絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

門前の土産物屋

2007-01-16 01:05:55 | 海外旅行
テヴェレ川のたもとにあった土産物の店です。
バチカンの土産が並んでいます。
前法王の写真、今の方の写真、十字架とか絵はがき、いずれも信仰心のない私にとっては猫に小判、私の友人達もおそらく貰ってはくれないであろう品々ばかりです。
日本の寺や神社にもこの類の土産物屋があるから、人間共通の志向なんでしょうね。
イタリア語は読めないから想像するだけですが、合格祈願とか良縁成就のお守りもあるのかな?なんて考えると、微笑ましい感じです。
イタリア人の運転振りを見ていると、交通安全のお守りは絶対に必要だと思いました。何しろ強引な割り込みの連続だし、混雑した道路でスラロームして大型バスが走ってくれるのだから、神様のご加護が無かったら、交通事故続発だと思うんです。
イタリア滞在中に一回も事故現場に行き会わなかったところを見ると、信仰深いイタリア人は、きっと霊験あらたかなお守りを皆さんお持ちなんでしょうね?

テヴェレ川

2007-01-15 00:03:47 | 海外旅行
テヴェレ川はセーヌに比べるとかなり小振りの川ですが、風情はなかなかのものです。
適当に蛇行しているし、架かっている橋がそれぞれ表情が違っていて、眺めていて見飽きしません。
水流は少ないですが、船が通れないほどではなく、観光船やレストラン船も浮かんでいます。
セーヌに比べると水運の利用は少ないようで、貨物船の航行とかには出会いませんでした。おそらく、水深が浅いから貨物船の運航には適さないからだと思います。
水質は大都市を流れる川としては隅田川は勿論、テムズやセーヌよりきれいに見えました。

バチカン市国入国

2007-01-14 10:26:12 | 海外旅行
バチカン市国とイタリアとの境界が何処なのか、何か目印があるのかと思って気を付けてみていたけど、分かりませんでした。
テヴェレ川に架かる橋なのかな?と思ったのでこの写真撮ったのですが、橋はそれなりに風格があるし、飾ってある彫刻も立派なものでしたが、教会を示す印はありませんでした。
橋と言うものに、洋の東西を問わず昔から特別の思い入れがあるのでしょうか?
ヨーロッパの橋は必ずと言っていいほど、彫刻などの飾りが付いているし、欄干とか橋桁にも機能とは関係ない装飾が施されています。
日本でも烏帽子などの飾りを付けていますしね。
大水で橋が流されたりしないように、人柱を埋めたりする信仰的なものと共通の考えからかも知れません。

コロッセオ

2007-01-13 01:02:54 | 海外旅行
コロッセオは大闘技場で5万にも収容できたのだそうですが、昔、クレーンもダンプカーも無い時代に良くもこんな巨大なものが作れたものだと感心します。
闘技場に入場出来るのはローマ市民だけですから、5万人の市民(市民と言っても今の時代の市民とは違い、住民という意味ではありません。支配階級の人間が市民であって、それを支えているのは多くの奴隷階級という事になります)が入れるという言う事は、その何倍かの市民が居た訳です。
とすると、奴隷はその又何倍も居たわけでしょうから、ローマの人口は何十万人か居たのでしょうね。
以前、フランスのアビニョンで闘技場に入った時、観覧席の急勾配に恐れをなした経験があるので、ローマの此処も降りるのはパスしてバスから眺めただけでした。

シーザーが死んだ場所

2007-01-12 00:35:32 | 海外旅行
此処は勇者シーザーが暗殺された場所だそうです。
古代に此処でどうゆう事件があったとしても、私にとっては遺跡に過ぎないし、どうゆう暮らしがされていたのかとかが想像力に乏しい私の頭では、思い描く事が出来ないのです。
イヤホーンから聞こえてくるガイドの説明に、「ああ、そうなのか。」と思うだけです。
そんな訳で、此処もバスからは降りないで通りすがりに眺めただけ。
ローマへ何しに行ったのだ、と突っ込まれそうですが、私の旅は、人とのふれあいとか、生き様に触れる事、絵のネタを仕入れる事、ですから、使われなくなった建物とかは、眺めるだけで満足です。
それにローマは至る所、遺跡だらけですから、少々、食傷気味にもなっています。



