落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

救助の夢

2013年04月27日 | diary
東北でボランティアをしている間、近くの親戚の家に滞在することになる。
(実際には東北には親戚はいない。現実の親戚が夢の中でなぜか東北に住んでいる)
夜中に物音で目が覚め、音がする部屋に行ってみると、親戚が部屋の窓が開かない、と困っている。
見ると窓枠が微妙に歪んでいる。室内にいる人間が動くと、微かに床や壁がたわむような感覚があり、柱や梁がきしむ音がする。玄関にまわって外に出てみると、その部屋の下に地割れが発生しかけているのが見える。

危険なので避難しようと、眠っている家人を起こし、酒を飲んでいる男性陣に声をかけるが、事情が飲み込めないのか全員がその危険な部屋を見に集まってしまう。
地割れがあるから避難しようと、ひとりひとりに説明して誘導しようとしていたところ、地割れが崩落し部屋ごと中に落ちてしまう。
咄嗟に窓ガラスや家具など怪我のもとになるものから室内の人をかばうが、結局自分を含めて4~5人が閉じ込められ、外にいた家人も怪我をしてしまう。

救助を呼ぶように外の人間に声をかけて、そばにあったはずの携帯電話を探すが見当たらない。
レスキューが重機と一緒にすぐにやってくるが、消防隊でも自衛隊でも警察でもなく、ボランティアの女性たちしかいない。同時多発的に同じような地割れが起きて、人が足りないのだという。
助けを待っている間にも崩落が進み、穴の中に立っていると生埋めになりそうなので、垂れ下がった家の柱につかまり、ぶら下がる形になる。一刻も早く助けてほしいけど、夜明け前の闇と土砂と壊れた部屋の残骸が邪魔になって、なかなかうまく進まない。
悲観的に感情的になっても無駄にエネルギーを消耗してしまうので、閉じ込められた人同士必死に励ましあう。

夜が明けて、レスキューの人から水分補給をしてもらいながら救助を待っている間に疲れて眠ってしまう。
気がつくとぐりだけが救助され、地面のブルーシートの上で毛布にくるまって眠っていた。
地割れの中では救助が続いている。怪我をした家人は重傷で、骨盤や肋骨を6ヶ所も折って病院に運ばれたという。彼の安否も気にかかるが、自分が他の遭難者より先に救助されたのが申し訳なくて、どうしていいのかわからない。
レスキューの人に、現場のそばに行っていいかと訊ねるが、行っても何もできないよと一蹴されたところで目が覚めた。


ものすごくリアルだったけど、現実にそういうことが起きたらこんなに冷静に対処できるか自信はない。
なるべく冷静でいたいとは思いますけどええ。
静岡の地割れどうなるのかなあ。すごい怖いよねえ。地元の人はどうしてるんだろう。あんまし報道がないのがメチャ気になりますけど。


福島県浪江町沿岸の風景。