『ディパーテッド』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000OYCKTQ&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
the departedとはdepart(出発する・去る)の名詞形で「故人/死者」の意。より日本語の意味に近い表現にいい換えるなら「逝った人」というようなニュアンスになるのだろうか。
ぐりはオリジナルの『インファナル・アフェア』が実はそれほど好きではな?「。ごく有り体にいって、世間でいうほど印象的な映画だとは思わなかった。東洋独自の倫理観をテーマにした重厚なシナリオ、香港という特?ルな地域性を象徴する世界観、スタイリッシュな演出と映像、巧みなストーリーテリング、とてもよくできた映画だと思う。どこをとってもこ?黷ニいった欠点はない。単に好みの問題だが、ぐりにとってはその「欠点のなさ」がいささか退屈に思えてしまった。つくり手が頑張れば頑張?驍ルど、劉徳華(アンディ・ラウ)と梁朝偉(トニー・レオン)のスター映画として小奇麗にまとまってしまい、リアリティが失われていくよ?、に見えて仕方がなかった。
なので『無間道』3部作ではぐりは次作の『インファナル・アフェア 無間序曲?xの方が、ストーリーにも人物描写にも広がりがあって好きです。胡軍(フー・ジュン)も出てるしね(爆)。
さてハリウッド版の『ディパーテッド』ですが。
まあ正直なところ、オスカーで作品賞・監督賞・編集賞を獲るほどの映画ではまったくない(断言)。だってそもそもリメイクだし、完全に娯楽映画であってそれ以上でもなければ以下でもない。
脚色賞はあげてもいいと思う。この脚色はホントに上手いから。
『インファ〜』のリメイク権をブラピが買ったと聞いたときは、あの香港独特の黒社会映画を一体どうやってアメリカで再構築するのかさっぱり想像がつかなかったけど、いやもう脱帽ですよ。『インファ〜』の骨組みだけを残して粉々に砕いてアメリカ映画として建てなおして、元のおいしい部分はしっかり拾い集めてちりばめる。だからストーリーはそっくりなのに、見た目は全然『インファ〜』とは似ても似つかない映画になっている。それでいてギプスとか携帯電話とか封筒のスペルミスとか屋上対決とか、『インファ〜』からもらってきたモチーフは違和感なくハマっている。お見事。
エリートの仮面を被りひたすらウソで塗り固めた人生を飄々と生きるコリンを演じたマット・デイモン、「警官」になりたいばかりに「マフィア」としての人生を孤独に暮らすビリーを演じたレオナルド・ディカプリオは、アンディやトニーを真似ることなくちゃんと自身の描写力でキャラクターをつくりあげてるんだけど、ストーリーにきっちり忠実に演じてるから自然とアンディとトニーの演技に似るんだよね。いい似方でした。とくにぐりはレオっちの演技に圧倒されました。今さらですけどこの人芝居ウマいわ。
けどジャック・ニコルソンはやっぱちょっと出すぎじゃないスかね(笑)?途中さすがに飽きました。彼の演技がしつこくて緊張感が逆にゆるくなる。最期も妙に呆気なかったし。『インファ〜』にあった時間経過の重みがないのはハリウッド映画だから致し方ないけど、それがこのゆるみの元になってるのかも。ハリウッド映画だから仕方がないといえば、あの中国マフィア?のシーンはかなり脱力だったよ。芝居ヘタすぎるし、あれじゃマフィアじゃなくてただのチンピラだよ。チープ。
暴力描写の激しさとセリフのお下劣さは気に入りましたが(爆)。暴力描写ったって見せ方がまた上手いのよ。ぐりはもともと暴力シーン苦手なんだけど、この映画は観てて思わず目を背けるってことはなかったです。カメラワークと編集がうまいからだと思う。それもいちばんイタいところを見せてないようで見せてる、見せてるようで見せてない、すっごく自然なトリックを使ってる。リアルさもちょうどいい感じ。ヘンに強調しすぎてもいないし、地味になりすぎてもいない。
セリフはもうもう凄まじい量のFワードのオンパレード。fuckとかdickとかshitとかassholeとかpussyとかcock suckerとかblow jobとかqueerとか、ソレ関係の罵り言葉が全編で何回出てきたか思わず勘定したくなるくらい。あまりにそういう単語ばっかで会話が進むから思わず笑っちゃったよー(笑っていんだよね?)。もちろんマットもレオたんもFF連発しまくってます。字幕にもけっこーちゃんと訳されてた気がする。つか『QaF』のせいで下品な言葉のヒアリングばっか達者になってるアタシって(呆)。
スコセッシお得意のバイオレンスサスペンス映画としてはすごく楽しめる、非常におもしろい映画にはなってます。観て決して損ではない。
とくにこれカップルにオススメですね。男性が好きなタイプの作品だけど、女性もいける。カップルで映画というとどうしても作品選びは女性主導になりがちだけど、気になる男性がいる女子は「『ディパーテッド』観ようよ」なんてデートに誘ってみると後で会話も盛り上がりそうです(余計なお世話)。
こんだけ絶賛しといてナンだけど、結論としてはやはりアカデミー賞ってほどの映画じゃなかったです。おもしろいけど「いい映画」ではないよ。ええ。
今年もまたアカデミー賞でいかに組織票がものをいうかってとこが実証されたような、そんな映画でした。
にしてもレイトショー空いてたなあ(ぐりも入れて客7人)。時間が遅すぎたからかな?
そういえばこれ3部作になるらしいけど、主役両方死んでんのにどーすんやろな?
