遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

慰安婦問題 韓国に軍配

2015-12-28 23:58:58 | 慰安婦問題
 慰安婦問題で、朴槿恵大統領が告げ口外交を展開してきて、旧日本軍の強制で性奴隷にされたとの証拠の無いプロパンガンダが、中国の支援もあり、米国を中心に国際的に定着してきています。
 日本の朝日新聞が発信源となった、軍の強制連行説は、朝日新聞が虚偽の捏造記事であったことを認めたのですが、「河野談話」を根拠とし、国連のクマラスワミ報告や、米国・マグロウヒル社の歴史教科書、米国各地の慰安婦碑や像の建立が止むことなく展開されています。
 安倍首相は、「子や孫、その先の世代に謝罪し続ける宿命を負わせるわけにはいかない」と、このプロパガンダによる流れを断ち切ると、韓国との交渉を加速させていました。
 そして、今日の外相会談とそれに続く両国首脳電話会談で、両国が合意し対立に終止符をうつことが出来たと発表されました。
 しかし、内容は、朴槿恵が展開したプロパガンダの内容を、日本政府が公に認め、軍の関与で慰安婦とされた女性の名誉と尊厳を深く傷つけたというもので、10億円の支払いと首相のお詫びをするというものです。
 安倍首相は、言葉とは逆で、「子や孫、その先の世代に謝罪し続ける宿命を負わせる」ことで決着させてしまいました。日本政府が軍の関与を、証拠もなく公式に認めたことで、朴槿恵のプロパガンダの正統性が認められ、真実の歴史となったのですから、日本が国家権力で性奴隷を産んだことは、定着し、永遠に語り継がれることとなってしまいました。
 河野談話でも証拠がないとして認めなかった軍の関与を認めた安倍政権は、日本国と日本人を言われなく貶める劣悪政権として歴史に刻まれる政権となりました。
 

岸田外相、慰安婦問題「終止符打った」 日韓合意:日本経済新聞

 ソウル=黒沼晋】日韓両政府は28日の外相会談で、旧日本軍の従軍慰安婦問題の決着で合意した。岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は会談後の共同記者発表で「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」と表明。韓国政府が元慰安婦を支援するために設立する財団に日本政府が10億円を拠出し、両国が協力していくことを確認した。
 会談では、
日韓両政府が今後、国連などの国際社会で慰安婦問題を巡って双方が非難し合うのを控えると申し合わせた岸田外相は会談後、記者団に、ソウルの日本大使館前にある慰安婦を象徴する少女像の扱いについて「適切に移転がなされるものだと認識している」と表明。慰安婦問題に「終止符を打った」と述べた


 
岸田外相は共同記者発表で「当時の軍の関与のもとに多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、日本政府は責任を痛感している」と強調。「安倍晋三首相は日本国の首相として、改めて慰安婦としてあまたの苦痛を経験され心身にわたり癒やしがたい傷を負われた全ての方々に心からおわびと反省の気持ちを表明する」と語った


 尹外相は「両国が受け入れうる合意に達することができた。これまで至難だった交渉にピリオドを打ち、この場で交渉の妥結宣言ができることを大変うれしく思う」と述べた。


 
日韓首脳が電話会談、外相会談の合意内容を確認 : 読売プレミアム

 安倍首相は28日夜、朴槿恵パククネ大統領と電話で会談し、日韓外相会談の合意内容を確認した。
 首相が元慰安婦に対し、「
心からおわびと反省の気持ちを表明する
」と改めて述べると、朴氏は「首相が直々に表明したことは、被害者の名誉と尊厳の回復、心の傷を癒やすことにつながる」と応じた。
 首相は会談で、慰安婦問題を含めた日韓間の賠償問題は、1965年の日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決された」との日本政府の立場に変わりないとしつつも、今回の合意で「慰安婦問題が、最終的かつ不可逆的に解決されることを歓迎したい」と語った。朴氏は「日韓関係を安定的に発展させるための歴史的契機にしたい」とも述べた。両首脳は安全保障分野での協力を確認し、首相は朴氏に、日本が議長国を務める来年の日中韓首脳会談での来日を要請した。
 
首相は会談後、記者団に、「最終的、不可逆的な解決を(戦後)70年の節目にすることができた。子や孫、その先の世代に謝罪し続ける宿命を負わせるわけにはいかない」と強調した。

  「河野談話」本体でも、日本軍による慰安婦の強制連行の証拠はなかったとされていて、安倍内閣の検証でも、談話作成の過程が、韓国のこれで問題の最終決着との言葉を信用して、慰安婦の証言の裏付け検証もされない結論ありきのずさんなものであったことが明らかにされました。にも関わらず、その安倍政権が、軍の関与を認め、中韓のプロパガンダの正統性を認めたのですから、「河野談話」以上のお墨付きを世界に向け発信しました。
 更に、1億とか、3億とかが報道されていた基金への国税の政府出資(日本政府が関与したことを認める証)も、10億円に増額されています。
 一方、日本政府が要求した、韓国の日本大使館前の慰安婦像撤去については、移動さえも確約されていません。まして、米国ほかで展開されている、慰安婦像や碑の建立については、触れられてすらいません。米国で、誹謗され反論を続けて来られている日系の方々の梯子は外されました。
 それどころか、冒頭の繰り返しになりますが、安倍政権が軍の関与を認めてお墨付きを与えたのですから、「子や孫、その先の世代に謝罪し続ける宿命を負わせる」こととなりました。
 「最終的かつ不可逆的に解決される」と言っても、軍が関与して性奴隷を産んだことが歴史上の事実と認められた以上、その事実は消えることはありませんから、日本国と日本国民は、永遠に「性奴隷を産んだ国と国民」のレッテルを張られたままになってしまい、語り継がれることになります。
 国際条約で最終決着したと約束したことをむし返す韓国。河野談話と基金で最終決着すると約束したにもかかわらず今日の事態を招いている韓国。歴史遺産の事前交渉で決着した内容を覆した韓国。その韓国が、とうして問題のむし返しをしないといえるのでしょうか。現に、慰安婦像については、何の確約もなされていません。
 たとえ朴槿恵政権では蒸し返さなくても、大統領が代われば、前大統領の行為を否定しむしかえすことで支持率確保を図ることは、繰り返された歴史が物語っています。

 日韓首脳会談では、嫌な予感がしていましたが、的中してしまいました。怒りばかりが先行する、安倍政権の歴史に残る大失政です。朴槿恵政権外交の、歴史的大勝利です。



 # 冒頭の画像は、共同記者発表を終え、握手する岸田外相と韓国の尹炳世外相




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1 コメント

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子や孫、その先の世代に宿命 (1Q3)
2015-12-29 01:18:43
 橋下前市長が誇っていた支持率の急失墜を招いたのが、慰安婦問題関連発言でした。
 安倍降ろしを画策する人々には、格好の材料が出来ましたね。
 安倍支持派の人々も、離反者続出のネットの様子。私も、本件では裏切られた感いっぱいです。
 どうしてこんな答えが導かれたか不思議です。
 内閣支持率どころか、政権存続に暗雲発生となりそうですね。
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