【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

「わたし死んだらどこへ行くの」

2023-01-15 | 日記
わんちゃん様
メールありがとう御座います。
現在、先代である良全和尚の寺報を整理し、法話や教えに関連するものをワープロ化する作業に取り組んでいます。
その途中で次のような記事がでてきました。長文ですが、お読み下さい。

S59.10 良全寺報より
「わたし死んだらどこへ行くの」
 これは戦前の話である。Aさんという中年夫婦の一粒種。蝶よ花よと愛しみ育ててきた五才の女児が命取りの病気にかかった。
親は一生懸命看病した。医者からはここ二、三日が危険と宣告され、父親は仕事も止めて枕元に詰めていた。
 三日目の夜、子供が目を開けた。気がついたのかと両親がのぞき込む。「しっかりせい。じきになおるよ」と励ましたとき、
「お父ちゃん、わたし死んだらどこへ行くの」死病にとりつかれ、刻々力が抜けていくのを、漠然と死ぬのではないかと感じた子供の「最後の質問」であった。
 父親は大きな絶望と、予期もしない質問に、只々驚くばかりであった。この場合力づけてやっても、もう助からぬ。この子が安心して死ねる返事を考えてみたが、急に出てこない。子供は親の返事を待ちながら‥‥容態が急変して、息を引き取った。
 父親は安心して死なせてやれなかった自分の無知を責めた。苦しんだ。
 野辺の送りのあと、和尚はこれについて法念様のお言葉を教えた。
「生(いけ)らば念仏の功積もり 死なば浄土へ参りなん とてもかくてもこの世には思い煩うことぞなし」
お浄土へ行ったら阿弥陀様がいらっしゃる。阿弥陀様は沢山の仏様の中で一番尊いお方であるから、安心しておすがりできる。お救いをお願いするのには、真心からお念仏をおとなえすることだ。元気な間からとなえていれば、生きている間から守って頂けるので、何の心配もなく暮らすことが出来る。
Aさん夫婦は熱心なお念仏の信者となった。
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この中で良全和尚は、その子供にどのような回答をすればよいか、明確に書いていません。
私ならそのような場面でどのように対応すべきだったか、真剣に悩んでいます。もう命が尽きかけている、5才の女の子です。
意識ももうろうとしているかもしれません。理屈っぽい、説明のいるような答えは適切ではない。
 宗教者としては「あみだ様の国に行くんだよ。きれいな国だよ」とでもいうべきかもしれないが、自分がその父親であったとしても、死を前提としたそんな回答を、そんな場面で言えたかどうか分からないと思います。
あなたならどう対応しますか。

良全和尚とは、薬師寺(嵯峨)の今のご住職の先代ご住職です、わんちゃんが結婚して25~6年経ったころ舅からお寺さんを引き継ぎました、以来「薬師寺報」がわんちゃんとこに届きます。春秋のお彼岸、お盆、お正月と季節のお便りとか身近な話題になぞらえて、法話などが記されてあります。
薬師寺主催の行事で薬師寺コンサートこちらとか薬師寺旅行会、姫路城・書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)こちらとか、印象にあるのは薬師寺の新年会です、毎年すき焼きです。それも七輪に炭火をおこし、昔のすき焼き用丸テーブルを使った懐かしいすき焼きです。修正会(しゅうしょうえ)と新年会こちらところがここ3年ほど、コロナの影響で新型コロナウイルス感染防止のため、無参詣にての法要で、新年会は中止となってます。
それと、薬師寺のお庭は必見です。普段は公開されてませんが、なんかの折に公開されることも有りです。
コロナが収束して薬師寺のいろんな催しが再開されることを祈るわんちゃんです。