遊爺雑記帳

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大連での中朝会談は、金正恩が段階的支援を泣きついた

2018-05-14 23:58:58 | 北朝鮮 全般
 中国の大連で今月7、8日に急遽行われた中朝首脳会談の内容については、いろいろ憶測が飛んでいますが、読売が、会談の内容を知る外交筋の情報として内容を報道しています。
 米国が、完全な非核化達成までいかなる経済的な支援も行わないと主張していることを金正恩が習近平に泣きついて、前向きな回答を得た金正恩は、ポンペオ米国務長官との会談に臨んだのだと。
 
中朝会談 「非核化途中でも支援」 米と合意前提 習氏、正恩氏に (5/14 読売朝刊 一面)

 【藩陽=中川孝之、ソウル=中島健太郎】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が中国の習近平国家主席と今月7、8日に中国・大連で会談した際、非核化の中間段階でも経済支援を受けることが可能かどうか習氏に打診したことが明らかとなった。習氏は米朝首脳会談で非核化合意が成立すれば、段階的支援が可能との考えを伝えたという。
 中朝首脳会談の内容を知る外交筋が13日、明らかにした。正恩氏は習氏に、「米国は、非核化を終えれば経済支援すると言うが、米国が約束を守るとは信じられない」と不満を表明。「米国と非核化について包括的な合意ができた場合、中国が中間段階で経済的な支援を行ってほしい」と要請した。
 習氏はこれに対し、「米朝首脳会談で非核化について包括的に妥結すべきだ」と米朝の非核化合意を最優先するよう要求。「米国と合意し、非核化の具体的な進展があれば、中国が北朝鮮を支援する大義名分ができる」と述べたという。
 外交筋によると、米朝は水面下の交渉で、非核化の完了時期や検証方法を巡り対立。非核化の見返りとして大規模な経済支援を期待する正恩氏は、
米国が、完全な非核化達成までいかなる経済的な支援も行わないと主張した点に強い不満を持っていた。
 正恩氏が訪中後の9日に平壌でポンペオ米国務長官と会談した後、6月12日の米朝首脳会談開催が発表された。
ポンペオ氏との会談で、米朝で非核化の一定の共通認識が成立したとされる。中国から経済支援への前向きな言葉を引き出したことが、正恩氏の判断に影響した可能性がある。
 中国は北朝鮮の貿易額の9割を占め、同国への影響力が大きい。中朝間の経済交流の実態は不透明で、国連の制裁下でも実質的な支援は可能とみられている。

 
中国、米朝を仲介 習氏、北支援に前向き 半島への影響力狙う (5/14 読売朝刊)

 【藩陽=中川孝之、ソウル=中島健太郎】中国の習近平国家主席は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に非核化の段階に応じた経済支援に前向きな姿勢を見せ、米国に対しても北朝鮮の意向を伝えていた。中国は、米朝首脳会談に向けて仲介役を果たし、朝鮮半島問題での影響力を確実にしたい思惑があるようだ。

不信感
 「米国をどうやって信用しろというのか」。中国の大連で
今月7、8日に行われた中朝首脳会談の内容を知る外交筋によれば、正恩氏は非核化の見返りを明言しない米国への不信感を習氏に繰り返し訴え、段階的な経済支援を求めた習氏が挙げた支援の前提条件は、米国の求める完全な非核化で合意することだった。外交筋は「(習氏から経済支援への前向きな言葉を引き出した)正恩氏は安心して平壌に戻り、翌日(9日)のポンペオ米国務長官との会談で、完全な非核化に応じる用意を伝えた」と明かす。トランプ米大統領は9日の閣議で、習氏を「特別なことで我々を助けてくれた」と称賛。10日には、6月12日にシンガポールで米朝首脳会談を行うことをツイッターで公表した。大連での正恩氏との会談後、習氏はトランプ氏との電話会談で非核化プロセスでの「段階的な行動」を求め、正恩氏の主張を代弁した。ポンペオ氏が11日、北朝鮮が即座に非核化に応じるなら「米国も協力する用意がある」と経済的見返りを示唆するなど、米国側に柔軟姿勢の兆しも見える。

「当面の見返り」
 だが習氏は「国連安全保障理事会の制裁履行」を強調しており、表向きは制裁が緩和されなければ北朝鮮への支援はできない。実際、3月の北朝鮮からの輸入額は、前年の16分の1まで落ち込んでいる。
中国は今後、米朝首脳会談の結果次第で、制裁緩和を求める主張を展開する可能性がある。
 
