大風呂はもちろん、部屋にある内風呂も源泉掛け流し、
というキャッチコピーに惹かれて湯河原へ出かけました。
週末、年度末、春休み、消費税引き上げ目前、
という悪条件が重なったため、道路は大渋滞で、
家から宿まで120kmほどをなんと6時間かかりました。
平均時速20kmです。
草臥れ果てて宿に着いたら、その苦労は報われたことにすぐ気づきました。
従業員は皆さん年配者で、女将は83歳だそうですが、
上品な気風を漂わせた方です。
木造3階建ての客室は13部屋のこじんまりした宿ですが、
使われている材木が素晴らしいのです。
銘木がふんだんに使われています。
その細工も手が込んでいます。
我々が通された部屋は10畳と12畳の二間続きの角部屋でした。
部屋の係の仲居さんの立ち居振る舞いも心がこもっていました。
料理も板前が手間暇掛けて造った物で季節感を大切にした献立でした。
というわけで、褒めてばかり居るようですが、私の感じたままを書いたのです。
ゆういつ難と言えばトイレがウヲッシュレットで無かった事ぐらいです。
創業は昭和20年ということです。
戦後の混乱がやっと一段落した頃になります。
その頃にこれだけの建物を造ったというのは立派です。
女将は木場の出身と言うことですから木口の良いのも納得です。