かねがね不思議に思っていたことが半月前に見たテレビで氷解しました。
今朝の朝日新聞「Be」の「サザエさんをさがして」でも取り上げていますが、
皆さん、タマネギを切ると涙が出て困るようです。
私がタマネギを切っても切り刻んでも涙など出たことがないのです。
私は特異体質なのかと思って居ましたが、先般の「ためしてガッテン」で
タマネギを切り刻んでも涙が出ない秘法を公開したのです。
何のことはない、私が普段他の料理でもやっていることでした。
その秘法とは、①切れる包丁を使い、②刃を滑らせるように切る、というものでした。
プロの料理人なら当たり前のことでしょう。
私はプロではありませんが、包丁を使った後は綺麗に水分を拭き取って収納します。
包丁を使う前には刃を爪にあてて、刃が滑るようなら砥石で研いでから調理を始めます。
食材を切るときには、包丁を前か手前に滑らせるように切ります。
力も要らないし切り口も綺麗になります。
熟れたトマトや刺身などは押し切りしたら潰れてしまい見る影もなくなります。
研ぎ立ての刃を顕微鏡で見ると、刃はのこぎりのようなギザギザになっています。
のこぎりを押し当てて物を切る人は居ませんよね?
包丁ものこぎりのように使うのが良いのです。
バイオリニストが弦に弓をあて、弓の長さ一杯に弾くように
料理の時も、包丁の長さ一杯に使う気持ちで使えば
タマネギで涙の出ることはないのです。
料理ではなく、物騒な話ですが、フランス革命で活躍した「ギロチン」だって
落ちてくる刃は斜めになっています。
首切り仁左衛門が斬首するときも、刀を引くようになで切りしたはずです。
*今日は写真はありません。