【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

昼夜逆転室(京都府立植物園観覧温室)~園長の園内ガイド~

2013-09-29 | 折々の花~植物園~

9月22日(日)の京都府立植物園
1時から長澤園長さんが園内をガイドされます。

参加してまいりました。

京都府立植物園内観覧温室の昼夜逆転室は2013年8月3日にオープンしました。
昼夜逆転室の入口にはイエライシャンが・・・
イエライシャン(夜来香)ガガイモ科




イエライシャンっと言えば?
昔、李香蘭という人が♪夜来香♪という歌を歌って有名になりました、けど、本物のイエライシャンという植物はその当時日本には無かったんです。違う植物をイエライシャンだと、みんな思ってました、コレが本物のイエライシャンだと1980年代にやっと日本に入ってきました。
それなりに良い匂いがします、コレも夜に咲きだして夜だけじゃなくって昼も咲いて、夜に香りが強くなります。
植物はみ~んな昼にだけ咲いてるわけじゃ無いンです、夜に咲いてる植物もあります。ソレは植物が花粉を媒介してもらうパートナーを何にするか?っと。フツーの昼間に動いている昆虫に花粉を媒介してもらおうと思ったら昼咲かないとアカンのですが、夜に飛ぶ昆虫に花粉を媒介してもらおうと思ったら、花は夜に咲かないとアキマセン、つまり蛾ですね、蛾なんかに花粉を媒介してもらおうと思ったら夜に咲かないとアカンのです、夜咲きの特徴は花が白いということ、ちょっとでも白い方が目立つでしょ、赤かったら目立たない、白やったら目立つし、しかも一個一個の花が大きい、大きい方が目立ちやすい、ゲッカビジンやヨルガオですね。
もう一つは匂い、匂いを出して昆虫を集める、目立つように黄色くはないし大きくはないけど、匂いで昆虫を集めてるっというのもありますっと、長澤園長さん談

そういう予備知識を持って、暗~い部屋に入っていきました
虫の声やフクロウが遠くの方で鳴いてるようなのが聞えてました

ゲッカビジン(月下美人)サボテン科




ヨルガオ(夜顔)ヒルガオ科


ヘビウリ(蛇瓜)ウリ科


ツキミソウ(月見草)アカバナ科


サガリバナ(下がり花)サガリバナ科


ケチョウセンアサガオ ナス科 
別名:アメリカチョウセンアサガオ



オシロイバナ(白粉花)オシロイバナ科

昼夜逆転室での写真撮影はフラッシュ使用禁止です


夜の間は、ずっと電気をつけてます、温室がオープンする10時ごろには電気を消します、つまり朝の10時ごろにこの部屋を夜にします、温室が閉まる夕方には電気をつけて昼にします、つまり昼と夜を逆さまにします。
ずっと電気はつけてなアカンし今の時季、冷房も入れなアカンし、ちょっとコストが高くつく、しかし普段見れない珍しい花が見てもらえる・・・っと、園長さん談

植物の体内時計
植物の体内時計の存在は、古くから知られていました。
アサガオが朝に、ヒルガオが昼に、そしてヨルガオが夜に咲くのはこのためです。
開花だけでなく、気孔の開閉や茎葉の伸張、光合成の活性といった現象も体内時計の制御を受けているといわれています。
牧野富太郎博士は、著書「続・植物記」で植物に体内時計があることを、このように紹介されています。
『アサガオ、ハスなどは夜明け方に花を開きオオマツヨイグサ、マツヨイグサ、ツキミソウ、ヨルガオなどは夕暮れに花を開く~中略~また外囲の状況によって開花時刻は大略一定しているので、それを一昼夜の時に当てはめて楽しむのも興味のあることである』
近年、植物の体内時計のしくみについて、関与する遺伝子やタンパク質などについて解明されつつあり、今後の研究が期待されます。
↑ 昼夜逆転室の入り口近くでの説明板