾りは残されているが、材料は合成繊維に代わりつつある。
かつて農家の軒に積んであった稲ワラに代わって、いまは農業機械が幅をきかせている。機械化、省力化のためにコンバインで刈り取られた稲は、脱穀と同時に細かく切り刻んでそのまま土に鋤き込まれたり、焼却されたりしてきた。農水省によると、国内で生産される稲ワラは約870万tあるが、このうち「飼料用」として利用されているのは3.9%にすぎない。
むろん、これには理由がある。(1)コンバインで刈り取られるため、短く細断されて回収しにくい。(2)農村の高齢化が進んでワラ集めが体力的に困難になった。(3)輸入品は国産に比べて安いうえに電話1本で購入できる、などである。
この結果、水田から得られた稲ワラを牛が食べて「牛肉」になり、牛から出る牛フンが堆肥になって水田に散布されて米ができる――という循環が、ずたずたになってしまった。農水省は、国産稲ワラの飼料利用の拡大の音頭をとっているが、水田の機械化農業が続く限り、国産稲ワラは増えない。
|大陸からやってきたウイルス
<中略>
動物衛生研究所(旧農水省家畜衛生試験場)などによるDNAの分析結果では、宮崎の口蹄疫ウイルスと中国のウイルスは99.22%、韓国とは98.59%の遺伝子が一致した。時期的にみて宮崎県の口蹄疫はこのどちらかの国から侵入した可能性が高い。有力視される感染ルートとしては、家畜や人の移動、畜産物や飼料の輸入、黄砂などだが、もっとも疑われているものの1つに、中国や韓国から輸入した稲ワラがある。
宮崎県の調査によると、今回最初に口蹄疫が発生した3例目までの農家は、いずれも中国産稲ワラを使っていた。ただ、流通経路は複数に分かれているという。中国産稲ワラの輸入条件には、ウイルスを死滅させる加熱処理が義務づけられているが、それが不十分だったことも考えられる。近年の中国から輸入した一連の食品汚染をみると、そのような疑問もぬぐえない。畜産が盛んな九州では稲作農家が少なく、もともと稲ワラをほかから買っていた。国産が手に入らなくなって外国産のワラを使うようになった。
|ちぐはぐな喪失
<中略>
「瑞穂の国」とは、みずみずしい稲穂が実る国という意味である。その国が、長年にわたって生活資材として利用してきた副産物の稲ワラを、回収コストが引き合わないとして処分していまい、一方で身近に入手できなくなったといって輸入に頼っているのである。
「白砂青松」もかつては日本の海岸美の形容詞だった。だが、海面の埋め立てや道路や空港の敷設、いたるところにつくられたダムのために、土砂の流入が止まって白砂の砂浜が消えてしまった。いまや、青松に代わって醜悪な消波ブロックや防潮堤がのさばっている。そして、建設用の砂や砂利の多くは調達が容易な中国、台湾、ベトナム、カンボジアなどから輸入してきたものだ。
東京の新お台場公園の砂浜の白砂も輸入品である。予算が足りず、白砂を半分しか撒けなかったので白と黒の二色浜になった。この海洋国で砂まで輸入してきたバカバカしさを笑い話ですませてしまってよいのか。口蹄疫は目先の過度な効率優先への警鐘ではないのか。
口蹄疫は、2000年3月から4月にかけて宮崎県と北海道で発生して以来ですが、このとき中国産稲ワラが原因と疑われ、中国産は05年5月に輸入中止になったのだそうです。その後、07年8月に2年ぶりに輸入停止が解除され、現在は、口蹄疫の発生していない地域の指定工場で処理されたものだけが、輸入を認められているとのこと。
ただし、品薄の状況にあるとのことで、正規ルートではないものが入ってきていることは否めない状況とのことです。
勿論、ワラガ感染ルートと断定されたわけではなく、調査は中断された状態とのことですが、感染地域以外でも、中国からの輸入品をまだ使用されている農家があれば、チェックが必要かと考えます。
高齢化と、機械化でのコンバインの普及の流れは、今後も続くことになりワラの循環が行われる農業構造に戻ることは難しいのかも知れませんが、安全が確保される供給ルートの確立は、それがグローバルであればなおさら、人の食料だけでなく、必要とされる時代になったといえますね。
人が感染ルートと言う説で、ネットで話題になっているものでは、「旬刊宮崎」(共産党系)が報じた、安愚楽牧場(創価学会経営)ルート説もありますね。事実だとしたら、とんてもない話です。
口蹄疫!創価学会系列安愚楽牧場(あぐら牧場)の隠ぺい工作を旬刊宮崎が報じる! - 情報は自分で取得し、判断する - Yahoo!ブログ
これ以上の拡大がなく、一日も早い終息を願っています。
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と突っ込みも期待されているのでしょうか?