落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

ヒース・ナイト

2006年03月14日 | movie
『サハラに舞う羽根』
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ウン。おもろかった。
これは原作が今までに6度も映像化されてるイギリスでは人気の小説だそーですが、たぶんどっちかっつーと子ども向け、男の子向けのお話ですね。学校の教科書とかに載ってそうな。
舞台は19世紀末、将軍を父にもつ英国陸軍のエリート士官ハリー(ヒース・レジャー)に、エスネ(ケイト・ハドソン)との結婚直前にスーダンの前線へ派遣命令が下る。戦争に疑問をもつ彼は苦悩の末除隊、一夜にして婚約者も友情も父の愛情も失ってしまうが、“臆病者”を意味する白い羽根を贈られたのをきっかけに単身戦地へ旅立つ。
もう物語のほとんどが砂漠のなかの行軍とか戦闘とか重労働とか、へヴィーなアドベンチャー・アクションばっかしです。でも基本は文芸モノなので、ハイスピード撮影とかスモークをうまく使って、幻想的でちょっと非現実的な映像にはなってます。だからハッキリいうと環境の異なる国での戦争というリアリティは薄い。これはこれでキレイだし、俳優はみんな超熱演してんだけど、でもいーのかなあー?これー?みたいな。ストーリーもなんでっ?みたいなご都合主義的な展開多し。つうか多過ぎ。ハリーとアブー(ジャイモン・フンスー)の結びつきとかまったく意味がわからないしねえ。それじゃあほとんどドラえもんとのび太くんじゃんか。まあハリウッド映画でそれいっちゃおしまいですけども。
そういう理屈はべつとして、無心に観てればそこそこまあまあ楽しめる映画ではあります。冒険物語として、ひとりの青年の心の成長の物語として、古き善き大英帝国時代の友愛精神をうたった青春物語としては、罪のない娯楽スペクタクル映画にうまくまとまってはいます。何度も挫折を味わいながらも決して諦めずに必死に立ち上がる主人公の姿にはやはり感動的なものがあるし。音楽もいいし、画面のクオリティも高い。
それにしてもこれは撮影タイヘンだったろーなー。ヒースはラグビーやったり騎馬演習やったりラクダで砂漠を横断したりゲリラ戦に参加したり強制労働させられたり、とにかくボロッボロになるまで頑張ってます。何回も死にそうになるのになかなか死なない。そーこーしてるうちにどんどんどんどん顔つきも演技も変わっていく。おもしろいくらい変わる。大柄なのでアクションがダイナミックに映える。走ってる馬を追いかけてとび乗るとことかかっこよかったッス。

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