【わんちゃんの独り言】

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植物観察会~童仙房夏編:最終章~

2012-09-16 | 木津川市植物同好会

童仙房と言うてますが、この地域は童仙房と野殿に分かれています。
童仙房は、小字名とは別に、通称の「番地」があります。開拓順に1~9番が当てられたとも、京都から近い順に当てられたとも言われます。通称の番地の方が、普及しており、通じやすいそうです。
この日(8/27)は和束町の方から入り一本松から始まり⇒こちら童仙房3番(總神寺辺り)→童仙房4番→野殿弁天池・湿地→童仙房8番→9番・・・と道端や池の淵、林縁の斜面などに咲く花たちの観察でした


童仙房 3番方面(總神寺辺り)
 

 

 

 

 

 
アブラガヤ (油萱) カヤツリグサ科
オニスゲ (鬼菅)カヤツリグサ科
キツネノマゴ(狐の孫)キツネノマゴ科
ゲンノショウコ(現の証拠)フウロソウ科
コナギ(小菜葱)ミズアオイ科
サワトウガラシ(沢唐辛子).ゴマノハグサ科
ツルボ (蔓穂) ユリ科
ツルリンドウ(蔓竜胆)リンドウ科
ヘラオモダカ(箆面高)オモダカ科
ミョウレン( 妙蓮)スイレン科
ホタルイ(蛍藺)カヤツリグサ科

童仙房4番周辺
 

 

 

 
アキカラマツ(秋落葉松)キンポウゲ科
コマツナギ(駒繋ぎ).マメ科
キキョウ(桔梗)キキョウ科
タカサブロウ(高三郎)キク科
キセルアザミ(煙管薊)キク科
チョウジタデ(丁字蓼)アカバナ科
ハキダメギク(掃溜菊)キク科

野殿弁天池周辺




 
コウホネ(河骨)スイレン科
ヒツジグサ(未草)は、スイレン科
ダンドボロギク(段戸襤褸菊)キク科
ムカゴニンジン (零余子人参) セリ科

野殿湿地辺り


 
コバギボウシ(擬宝珠)ユリ科
クルマバナ(車花)シソ科
コガンピ(小雁皮) ジンチョウゲ科
ヤマイ (山藺) カヤツリグサ科


ここでは小さな小さなお花に出合いました、この二種は、よく似てますね



花弁の形も少し違いますが、花を横から見ると、ムラサキミミカキグサの距は下向きに伸びていますが、ホザキノミミカキグサは前方に伸びています ➱こちら

童仙房8番ではシロバナヤマジノホトトギスに出合いました ➱こちら

童仙房9番辺りで




 
シコクママコナ (四国飯子菜)ゴマノハグサ科
ホドイモ(塊芋)マメ科
エゾシロネ( 蝦夷白根)シソ科
ヤノネグサ (矢の根草)タデ科




【おまけ】
観察の場所
童仙房 3番方面
昔役所があった場所の前に、今でも役所池があります。その先の三叉路を南へ曲がると、總神寺という大きなお寺があります。總神寺横には稚児の滝があります。鎌倉時代末期、後醍醐天皇が笠置山で幕府軍と戦った際、乳飲み子だった皇女様を乳母が抱きかかえてこの山へ逃げ込み、逃げ切れないと知って、稚児の滝へ皇女様を投げ、同じ滝では畏れ多いと、自分は別の滝を探して(乳母の滝)身を投げたと言われます。總神寺から笠置へむかってハイキングコースがあります。

童仙房 4番方面
明治の開拓当時、役所(京都府童仙房支庁)が置かれ、賑わいました。その名残で、4番の道路を「銀座通り」と言います。童仙房で唯一の宿泊施設の童仙房山荘があり、その隣には、郷社大神宮、鳥居をくぐったところには開拓碑があります。

野殿
童仙房と同じく山上にある集落ですが、開拓地ではなく、江戸時代、柳生藩がおさめていました。歴史が古い集落です。六所神社、福常寺、静かな雰囲気の弁天池、ブルーベリー園があります。

童仙房 8番方面
童仙房の8番と9番は、野殿を通らないと行くことのできない飛び地です。8番には韓国のお寺、高麗寺があり、その奧にはモデルフォレストで有名な仙の森、秘境の滝である不動の滝があります。

童仙房 9番方面
童仙房から信楽へ抜ける途中にあります。童仙房の北東端であるばかりか、京都府の端っこでもあります。9番からほんの1kmあまり先が、滋賀県です。9番からも仙の森へ行けます。