遊爺雑記帳

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EV超えのハイブリッド車、中国で人気加速

2023-03-07 01:33:55 | my notice
 猫も杓子もEV車化のながれですが、ハイブリッド車を見限るべきではないと、WSJ。
 米電気自動車(EV)大手の テスラ に次いで価値の高いEV企業は、中国メーカーの理想汽車(リー・オート)だと。
 理想汽車と蔚来汽車は米国よりも成熟した中国EV市場の高級ブランドであり、製造でも先を走っていると。
 第4四半期に理想汽車は4万6319台を納車し、蔚来汽車は4万52台だった。一方、米国のリビアンは8054台、ルーシッドは1932台だったのだそうです。
 
EV超えのハイブリッド車、中国で人気加速 - WSJ By Stephen Wilmot(以下、WSJと表記) 2023 年 2 月 28 日

 ――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

  ***

 
ハイブリッド車を見限るべきではない

 
米電気自動車(EV)大手の テスラ に次いで価値の高いEV企業は、米国内のリビアン・オートモーティブでもルーシッド・グループでもない。2020年に米国預託証券(ADR)を上場した中国メーカーの理想汽車(リー・オート)だ。時価総額は約260億ドル(約3兆5400億円)で、先にADRを上場した 蔚来汽車 (NIO)の200億ドルやリビアンの170億ドル、ルーシッドの150億ドルをいずれも上回る。

 中国のEV新興企業の時価総額が米国の競合社よりも高いのは驚くに当たらない。
理想汽車と蔚来汽車は米国よりも成熟した中国EV市場の高級ブランドであり、製造でも先を走っている。第4四半期に理想汽車は4万6319台を納車し、蔚来汽車は4万52台だった。一方、リビアンは8054台、ルーシッドは1932台だった。

 理想汽車は27日の通期決算発表で、今四半期(1-3月期)に5万2000~5万5000台を出荷する見込みだとした。米国の同業者と比較して、中国勢のADRは生産台数が多い割に価格が安い。
 

 
驚くべきは理想汽車が蔚来汽車を追い抜いて、新世代の中国新興勢の中でトップに立ったことだ。理想汽車は、テスラが世に広め、他の新興企業や従来型自動車メーカーの技術的な焦点となってきた純粋なEVを製造していない。同社は、発電用ガソリンエンジンを搭載し、バッテリーが足りなくなった際に使用するレンジエクステンダーEV(航続距離延長付き電気自動車)を専門としている

 
理想汽車はこの技術を利用して昨年、スポーツ多目的車(SUV)「L9」と「L8」の2車種を発表した。今週に納車を開始した小型版「L7」は発電機を使用せずに約210キロ走行できる発電機を使用すれば航続距離はほぼ1130キロまで延長できる

 先進性はあるものの、実質的にはプラグインハイブリッド(PHV)である車種の人気は、多くの点でEVへの移行を主導した中国市場の特筆に値するところだ。政府の奨励策が長年行われたことで、
純粋なEVは昨年、中国の全ての乗用車の約21%を占めるようになった(調査会社EVボリュームズ・ドット・コムのデータによる)。これは欧州の13%、米国の5.5%と比較してはるかに多いだが中国の充電インフラは貧弱で、電気自動車の運転者はバッテリー切れの不安を抱えているバーンスタインは、中国で今年、PHVの販売台数が65%増加すると見込んでいる。対して、純粋なEVの増加率は25%だ。

 
欧州ではPHVは苦戦しており、2022年には販売台数が3%減少した。PHVは過渡期の技術で、従来型自動車から純粋なEVに移行する隙間を埋めるものに過ぎないとして切り捨てられることが多い。 ゼネラル・モーターズ (GM)やフォード、 フォルクスワーゲン (VW)などの自動車メーカーは、ハイブリッド技術を重視せずにEVで先に進もうとしている。

 
中国での理想汽車の成功は、この「全てかゼロか」戦略が近視眼的だというリスクを浮き彫りにする。それぞれの市場は独自の道を進むが、中国のパターンを欧米が踏襲する可能性もあると考えるのが妥当だ。EV販売の最初の波の後には、充電インフラで劣る地域の人々や長距離の運転を望む人々などがニーズに合ったハイブリッド車を取り入れる第2の波がやって来るかもしれない

 それはEVへの投資を避ける理由にはならないが、
トヨタ自動車 のように産業の移行期に微妙なアプローチを採る自動車メーカーのほうが、将来的には賢く見えるようになるかもしれない

 理想汽車は、純粋なEVを製造していない。同社は、発電用ガソリンエンジンを搭載し、バッテリーが足りなくなった際に使用するレンジエクステンダーEV(航続距離延長付き電気自動車)を専門としているのだそうです。
 
 中国の充電インフラは貧弱で、電気自動車の運転者はバッテリー切れの不安を抱えている。バーンスタインは、中国で今年、PHVの販売台数が65%増加すると見込んでいる。対して、純粋なEVの増加率は25%なのだそうです。

 日本の冬、毎年チェーンなど雪対策を怠った車の立ち往生で、大渋滞が随所で発生し、姦しく報道されています。
 数十年前、遊爺も山陰地方から中国縦貫道に向かう途中で巻き込まれた経験があります。大型トラックが坂道でスタックし道路を塞いだのが原因。
 沿道のドライブインから、食料の出張販売をうけました。
 ガソリン切れを防ぐ為、エンジンは切ったり、暖房に時々まわしたり。
 最近の大渋滞では、ガソリン切れの車に、自衛隊がガソリン補給の支援をしているのを見聞しますが、EV車の場合、バッテリー電源切れにはどう対応するのだろうと心配しています。

 欧州ではPHVは苦戦しており、2022年には販売台数が3%減少した。PHVは過渡期の技術で、従来型自動車から純粋なEVに移行する隙間を埋めるものに過ぎないとして切り捨てられることが多い。 ゼネラル・モーターズ (GM)やフォード、 フォルクスワーゲン (VW)などの自動車メーカーは、ハイブリッド技術を重視せずにEVで先に進もうとしているのだそうです。

 中国での理想汽車の成功は、この「全てかゼロか」戦略が近視眼的だというリスクを浮き彫りにすると、WSJ。
 中国のパターンを欧米が踏襲する可能性もあると考えるのが妥当だ。EV販売の最初の波の後には、充電インフラで劣る地域の人々や長距離の運転を望む人々などがニーズに合ったハイブリッド車を取り入れる第2の波がやって来るかもしれないと。。

 それはEVへの投資を避ける理由にはならないが、 トヨタ自動車 のように産業の移行期に微妙なアプローチを採る自動車メーカーのほうが、将来的には賢く見えるようになるかもしれないと、WSJ。

 EV化に後れをとったと姦しく論評される日本の自動車メーカー。
 EV化が進むことで、EV車の弱点が見えて来はじめています。
 EV化で、脱炭素と言いますが、その電気を火力で発電しているのでは、脱炭素とは言い切れない。
 我が日本国では、夏や冬には、電力不足で節電が求められる貧困状況!

 「全てかゼロか」戦略が近視眼的だというリスクを浮き彫りにするとのWSJの警鐘。
 机上の安易な発想のポピュリズムに流されることのない様、重く受け止めねばなりませんね。



 # 冒頭の画像は、理想汽車の展示風景



  シャクナゲのツボミ
 
 
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