毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

寄り添う

2015年12月06日 23時35分35秒 | 自然


きょうは 冬季の町内一斉清掃の日、朝8時から行ってきました。

国道に沿って 受け持ち区域の外れまで ご近所のおばさんとおしゃべりしながら歩く中で、ふと道のあちこちに落ちているどんぐりの話に。

この道は しょっちゅう散歩していますが、足元の木の実にいろいろな種類が混じっていることに、これまでまったく氣づいていませんでした (^_^;)

「もうちょっと先のほうに落ちとる黒くて小さいのが椎の実やよ」 とおばさん。

飼っているワンちゃんの好物で、よく食べているそうです。




鯉の滝登りというのはよく知られていますが、うなぎも水を伝って登っていくってご存知ですか?

私はつい半月ほど前までは まったく知りませんでした。

これを教えてくれたのは、地元のおじさまたち。

学校開放週間の授業参観でお会いしたとき、たまたまそんな話になって。




この集落内は、わが家の前も含め あちこちに側溝が通っていて、今は石や金属のフタがしてありますが、昔はむき出しのまま、山から染み出したり 棚田から落とした水が流れていたようで、そこにうなぎも泳いでいたというのです。

うなぎは鯉と違い、ほんのわずかな水があれば そこから伝い登りができるそうで、上の棚田によく上がっているのが見られたとのこと。

数は少なくなったけど、今でもときおり見かけるのですって。




これを聞かせてくださったお二人のうちのお一人は 釣り名人として知られているようで、エサも持たずに川に行き、その場で捕まえた沢ガニやら小魚やらをエサにして うなぎなどを釣られるのだとか。

もうお一人は、学校の少し上のご自宅で 農を営み、ご自身の棚田の一部を提供しての 小学生たちの稲作の師匠でもあり、また狩猟免許もお持ちで、まさに自然と渾然一体とお見受けする暮らしぶり。

以前 顔見知りの三人の女の子のお母さんに 「私 鹿の解体できるんですよ」 と言われ、地元育ちでなく よそから移ってこられた方が なぜ!? と驚いたら、このおじさまが ご主人とお酒を飲みに来られるとき、酒の肴にと 仕留めた鹿を そのままの姿で どんと軽トラに積んで持ってこられ、それを 指示に従ってバラしながら 調理するうちに覚えたのだと。

鹿一頭丸ごと・・・・・・って、なんとワイルドな酒盛り ( ̄∇ ̄;)

「大草原の小さな家」 や 「小鹿物語」 の世界が 突如目の前に繰り広げられたような驚きです

このお母さんもすごい。。。。普段はおっとりとたおやかな方なのに、鹿丸ごとの持込みにもたじろがず、解体技術を身につけてしまうとは。

私なら 持ち場放棄してるな




この土地の日常は、当たり前に自然に寄り添っています。

地元の人と話をしていても、なにげない会話に はっと耳をそばだてるような言葉が挟まれることが多い。

筍の季節、イノシシも狙って掘りに来るので競争だという話になって、「シシと半分分けやぁ」 と豪快に笑っておられたおじさん。

たっぷり生った栗の実の、けっこうな数が まだイガが青いうちに落ちてしまうのを見て、思わず 「もったいないですね」 と言ったら、「まあこうやって 木のほうで 数を調整しとるんやろけどの」 と教えてくれたおばさん。




そんな自然の香りを豊かに含む言葉に触れるたび、この土地が ますます好きになります (^^)