路面電車健在

2007-01-11 09:31:26 | 海外旅行
ヨーロッパでは多くの都市で路面電車が元気に走っています。
どの電車もお洒落なデザインで、中には連結して居るものもあります。
ローマでもご覧のような瀟洒な電車が走っていました。
路面電車は環境にも乗る人にも優しい乗り物です。
観光客にとっても重宝な存在で、路線経路の事を知らなくても、来た電車に適当に飛び乗って(飛び乗らなくても普通に乗っても良いんですが・・・)外の景色を眺めていられるし、帰りは反対側の電車に乗れば、元の場所に戻れます。迷子になる心配がないのです。(バスは色んな系統が来るから、反対側に乗ってもどこへ連れて行かれるか分かりませんからね。)
それに殆どの街で、バス、路面電車、地下鉄が共通の乗車券になっているから、回数券を買っておけば気儘な観光が楽しめます。
一定時間内なら乗り換えも一枚の券でOKです。
ローマの場合は1枚1ユーロ、75分間は何回乗り換えてもOKでした。
乗車券は停留所近くのたばこ屋とか新聞売り場などで売っています。
車内には車掌は居ないから、自動検札機に自分で切符を差し込んでパンチします。
これを忘れると無賃乗車と見なされて、コントロール(監視員)に捕まると高いペナルティーを払う羽目になります。

テヴェレ川沿いの道

2007-01-10 09:13:58 | 海外旅行
ローマを貫いて流れるテヴェレ川沿いの道です。
パリのセーヌ川みたいな川沿いの遊歩道は一部にしかないから、ちょっと寂しいです。
テレヴェ川に架かっている橋はみな石造りで風情があります。
セーヌに架かっている橋も鉄橋、石橋、中には木造橋もあったりして趣がありますが、テレヴェの方も負けていません。川幅が狭く、曲がりくねっていて、川、橋、川沿いの建物が美しい景観をつくっています。

「美しい日本」をつくるとか言っている何処かの政治家が日本にいますね。
それがどんなものなのか、イメージが伝わって来ませんが、こうゆう具体的な美しさを見せてくれる事を、あてにはしていませんが淡い期待をしています。
今年のヨーロッパは暖冬で、ご覧のように並木には未だ紅葉が見られました。

バスの観光客

2007-01-09 21:18:50 | 海外旅行
パリだとこの時期でも日本人観光客で溢れているのだけど、ローマでは余り日本人には出会わなかった。
勿論このバスにも我々の他には日本人は乗り合わせていない。
私は人見知りをする質だからか、海外で日本人に会うのは気恥ずかしい。
TPOやエチケットを心得ない邦人に出会うのは折角の旅の感興を削ぐから、成る可く出会わない様に、行き先や旅行時期、ホテルの選択などを考えて行動している。
中国人にも辟易とされる事が多いから出会わない事を願っている。
中国の人は、何故か集団で闊歩し、声高に話す会話は騒音としか言いようがない。


*PS 私事ですが、11日木曜日の朝日新聞朝刊「声」欄に私の投書が掲載されます。ブログの文章同様の拙い文章ですが、ご覧下さると嬉しいです。

ローマ観光に出発

2007-01-08 00:45:49 | 海外旅行



テルミニ駅前から2階建ての観光バスに乗った。
馬鹿と煙は高いところに登ると言うけど、私も二階の1番前の席に陣取った。
バスは大きい図体なのに、ちょっとした隙間を目指して、警笛を鳴らしながら突っ込んで行く。
ローマでの車の運転は、気迫と度胸で勝負しているようだ。
譲り合いの精神なんて微塵も感じない。運転手は1cmの隙間も見逃す事はしない。
私もパリでなら運転しているけど、ローマではとてもやる気にはなれません。
そんな凄まじい鬩ぎ合いだけど意外に事故は起きない。
阿吽の呼吸で折り合いが付いて居るのです。
農耕民族と狩猟民族との生き様の違いを目の当たりにした思いです。

松飾り

2007-01-07 11:07:00 | 写真
1月7日迄は松の内、つまりお正月期間という事になります。
その締めくくりが七草粥でしょうか?
松の内の期間については15日までとしている方もおいででしょうが、最近は7日という人が多いようです。
今年、我が家の松飾りは、巨大松ぼっくりにしました。
例年、門松は若木を切って飾るのに抵抗を感じるので門松のイラストをプリントして使っていましたが、ポンペイの遺跡に生えていた松の松かさを拾ってきたので、活用したのです。
この松かさ、写真では閉じた形ですが、飾っているうちに段々に笠が開いて来ました。
末広がりで縁起が良い、なんて一人で悦に入っています。



