昨年11月にベトナムで開いた閣僚会合で新しい協定に大筋合意していた、TPPの11ヵ国。米国が離脱したことに伴い、米国の主張が強かった項目を、米国が復帰するまで凍結し、CPTPPとして、11ヵ国でスタートすべく最終の詰めが続けられていました。
凍結項目として20項目が決まり、残り4項目について詰めの交渉が行われてきましたが、マレーシアとブルネイが求めていた2項目が凍結に追加され、ベトナムとカナダが求めていた2項目は追加見送りとする方向で、今月下旬に東京で開催される予定の首席交渉官会合で最終的に異論が出なければ、協定文が確定し、3月上旬にも各国の署名にこぎつけることになる見通しとのことです。
ベトナムの要求に対して反発するメキシコとの間は、茂木敏充経済再生担当相が調整に尽力しておられ、カナダの凍結要求項目については。各国の賛同は得られておらず、関連項目の凍結は却下する方向ですすめられているのだと。
CPTPPの大筋合意時も、カナダは一旦閣僚会議で合意したものの、首脳会談直前に合意を否定し、首脳会談での合意をすることが出来ず、閣僚会談で改めて大筋合意を確認するといった騒動がありました。
米国とカナダ、メキシコとの間で取り交わされていたNAFTAを、トランプ大統領が破棄見直しを進めると選挙公約に掲げていて、今、見直し交渉が進められているのですね。
カナダ、トランプ氏がまもなくNAFTA離脱表明と確信=当局者
余談ですが、バンクーバーで開かれた、北朝鮮問題での外相会議でも、カナダは日本が提唱する制裁強化に反対姿勢を打ち出し、参加各国の認識格差を産む活動を展開しました。
河野外相、安堵の表情も「2回目はない!」 モザイク模様の対北朝鮮圧力の強化:イザ!
CPTPPで抵抗を示すカナダ。去る者は追わずで、カナダ抜きのCPTPP発進をする覚悟の様ですね。
遊爺は、TPP11では進む中国の「一帯一路」の機先を制し、合意稼働することが肝要と唱えてきました。CPTPPでは成立・発進の諸条件も緩和されました。3月の合意にカナダも加わってくるのかは未明ですが、CPTPPの3月発進(各国署名)がなされるようになることを願ってやみません。
# 冒頭の画像は、カナダのトルドー首相
この花の名前は、カンパニュラ アルペンブルー ホシギキョウ
政府広報(北方領土問題) - YouTube
↓よろしかったら、お願いします。
凍結項目として20項目が決まり、残り4項目について詰めの交渉が行われてきましたが、マレーシアとブルネイが求めていた2項目が凍結に追加され、ベトナムとカナダが求めていた2項目は追加見送りとする方向で、今月下旬に東京で開催される予定の首席交渉官会合で最終的に異論が出なければ、協定文が確定し、3月上旬にも各国の署名にこぎつけることになる見通しとのことです。
ベトナムの要求に対して反発するメキシコとの間は、茂木敏充経済再生担当相が調整に尽力しておられ、カナダの凍結要求項目については。各国の賛同は得られておらず、関連項目の凍結は却下する方向ですすめられているのだと。
TPP11「凍結」22項目 最終調整 3月上旬にも署名 (1/18 産経 一面)
米国を除く環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加11カ国が、継続協議として積み残した4項目のうち2項目を米国の復帰まで実施を先送りする「凍結」項目に追加し、昨年11月に合意した20項目と合わせて22項目を凍結する方向で最終調整に入ったことが17日、分かった。4項目のうち残りのベトナムが要求した労働分野の項目とカナダが求めた文化関連の項目の凍結は見送る方向だ。
東京都内で今月下旬に開催する予定の首席交渉官会合で最終的に異論が出なければ、協定文が確定し、3月上旬にも各国の署名にこぎつけることになる。
追加凍結する2項目は、国営石油会社への優遇を段階的に制限する手続きと、石炭産業への投資規制を見直す手続きで、それぞれマレーシアとブルネイが凍結を求めていた。
一方、ベトナムは労働分野のルール違反があった場合、他国が貿易制裁などを科す制度の凍結を要請したが、メキシコが反発した。