中朝国境では、すでに中国が制裁対象外の物資を「人道支援」名目で、北朝鮮に供給する動きがある。北朝鮮関係筋によれば、畑作用の種子を満載した船が4月、中国遼寧省などの複数の港から北朝鮮に向かった。北朝鮮の食料不足が深刻になることを見越した支援物資で、北朝鮮を非核化に取り組ませる「当面の見返り」だという。
 
習氏は北朝鮮の後ろ盾としての存在感をアピールし、朝鮮半島情勢に関与する布石を打つ狙いのようだ。中国遼寧社会科学院の呂超研究員は、朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に転換する問題を重視。「休戦協定に署名した当事国として、中国は関連協議に参加しなければならない」と政府の考えを代弁した。

 非核化の中間段階でも経済支援を受けることが可能かどうかを泣きついた金正恩に対し、習近平は、米朝首脳会談で非核化合意が成立すれば、段階的支援が可能との考えを伝えたのだと。
 外交筋は「(習氏から経済支援への前向きな言葉を引き出した)正恩氏は安心して平壌に戻り、翌日(9日)のポンペオ米国務長官との会談で、完全な非核化に応じる用意を伝えた」と明かしたのだそうです。

 大連での正恩氏との会談後、習氏はトランプ氏との電話会談で非核化プロセスでの「段階的な行動」を求め、正恩氏の主張を代弁。ポンペオ氏が11日、北朝鮮が即座に非核化に応じるなら「米国も協力する用意がある」と経済的見返りを示唆するなど、米国側に柔軟姿勢の兆しも見えると。トランプ米大統領は9日の閣議で、習氏を「特別なことで我々を助けてくれた」と称賛したのだそうですね?

 習氏は、金正恩に、米朝の非核化合意を最優先するよう要求。「米国と合意し、非核化の具体的な進展があれば、中国が北朝鮮を支援する大義名分ができる」と述べたのだそうです。
 非核化の段階に応じた経済支援に前向きな姿勢を見せる習近平は、米朝首脳会談に向けて仲介役を果たし、朝鮮半島問題での影響力を確実にしたい思惑があるようだと。

 ポンペオ国務長官は共同記者会見で「北朝鮮が早期の非核化に向けた大胆な行動を取るなら、米国は北朝鮮の繁栄に向けて韓国と協力する用意がある」と述べ、現在実行中の制裁の緩和や、経済支援の可能性を示唆していますが、"早期の非核化に向けた大胆な行動"との条件を付しています。つまり、段階的というより即座に非核化に応じることを求めているのには変わりない。
 また、非核化の検証や不可逆性、化学兵器への言及、技術者の国外移転などについても米側は要求しています。
 一方で、米側はニンジンもぶら下げていて、非核化の約束を守れば積極的経済支援も行うとも漏らしていますね。
 北朝鮮に経済支援も 米「早期非核化実現なら」|【西日本新聞】
 米国務長官、北朝鮮支援「民間資本で」:日本経済新聞
 米、核兵器放棄と引き換えの対北朝鮮経済支援を除外せず - Sputnik 日本

 安倍首相は、米朝首脳会談の前に行われるG7サミット時の他に、米朝会談後にもトランプ大統領との会談を行い、日米の連携を強化するのだそうですね。
 米朝首脳会談後、トランプ大統領から直接結果を聞きたい=安倍首相 | ロイター

 それにつけても、国会の野党も、偏向オールドメディアも、いつまでも「モリカケ」で、平和ボケの太平楽。
 激動の日本を取り巻く安全保障に背を向けて、己のパフォーマンス優先の政局話ばかり。日本を沈没させようとしているとしか考えられません。
 政党支持率が、NHKの調査でさえ、野党は軒並み低下していることは、国民が野党の現状をどう評価しているのかが明らかにされています。
 政治意識月例調査|NHK放送文化研究所

 その事実に気づかない野党。相変わらず、国民の不信は募ると世論誘導するオールドメディア。
 騙されている国民は減りつつあることを自覚し、戦後最大の危機に面している日本を取り巻く安全保障の状況の対策議論を深めるべきですが。。


 
 # 冒頭の画像は、ポンペオ米国務長官と金正恩




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