テルミニ駅前

2007-01-06 00:19:57 | 海外旅行
テルミニ駅は綺麗に改装されていて、駅前のバスターミナルもきちんと整備されている。
バスの発着ブースは広くてお目当てのバスが何処から出るのか探すのに一苦労する。
バスの路線番号もランダムに表示されているから、60番に乗ろうとしてもそれが何処にあるのか探せない。
路線によってはターミナルにはなくて通りを越したビルの脇にあったりする。
土地っ子らしい人に尋ねるとそれが不思議なのだが、誰に聞いてもちゃんと知っていて、教えてくれる。
ローマ観光初日は著名な観光地を回る乗り合い観光バスを利用する事にした。
インフォメーションに行くと、このバスがお薦めだ、と言ってチケットを売ってくれた。一日券が15ユーロ、乗り降り自由で好きなバス停で、乗り降りできる。
指定の乗り場で待っていたが私が買ったグーリンバスは時間に来ない。
他の会社のは何台も来るので、インフォメーションに聞きに行ったら、尤もらしく電話して調べてくれたが、故障でそのバスは運休になった。後1時間待てと言う。
冗談じゃない、私は急ぐからキャンセルしろ、と強く言うと驚いた事にすんなり金を返してよこした。
私はローマ観光というバスを捕まえて乗る事にした。
料金は同じで40分間隔で走っている。
バスは2階建てで、イヤホーンの新品を貸してくれた。日本語のチャンネルもあった。
バスはあちこち案内しながら走る。私には使われて居ない古代の遺跡とかは余り興味がないから、只眺めるだけで下車はせず、バチカン市国で下りる事にした。






Hotel Villa Delle Rose

2007-01-05 00:21:51 | 海外旅行
いつもの旅だと、宿は現地に着いてから適当なのを探すのだが、イタリア南部は治安が悪いし、インフォメーションも信用できないところもあると聞いていたので、日本でNetで探して予約しておいた。
Hotel Villa Delle Rose は3っ星で駅にも近いし、キャンセルが効く事から選んだのだが、まあまあ当たりだった。
困ったのはHPに載っていた地図がアバウトで探すのに大分苦労した。
辿り着くのに二回も道を聞かなければならなかった。
ツインのバス付き朝食付き3泊が49,200円
フロントも感じが良いし、部屋とかも綺麗。玄関前にちょっとした庭があり、レモンがなっていたのは良い感じだった。
エレベーターも付いていたが、外扉を自分で開き、中扉も同様に開いて中に入る。
入ったら外扉を閉め、中扉を締めてから行き先ボタンを押す。
下りる時は逆の動作が必要だし、下りた後ちゃんと締めないとエレベーターは止まったままになってしまう。
昨夜のTVの天気予報は雨だったが、朝起きたら抜けるような青空、晴れ男の面目を保てた。

ローマ初ディナー

2007-01-04 11:08:12 | 海外旅行



ホテルに近くには何軒かのピザーラがあったが、ローマでの初ディナーだから、ちゃんとしたものが食べたいと思い、駅近くの外見は綺麗な、そして看板もレストランと掲げてある店に入った。
入った途端、何か不吉な予感もしたが、疲れてもいるし、付近には他に適当な店もなかったから、覚悟を決めて席に着いた。
店はカフェテリアとデリカテッセンとお菓子屋を兼ねたような何でも屋、と言う感じだった。
老年のボーイが一応はメニューなど持ってきたが、要はショウケースに入っている出来合いの食い物を選ぶだけ、メニューのイタリア語は分からないから、ショウケースの中で真ともそうなものを指さしして注文。
料理は電子レンジでチンして持ってきた。下に引くナプキンは使い回しで汚れていたが、ボーイは裏返してそのまま平気な顔で置いていく。
料理はチンしたはずなのに冷たい、ボーイに再加熱を依頼。
ベリーホットだよ!持てない位熱いよ!と言って持ってきたが未だ生ぬるい。
もうこれではどうしようもないから諦めて頼んだワインだけ飲んで退散した。
写真は、その店のお菓子のショウケースです。日本の和菓子みたいに、果物や野菜をかたどったものが並んでいるが、色気と言い形と言いイマイチの感じ。
腹具合はJALで貰ったパンと持参のみそ汁をホテルで食べて、腹の虫には我慢してもらった。

テルミニ駅 ② 

2007-01-03 08:06:58 | 海外旅行
北イタリアへは何回かドライブしているけど、ローマは初めてだし、治安が悪という事も聞いているから、かなり緊張していた。
駅舎は新しく開放的な感じで通路も広く分かりやすい。
日本を出国した12月17日と同じ日にローマに居るというのも時差のカラクリとはいえおかしな感覚です。
駅はクリスマスムードで暖かく私を迎えてくれました。

チョコレート会社の宣伝ブースがあって、卵のキャラクターやサンタさんのいでたちをした人が通行人にチョコを配っていました。
私も列に早速並んでチョコを貰いました。
機関車の反対側でも配っていたからそちらにも並んでもう一つチョコをせしめました。
私の前に並んでいたイタリア人の若者が最初に右手を出して一つ貰い、次に左手でもう一つ貰っていました。
配り手の女サンタさんもニッコリ手渡しています。こうゆうウイットは楽しい見物です。
そこへ中年の小母さんが列に割り込んできて手をニュッと差し出します。
女サンタさんは先ほどの若者に見せた笑顔とは違うキッとした顔つきで列に並ぶよう言いましたが小母さんはひるまずに奪うようにチョコを受け取り、その上もう一個要求しています。
女サンタさんも呆れ返って与えて居ました。
イタリアでも小母さんパワーが健在というのは面白い発見でした。