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the departedとはdepart(出発する・去る)の名詞形で「故人/死者」の意。より日本語の意味に近い表現にいい換えるなら「逝った人」というようなニュアンスになるのだろうか。
ぐりはオリジナルの『インファナル・アフェア』が実はそれほど好きではな?「。ごく有り体にいって、世間でいうほど印象的な映画だとは思わなかった。東洋独自の倫理観をテーマにした重厚なシナリオ、香港という特?ルな地域性を象徴する世界観、スタイリッシュな演出と映像、巧みなストーリーテリング、とてもよくできた映画だと思う。どこをとってもこ?黷ニいった欠点はない。単に好みの問題だが、ぐりにとってはその「欠点のなさ」がいささか退屈に思えてしまった。つくり手が頑張れば頑張?驍ルど、劉徳華(アンディ・ラウ)と梁朝偉(トニー・レオン)のスター映画として小奇麗にまとまってしまい、リアリティが失われていくよ?、に見えて仕方がなかった。
なので『無間道』3部作ではぐりは次作の『インファナル・アフェア 無間序曲?xの方が、ストーリーにも人物描写にも広がりがあって好きです。胡軍(フー・ジュン)も出てるしね(爆)。
さてハリウッド版の『ディパーテッド』ですが。
まあ正直なところ、オスカーで作品賞・監督賞・編集賞を獲るほどの映画ではまったくない(断言)。だってそもそもリメイクだし、完全に娯楽映画であってそれ以上でもなければ以下でもない。
脚色賞はあげてもいいと思う。この脚色はホントに上手いから。
『インファ〜』のリメイク権をブラピが買ったと聞いたときは、あの香港独特の黒社会映画を一体どうやってアメリカで再構築するのかさっぱり想像がつかなかったけど、いやもう脱帽ですよ。『インファ〜』の骨組みだけを残して粉々に砕いてアメリカ映画として建てなおして、元のおいしい部分はしっかり拾い集めてちりばめる。だからストーリーはそっくりなのに、見た目は全然『インファ〜』とは似ても似つかない映画になっている。それでいてギプスとか携帯電話とか封筒のスペルミスとか屋上対決とか、『インファ〜』からもらってきたモチーフは違和感なくハマっている。お見事。
エリートの仮面を被りひたすらウソで塗り固めた人生を飄々と生きるコリンを演じたマット・デイモン、「警官」になりたいばかりに「マフィア」としての人生を孤独に暮らすビリーを演じたレオナルド・ディカプリオは、アンディやトニーを真似ることなくちゃんと自身の描写力でキャラクターをつくりあげてるんだけど、ストーリーにきっちり忠実に演じてるから自然とアンディとトニーの演技に似るんだよね。いい似方でした。とくにぐりはレオっちの演技に圧倒されました。今さらですけどこの人芝居ウマいわ。
けどジャック・ニコルソンはやっぱちょっと出すぎじゃないスかね(笑)?途中さすがに飽きました。彼の演技がしつこくて緊張感が逆にゆるくなる。最期も妙に呆気なかったし。『インファ〜』にあった時間経過の重みがないのはハリウッド映画だから致し方ないけど、それがこのゆるみの元になってるのかも。ハリウッド映画だから仕方がないといえば、あの中国マフィア?のシーンはかなり脱力だったよ。芝居ヘタすぎるし、あれじゃマフィアじゃなくてただのチンピラだよ。チープ。
暴力描写の激しさとセリフのお下劣さは気に入りましたが(爆)。暴力描写ったって見せ方がまた上手いのよ。ぐりはもともと暴力シーン苦手なんだけど、この映画は観てて思わず目を背けるってことはなかったです。カメラワークと編集がうまいからだと思う。それもいちばんイタいところを見せてないようで見せてる、見せてるようで見せてない、すっごく自然なトリックを使ってる。リアルさもちょうどいい感じ。ヘンに強調しすぎてもいないし、地味になりすぎてもいない。
セリフはもうもう凄まじい量のFワードのオンパレード。fuckとかdickとかshitとかassholeとかpussyとかcock suckerとかblow jobとかqueerとか、ソレ関係の罵り言葉が全編で何回出てきたか思わず勘定したくなるくらい。あまりにそういう単語ばっかで会話が進むから思わず笑っちゃったよー(笑っていんだよね?)。もちろんマットもレオたんもFF連発しまくってます。字幕にもけっこーちゃんと訳されてた気がする。つか『QaF』のせいで下品な言葉のヒアリングばっか達者になってるアタシって(呆)。
スコセッシお得意のバイオレンスサスペンス映画としてはすごく楽しめる、非常におもしろい映画にはなってます。観て決して損ではない。
とくにこれカップルにオススメですね。男性が好きなタイプの作品だけど、女性もいける。カップルで映画というとどうしても作品選びは女性主導になりがちだけど、気になる男性がいる女子は「『ディパーテッド』観ようよ」なんてデートに誘ってみると後で会話も盛り上がりそうです(余計なお世話)。
こんだけ絶賛しといてナンだけど、結論としてはやはりアカデミー賞ってほどの映画じゃなかったです。おもしろいけど「いい映画」ではないよ。ええ。
今年もまたアカデミー賞でいかに組織票がものをいうかってとこが実証されたような、そんな映画でした。
にしてもレイトショー空いてたなあ(ぐりも入れて客7人)。時間が遅すぎたからかな?
そういえばこれ3部作になるらしいけど、主役両方死んでんのにどーすんやろな?
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