落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

踊らぬ阿呆をみぬ阿呆

2006年10月08日 | book
『日本の外交は国民に何を隠しているのか』 河辺一郎著
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このタイトルいいですよねえ(笑)。絶妙です。もうタイトルみただけですわ「読まにゃいかん」キモチになってしまうアホなぐり。
中身そのまんまです。どこの国の政府にも建前と本音があって、外交上と国民の前で二枚舌をつかうのは当り前。日本の場合どこでどう二枚舌を使い分けてんのか?とゆーところを実に詳しく解説してあるのがこの本です。
政府だけじゃなくてマスコミ批判も凄まじい。欧米ではマスコミが政府の二枚舌を批判することで、国民の「知る権利」を保持する役割を果たしてるんだけど、日本のマスコミにはこの機能が決定的に欠けている。最近アメリカのマスコミもそーですけど。外交ジャーナリストが政府寄り、政府発表の情報をまんま鵜呑みにして報道してるだけじゃなくて基本的な知識すら不足してることに、著者は真剣に怒っておられます。
まあねえ、日本の外交が官僚主導でしかも外務官僚自体の能力が疑われてるだけでも救いがないのに(そのうえ“伏魔殿”とまでいわれて国民にもまったく信用されてない)、そこを監視すべきマスコミが仕事してないんじゃどーしよーもないです。

けっこう専門的な話ばっかりなので読んでて難しいところはいっぱいあって、ど素人のぐりには「この本にはこうこうこういうことが書いてあった」と説明する語彙のもちあわせがないのが悲しい。わかんない、ってほどのことはないんだけどね。決して。書き方が数学的なんですわ。弁証法的とでもゆーのか?
外交といっても、この本ではここ最近の国連問題とイラク戦争に焦点が絞ってあって、ある意味わかりやすく書こうとはしてるんだろうし、わかる人にはちゃんとわかりやすいんだろうけど、いかんせん舌鋒が鋭すぎて「ホンマに?」な印象をもってしまうのも事実。
けど読んでためになることだけは確かです。なるほどこういうことは新聞読んでるだけじゃわかんないわー。目から鱗がぼろぼろぼろぼろ。
とりあえず日本国民、そーとー騙されてます。それもかーなりヘボい猿芝居に。政府にバカにされるのもいい加減にしとかないと。気をつけた方がいいですよ。マジに。という本です。
気をつけましょう。

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