見下ろしの構図は画面に奥行きも出しやすいし、屋根の変化とか面白い表現が出来るから描きたい構図ですが、足場がしっかりしていないと、不安定な画面になる危険があります。
パリ風景などで、絵描きは大抵貧乏だから屋根裏部屋にアトリエを構えたりしているのですが、自室の窓から外を描く場合、窓枠をキッチリ描き込んだりして、前景の足場の存在を強調したりします。
この絵の場合も、実際には手前が草むらでしたが、石の柵にして、強い前景にしてみました。
今見直してみると全体的に右下がりの流れになっているのが、失敗だったかな、と思います。