遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

安倍首相 カンボジア、ラオスと「南シナ海行動規範」早期締結で合意

2013-11-18 23:01:18 | EEZ 全般
 安倍首相がASEAN 10ヵ国の訪問を達成しました。カンボジアとラオスが最後となったのは、親中国とみなされるからかどうかは不明ですが、カンボジア、ラオス歴訪には政府内に慎重論もあったのだそうですが、首相は「このままでは両国とも完全に中国側に行ってしまう」と押し切っての訪問だったのだそうです。
 そして、ASEAN外相会議で、カンボジアが議長国の時に紛糾し史上初めて共同声明が出せなかったという、南シナ海の領土問題に係る「南シナ海行動規範」について、早期締結を求めることで両国の首脳と一致した共同声明を発表したのですね。これは日本のみならず、ASEAN諸国にとっても大きな成果です。カンボジアの対中関係を心配してしまいます。

 
安倍首相:カンボジアと安保協力で一致 共同声明発表- 毎日jp(毎日新聞)
 
ASEAN歴訪 安保・医療で中国けん制 首相、1年で全10か国 (11/18 読売朝刊)

 【ビエンチャン=加藤理一郎】安倍首相は、就任1年足らずの間に東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国の全てに足を運び、ASEAN重視の姿勢を強調した。軍事、経済両面でASEANへの影響力拡大を図る中国をけん制するとともに、同地域の経済発展を日本に取り込む
狙いがある。

 「ASEAN10か国の首脳との直接の話し合いで、互いの信頼を築き上げていくことから理解が深まることを実感した」 首相はASEAN最後の訪問国・ラオスでの記者会見で、そう振り返った。
 
親中国で知られるカンボジア、ラオス歴訪には政府内に慎重論もあったが、首相は「このままでは両国とも完全に中国側に行ってしまう」と押し切った。

 首相が今回、
両国首脳とまとめた共同声明には、中国が策定に消極的な「行動規範」について、早期締結を目指すことが明記された。カンボジアはASEAN関連会議の場で南シナ海問題を取り上げることに反対してきただけに、首相同行筋は「今回の外遊の最大の成果」と評価する。
 首相はアジア太平洋地域などの平和と安定に貢献する
「積極的平和主義」の取り組みについても、両国首脳の支持を取り付けた

 一方、保健・医療などのインフラ支援で、日本はカンボジア、ラオスと日本式医療の導入に向けた覚書を結んだ。政府は成長戦略の柱として「医療の国際展開」を掲げており、ASEANでの医療ビジネスのモデルとする狙いがある。人材育成を含む医療協力は、施設整備などの「ハコもの」支援に偏りがちな中国には苦手とされる分野だ。
 政府は、ASEAN10か国首脳を招いて12月中旬に東京で開く「日・ASEAN特別首脳会議」へ向け、ASEANとの関係強化を進めている。南シナ海での領有権争いが原因で、中国が首脳級指導者の往来を止めているフィリピンに対しても、災害支援を本格化させた。


 ラオスでの会談については以下
 

南シナ海「行動規範」協力 日・ラオス首脳会談で一致 (11/18 読売朝刊)

 【ビエンチャン=加藤理一郎】安倍首相は17日午前(日本時間17日昼)、ラオスのトンシン首相とビエンチャンの首相府で会談し、南シナ海の紛争を防ぐため中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が協議中の「行動規範」の早期策定を目指し、協力していくことで一致した。海洋進出の妨げになるとして行動規範に消極的な中国をけん制する狙いがある。安倍首相は就任1年足らずで、ASEAN加盟10か国の歴訪を終えた

 両首脳は、ラオスの経済発展に向けたインフラ(社会基盤)整備への資金協力や、医療分野の協力強化を盛り込んだ共同声明を発表した。会談では、安倍首相が自身の掲げる「積極的平和主義」を説明したのに対し、トンシン首相は支持を表明。
外交・防衛当局による安全保障対話の枠組みを創設することで一致
した。
 安倍首相は会談後の記者会見で、ASEANについて、「アジアの海を自由で開かれた、安定したものにするために重要なパートナー」と述べた。
今後もASEANとの関係強化を進め、地域で存在感を強める中国に対抗したい考えだ。

 ASEAN議長国の時のカンボジアのかたくなな南シナ海の領土問題協議への態度からは、目を疑う変化ですね。それだけ、会議時の中国の締め付けがきつかったということでしょうか。
 安倍首相が、日本の国連平和維持活動(PKO)の初参加が平成4年のカンボジアだったことを持ち出したということですが、この話の持って行き方が奏功したのでしょうか。何度も繰り返しますが、目を疑いました。

 ASEANの国々に、反中親日になって欲しいと言っているのではありません。そうなってほしい願望はありますが、先ずは中国の札束外交にひれ伏してほしくないのです。アジアの国々が、チベットやウィグルの様な属国になってほしくないのです。韓国は、従中卑日路線をひた走ってしまっていますし、今は止めようもなく放置するしかありませんが、他の国々には思いとどまってほしいのです。
 多くの国が、中国の一方的な覇権拡大を牽制すべく、日米や豪印に抑止力を期待しています。中国との経済交流のメリットを甘受しつつも、中国一国への偏向には拒絶反応があるのです。

 ベトナムは、ロシア、インドも含めて、微妙な距離感で中国や日米と交流しています。国益と、自国の安全保障を考えれば当然の事です。
 
露越が「中国包囲網」 潜水艦供給など軍事協力協定、牽制強める +(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 カンボジアも中国一辺倒にならない為の牽制として、「行動規範」早期締結を同意したと考えられます。中国も、口先だけでは締結をいっているのですから。

 10ヵ国を訪問するのに、11ヶ月が要るのですね。首相を国会に縛り付けることも一因でしょうから、このあたりの国会改革が求めれます。
 経団連が中国訪問すると燥いでいます。今は未だ我慢比べの時だとかんがえますが、経営トップのお歴々が考えられたことで、トップ企業どころか中小の社長経験すらない遊爺には、止めようがありません。目先の利益を追求するために国益を損なわない言動をされることを祈るのみです。頑張って、PM25を抑制する商談をまとめてかえっていただければ、地球全体に貢献できますが。
 
経済界が訪中団、FTAなど議論 経団連会長ら180人  :日本経済新聞

 安倍首相には、中韓は現状の門戸は何時でも開いているが無理して首脳会談を開くことはないと言う姿勢は貫いていただき、その力をASEANや、印豪、さらには英仏に注力していただけることを願います。
 



  この花の名前は、セキヤノアキチョウジ


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