『がんばればいいこともある』
ソニアは4人の子どもを抱えてコインランドリーを切り盛りしつつ老人介護の仕事もしている主婦。長女クリスティの結婚式当日、夫が突然死。娘を無事に結婚させたい彼女はアパートの隣人である老人に助けを求めるのだが・・・。
パリ郊外の団地を舞台に、従来のフランス映画にはあまり登場しないアフリカ系移民社会を描いたホームドラマ。
すごいおもしろかったー。
フランス映画だけど見た目はアメリカ映画みたいです。だって登場人物9割アフリカ系だし、かかってる音楽もヒップポップとかラテンとかやっぱりアフリカ系。会話や物語の進行もアメリカのアフリカ系社会を題材にしたそれとそっくりです。
アメリカ映画と違ってやっぱりフランス映画だなと思うのは、恋愛やセックスの描写が非常に繊細なところ。ソニアが貞淑だからというだけでなく、恋愛や男女の性関係をストレートには描かず、一定の距離を置きつつたっぷりとロマンティックに、そしてかつ狂気と矛盾を孕んだ人の欲望そのものとして、きちんと立体的に再現しようとしている。愛や性は商品じゃない、という主張が根底に強く感じられる。
ちょっと残念だなと思ったのは、女性キャラクターがそれぞれ魅力的に表現されてるのに対して、男性キャラクターがどれもハンコで押したように似通ってしまっている点。とくにアフリカ系の男性キャラクターは全員同一人物で顔だけ違うんかいってくらいいっしょ。キモチはわかるんだけど露骨すぎやしませんかい〜?
ただあまりにも“ポリティカル・インコレクトネス”な物語をあえてつくった監督の意図するところは非常によくわかる、とても素直な映画ではある。原題の“Aide toi et le ciel t'aidera”は「神は自ら助くる者を助く」という意味だが、ヒロインは何が起きても「解決法はあるはず」といって冷静さを失わない。なんだって嘆いたり愚痴ったりしてるだけじゃどうしようもない。自分がどうしたいかを考えて行動しましょうよ、幸せは自分でつかもうよ、ってことなんだよね。
ソニアは4人の子どもを抱えてコインランドリーを切り盛りしつつ老人介護の仕事もしている主婦。長女クリスティの結婚式当日、夫が突然死。娘を無事に結婚させたい彼女はアパートの隣人である老人に助けを求めるのだが・・・。
パリ郊外の団地を舞台に、従来のフランス映画にはあまり登場しないアフリカ系移民社会を描いたホームドラマ。
すごいおもしろかったー。
フランス映画だけど見た目はアメリカ映画みたいです。だって登場人物9割アフリカ系だし、かかってる音楽もヒップポップとかラテンとかやっぱりアフリカ系。会話や物語の進行もアメリカのアフリカ系社会を題材にしたそれとそっくりです。
アメリカ映画と違ってやっぱりフランス映画だなと思うのは、恋愛やセックスの描写が非常に繊細なところ。ソニアが貞淑だからというだけでなく、恋愛や男女の性関係をストレートには描かず、一定の距離を置きつつたっぷりとロマンティックに、そしてかつ狂気と矛盾を孕んだ人の欲望そのものとして、きちんと立体的に再現しようとしている。愛や性は商品じゃない、という主張が根底に強く感じられる。
ちょっと残念だなと思ったのは、女性キャラクターがそれぞれ魅力的に表現されてるのに対して、男性キャラクターがどれもハンコで押したように似通ってしまっている点。とくにアフリカ系の男性キャラクターは全員同一人物で顔だけ違うんかいってくらいいっしょ。キモチはわかるんだけど露骨すぎやしませんかい〜?
ただあまりにも“ポリティカル・インコレクトネス”な物語をあえてつくった監督の意図するところは非常によくわかる、とても素直な映画ではある。原題の“Aide toi et le ciel t'aidera”は「神は自ら助くる者を助く」という意味だが、ヒロインは何が起きても「解決法はあるはず」といって冷静さを失わない。なんだって嘆いたり愚痴ったりしてるだけじゃどうしようもない。自分がどうしたいかを考えて行動しましょうよ、幸せは自分でつかもうよ、ってことなんだよね。
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