『クィーン』
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おもしろかった。つーかおもしろくないワケがないですね。この題材で。
舞台はちょうど10年前のイギリス。若い革新派ブレア氏(マイケル・シーン)が新首相に任命された5月から物語は始まる。そのわずか3ヶ月後にダイアナ元皇太子妃が急死。離婚した元王族かつ国際的スーパーアイドルの死という前例のないの出来事に遭遇した王室一家は、憲法通り・従来のしきたり通り彼女の死を「王室とは関わりのないもの」ととらえたが、国民感情はそれを許そうとせず、アイドルの死に対する悲しみと怒りを、国民と王室との感覚のギャップに向けるようになる。
ぐりはこの映画好きですね。おもしろいし、よくできてる。笑えて、泣けて、考えさせられる。しかも非常に濃い映画です。
ここに描かれた物語がどの程度事実に基づいているのかは正直なところよくわからない。というか、実際は事実に基づいたパートより、創作されたパートの方が重要度が高い。映画はダイアナの死から葬儀が行われるまでのわずか1週間がメインに描かれているが、この間のほとんどの期間、王室一家は避暑で地方の所領地に滞在しており、公式に他人の目に触れる機会は非常に少なかった筈で、ヒロイン・エリザベス女王(ヘレン・ミレン)やエディンバラ公(ジェームズ・クロムウェル)、エリザベス皇太后(シリヴィア・シムズ)、チャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)の家族の会話などは記録が存在しないからだ。
そう、この映画は彼らをごく当り前の「家族」として描いている。立場は特殊かもしれないし、考え方は古いかもしれない。理解して共感してくれる人は少ないかもしれないけど、彼らも人間だし、彼らには彼らなりの道理がある。そういう描き方をしている。
自分で望みもしなかった役を一生かけて演じ続けなくてはならない“君主”という孤独な人間を描いた映画としては『太陽』にもちょっと似てます。
片や自ら「神」の称号を棄てた昭和天皇だが、エリザベス女王は国民感情によって君主としての権威を失いかけた。
劇中でエリザベス女王は自ら国民を侮蔑するような発言はまったくしない(エディンバラ公は露骨だけど←ええんかい>滝汗)。それはそれとして、自分で正しいと考えるスタイルは守ろうとする。その毅然とした姿勢は美しい。
しかしスタイルを守るだけでは、人として君主としての根本的な魂は守れない。
そういうことを、まったく説教くさくなく、説明っぽくなく語った映画。ウマイ。
ところでスペンサー伯爵(本人)の発言の字幕でダイアナ元妃が「妹」となってたけど、これは「姉」の間違いだよね?
ダイジョブですかー?
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おもしろかった。つーかおもしろくないワケがないですね。この題材で。
舞台はちょうど10年前のイギリス。若い革新派ブレア氏(マイケル・シーン)が新首相に任命された5月から物語は始まる。そのわずか3ヶ月後にダイアナ元皇太子妃が急死。離婚した元王族かつ国際的スーパーアイドルの死という前例のないの出来事に遭遇した王室一家は、憲法通り・従来のしきたり通り彼女の死を「王室とは関わりのないもの」ととらえたが、国民感情はそれを許そうとせず、アイドルの死に対する悲しみと怒りを、国民と王室との感覚のギャップに向けるようになる。
ぐりはこの映画好きですね。おもしろいし、よくできてる。笑えて、泣けて、考えさせられる。しかも非常に濃い映画です。
ここに描かれた物語がどの程度事実に基づいているのかは正直なところよくわからない。というか、実際は事実に基づいたパートより、創作されたパートの方が重要度が高い。映画はダイアナの死から葬儀が行われるまでのわずか1週間がメインに描かれているが、この間のほとんどの期間、王室一家は避暑で地方の所領地に滞在しており、公式に他人の目に触れる機会は非常に少なかった筈で、ヒロイン・エリザベス女王(ヘレン・ミレン)やエディンバラ公(ジェームズ・クロムウェル)、エリザベス皇太后(シリヴィア・シムズ)、チャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)の家族の会話などは記録が存在しないからだ。
そう、この映画は彼らをごく当り前の「家族」として描いている。立場は特殊かもしれないし、考え方は古いかもしれない。理解して共感してくれる人は少ないかもしれないけど、彼らも人間だし、彼らには彼らなりの道理がある。そういう描き方をしている。
自分で望みもしなかった役を一生かけて演じ続けなくてはならない“君主”という孤独な人間を描いた映画としては『太陽』にもちょっと似てます。
片や自ら「神」の称号を棄てた昭和天皇だが、エリザベス女王は国民感情によって君主としての権威を失いかけた。
劇中でエリザベス女王は自ら国民を侮蔑するような発言はまったくしない(エディンバラ公は露骨だけど←ええんかい>滝汗)。それはそれとして、自分で正しいと考えるスタイルは守ろうとする。その毅然とした姿勢は美しい。
しかしスタイルを守るだけでは、人として君主としての根本的な魂は守れない。
そういうことを、まったく説教くさくなく、説明っぽくなく語った映画。ウマイ。
ところでスペンサー伯爵(本人)の発言の字幕でダイアナ元妃が「妹」となってたけど、これは「姉」の間違いだよね?
ダイジョブですかー?