毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

浄化

2014年08月11日 14時26分22秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


土日は 台風騒ぎでやれやれだったこと(^_^;)

10日朝、あと3時間もすれば 台風をやり過ごせるというところで、上流ダムの放流量が増え、ついに避難指示が。

消防車で避難を呼びかけに来てくれた消防団の方々に 道の安全を確かめ、正規の避難所である 高台の地元中学校へ。

途中すさまじい暴風雨に巻き込まれながらも、われながら驚くほど落ち着いて、路面や山肌を確認しながら ゆっくり運転し、無事到着。

そのまま車を降りたらずぶ濡れになるのは必至だったので、久々の車中キャンプにしようと カーテンを引き、背もたれを倒し、いつも積んでいる古クッション使用の枕を置いて 横になり、持ってきた本など読んでいたら、いつの間にか眠り込んでしまいました





ふと目が覚めると、まわりの車が次々出て行く音がします。

起き上がって外を見ると、荷物を持って現れ 車に乗り込む人の姿も。

これは解除になったな♪ と喜んで、再びハンドルを握って家に戻り、パソコンで確認したら、なんと川の水位は氾濫危険ゾーンを越えてるし、避難指示もまだ解除になってない

どうやらフライングしちゃったみたい

一瞬焦りましたが、いや しかし。。。と、再度天氣予報サイトと河川情報に目を凝らすと、台風はもうだいぶ遠くに行ってるし、雨量もどんどん減っていくようだし、帰る道すがら見た川の様子からしても、凄い増水だとはいえ 若干引いた痕跡もあり、すぐさま冠水し始めるとは思えない。

予報どおりの雲の動きなら 上流の雨も収まりつつあるはず、ダムの放流もそのうち減るだろうし、万が一集落内が冠水し出しても、滝のような豪雨が降りっぱなしだった前回と同じところまで水が上がってくることは まずあるまい。

これは慌てて避難所にとって返さず、このままでOK



・・・・・・・・と 冷静に判断を下す自分に なによりびっくりだ (*゜O゜*)

あの いったん事あると すぐにアワアワしてパニクッちゃう私は どこへいったんだろう?

まったく怖くないといったらウソになるけれど、動揺が減った分、その奥の落ち着いた声を 受け止めやすくなってるみたい。

そのまま、定期的に河川情報をチェックしつつ、部屋を掃除して 高いところに上げたものを戻したり、合間に座椅子にもたれてうとうとしたり。





人氣のない集落内は、ときおりしとしとぶり返す雨音以外、し~んとして静か。

やがて、その雨音さえ聞こえなくなってしばらく経ったとき、一匹のセミの鳴き声が、しっとりした空氣をすぅーっとつらぬくように響いてきました。

セミの声が あれほど胸深く沁みとおろうとは。。。。

いつもと同じ場所のはずなのに、まるで別世界にいるみたい。。。。

窓を開けて いつもと変わらぬ景色をぼんやり眺めていたら、急にこの世界がたまらなくいとおしいものに思えてきて、もうなにも不安がらなくていいんだっていう氣持ちになりました。

まだ薄灰色の空に あれほど親しみを覚えたことはなかったなぁ(^^)





晩暗くなるころには、ほとんどの警報が解除になり、通行止めだった道路も開通して、今回の台風騒ぎも無事終了。

近所の人は どこか身内の方のところにでも行っておられるのか 戻るようすがほとんどなく、集落は相変わらずしーんと静か。

ふと外に出ると、秋と間違えそうなほどひんやりした空氣の中、おぼろ雲をまとったスーパームーンが やさしい輝きを放ちながら浮かんでいました。





この台風、初めからなんとなくそんな氣がしていたけれど、今振り返って、やっぱり大きな浄化だったような氣がします。

まだきのうのことだというのに、もうすっかり遠くに行ってしまったような。。。。時間感覚からして なんだかいつもとぜんぜん違うみたい。

きょうも穏やかに響き渡るセミの声を聞きつつ、からだはしっかり今ここにありながら、頭の中が どこか透明な空間を漂っているかのような 不思議な心持ちで、片付けを続けています。









この台風で被害を受けられたすべての方々にお見舞い申し上げます。

一日も早く、落ち着いた暮らしを取り戻されますように。。。。