Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

フランティック

2021-08-16 | 外国映画(は行)
旅先のパリで妻が失踪。夫は事件に巻き込まれていく。異邦人へのパリの人々の不親切さが絶妙にリアル。80年代欧州旅行した時、パリ人それはそれは素っ気なかった。妻がさらわれる作品をポランスキーが撮るとなるとまた違った味わい。そしてパリを彷徨うHフォードがやけに色っぽい。

レゲエやグレイスジョーンズなど、一見パリとはそぐわない選曲がさらに独特の世界観を作り上げている。ポランスキーのセンス、としか言いようがない。

大統領の料理人

2021-08-16 | 外国映画(た行)
★★★☆ 2012年/フランス 監督/クリスチャン・バンサン

料理はおいしそうでいいが、宮廷料理界に一石を投じるような展開にはならず。かなりゆるめの展開。確かにプライドの高い男たちが集う厨房でオルタンスの存在は異質なのだが、よくある小競り合いで終始しているのがもったいない。料理の仕方ではもっと面白くなったような気がする。


恐怖のメロディ

2021-08-16 | 外国映画(か行)
★★★☆ 1971年/アメリカ 監督/クリント・イーストウッド

バーで引っ掛け一夜を共にした女。翌日から彼女気取りで狂気のストーキング。完全に一線を超えた女の思い込みが怖いのなんの。何度も命を狙われる展開は完全にホラー。刃物を振り回すシーンがまんまサイコなのは笑った。御大イーストウッドもヒッチコック演出をしていたんだと感慨。

今やミソジニー映画として名高い危険な情事の元ネタとも評される本作。確かに女は怖いという印象の植え付けもなくはないが、イブリンが元々DJであるデイブのファンであるため、純粋にストーカー恐怖を描いているように感じられる。熱狂的ファンの暴走という視点では、ミザリーの方が近いのではないか。