問題を解決するため、TPP担当の茂木敏充経済再生担当相は昨年12月にベトナム、今月上旬にはメキシコを相次ぎ訪問。両国が歩み寄れる仲裁案を提示したもようで、茂木氏は12日の記者会見で「埋められない溝ではない」と述べていた。関係国間で別途作成する補足文書に対応策を書き込むことで決着する見通しだ。
また、カナダは自国文化を守るため、外国からの投資を例外的に制限する「文化例外」の拡充を要望しているが、各国の賛同は得られておらず、関連項目の凍結は却下する方向で調整している。
ただ、カナダが反発を強めれば、署名の時期が大幅に遅れる懸念がある。このため議長国の日本はカナダの説得を急ぐが、カナダがあくまで歩み寄ろうとしなければカナダ抜きでの妥結も視野に入れる。
11カ国は昨年11月にベトナムで開いた閣僚会合で新しい協定に大筋合意した。米国の離脱に伴い著作権の保護期間などの20項目は凍結で決着したが、4項目は継続協議となっていた。
米国を除く環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加11カ国が、継続協議として積み残した4項目のうち2項目を米国の復帰まで実施を先送りする「凍結」項目に追加し、昨年11月に合意した20項目と合わせて22項目を凍結する方向で最終調整に入ったことが17日、分かった。4項目のうち残りのベトナムが要求した労働分野の項目とカナダが求めた文化関連の項目の凍結は見送る方向だ。
東京都内で今月下旬に開催する予定の首席交渉官会合で最終的に異論が出なければ、協定文が確定し、3月上旬にも各国の署名にこぎつけることになる。
追加凍結する2項目は、国営石油会社への優遇を段階的に制限する手続きと、石炭産業への投資規制を見直す手続きで、それぞれマレーシアとブルネイが凍結を求めていた。
一方、ベトナムは労働分野のルール違反があった場合、他国が貿易制裁などを科す制度の凍結を要請したが、メキシコが反発した。
問題を解決するため、TPP担当の茂木敏充経済再生担当相は昨年12月にベトナム、今月上旬にはメキシコを相次ぎ訪問。両国が歩み寄れる仲裁案を提示したもようで、茂木氏は12日の記者会見で「埋められない溝ではない」と述べていた。関係国間で別途作成する補足文書に対応策を書き込むことで決着する見通しだ。
また、カナダは自国文化を守るため、外国からの投資を例外的に制限する「文化例外」の拡充を要望しているが、各国の賛同は得られておらず、関連項目の凍結は却下する方向で調整している。
ただ、カナダが反発を強めれば、署名の時期が大幅に遅れる懸念がある。このため議長国の日本はカナダの説得を急ぐが、カナダがあくまで歩み寄ろうとしなければカナダ抜きでの妥結も視野に入れる。
11カ国は昨年11月にベトナムで開いた閣僚会合で新しい協定に大筋合意した。米国の離脱に伴い著作権の保護期間などの20項目は凍結で決着したが、4項目は継続協議となっていた。
CPTPPの大筋合意時も、カナダは一旦閣僚会議で合意したものの、首脳会談直前に合意を否定し、首脳会談での合意をすることが出来ず、閣僚会談で改めて大筋合意を確認するといった騒動がありました。
米国とカナダ、メキシコとの間で取り交わされていたNAFTAを、トランプ大統領が破棄見直しを進めると選挙公約に掲げていて、今、見直し交渉が進められているのですね。
カナダ、トランプ氏がまもなくNAFTA離脱表明と確信=当局者
余談ですが、バンクーバーで開かれた、北朝鮮問題での外相会議でも、カナダは日本が提唱する制裁強化に反対姿勢を打ち出し、参加各国の認識格差を産む活動を展開しました。
河野外相、安堵の表情も「2回目はない!」 モザイク模様の対北朝鮮圧力の強化:イザ!
CPTPPで抵抗を示すカナダ。去る者は追わずで、カナダ抜きのCPTPP発進をする覚悟の様ですね。
遊爺は、TPP11では進む中国の「一帯一路」の機先を制し、合意稼働することが肝要と唱えてきました。CPTPPでは成立・発進の諸条件も緩和されました。3月の合意にカナダも加わってくるのかは未明ですが、CPTPPの3月発進(各国署名)がなされるようになることを願ってやみません。
# 冒頭の画像は、カナダのトルドー首相
この花の名前は、カンパニュラ アルペンブルー ホシギキョウ
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