村上春樹氏は「小説家は職業的な嘘つき」と述べられましたが(過去記事)。
ぐりは嘘が苦手である。まったく嘘をつかないわけではないけど(嘘をつかない人間はいない)、嘘も方便ということもわかっているけど、いわゆるハッタリとか都合のいいでっちあげとか、そういうことがうまくいえない。ついでながら言い訳も生理的に嫌い。言い訳をするくらいなら黙って罵倒されたり馬鹿にされたりする方がまだラクだと思う性分である。よーするに不器用。
自分が嘘が苦手なだけなら誰にも迷惑はかからないけど、他人の嘘にも敏感でついつい過剰反応してしまうのは欠点だと思う。いっている本人に他意はないということは理屈ではわかる。それでも、ああこの人は嘘をついてるなと思ったその瞬間から、その人の人格のすべてを受けつけられなくなる。我ながら狭量だし、損な性格だと思う。
嘘がすべて許せないとは思わない。
それでも、どうせ嘘をつくなら絶対にバレないように巧妙につくのがエチケットではないかと思う。嘘をつくのが人間の性、嘘が現世をサバイブしていくうえで必須のツールであるとするなら、せめて「フェア」に嘘をついてほしいと思う。
それなのになぜ人は、あっさりとバレる嘘をほいほいとついてしまうのだろう。
バレないと思っているのだとすれば、それは相手をそうとうにみくびっている、侮辱しているのと同じだということになぜ気づかないのだろう。
そういう人の言葉を、考え方を、価値観を、誰が真に受けてリスペクトできるというのだろう。
こないだ観た映画『チェンジリング』にはくりかえし「嘘をつくと地獄に堕ちる」という台詞が出て来たんだけど、これってやっぱり基本はキリスト教的な考え方だよね。
ぐりはべつにクリスチャンではないし、嘘をつく人間がみんな地獄に堕ちるべきとか、閻魔大王に舌を抜かれるべきとは思わないけど、まるで嘘なんかついてるつもりはないといわんばかりにいけしゃあしゃあと真っ赤な嘘を並べたてられる人を目の前にすると、いったいどういう育ち方をしたのか親の顔がみてみたいとは思いますです。
ほんと、いったい何をどうやったら正々堂々と嘘がつけるようになるものか、教えてもらいたいくらいです。
そういう人って嘘をついて眠れなくなったり、ごはんがおいしく食べられなくなったりはしないんだろうね。きっと。羨ましい。
居酒屋の表にディスプレイされた蟹。
画的にはおいしそうだけど、ちょー磯臭いっす。
ぐりは嘘が苦手である。まったく嘘をつかないわけではないけど(嘘をつかない人間はいない)、嘘も方便ということもわかっているけど、いわゆるハッタリとか都合のいいでっちあげとか、そういうことがうまくいえない。ついでながら言い訳も生理的に嫌い。言い訳をするくらいなら黙って罵倒されたり馬鹿にされたりする方がまだラクだと思う性分である。よーするに不器用。
自分が嘘が苦手なだけなら誰にも迷惑はかからないけど、他人の嘘にも敏感でついつい過剰反応してしまうのは欠点だと思う。いっている本人に他意はないということは理屈ではわかる。それでも、ああこの人は嘘をついてるなと思ったその瞬間から、その人の人格のすべてを受けつけられなくなる。我ながら狭量だし、損な性格だと思う。
嘘がすべて許せないとは思わない。
それでも、どうせ嘘をつくなら絶対にバレないように巧妙につくのがエチケットではないかと思う。嘘をつくのが人間の性、嘘が現世をサバイブしていくうえで必須のツールであるとするなら、せめて「フェア」に嘘をついてほしいと思う。
それなのになぜ人は、あっさりとバレる嘘をほいほいとついてしまうのだろう。
バレないと思っているのだとすれば、それは相手をそうとうにみくびっている、侮辱しているのと同じだということになぜ気づかないのだろう。
そういう人の言葉を、考え方を、価値観を、誰が真に受けてリスペクトできるというのだろう。
こないだ観た映画『チェンジリング』にはくりかえし「嘘をつくと地獄に堕ちる」という台詞が出て来たんだけど、これってやっぱり基本はキリスト教的な考え方だよね。
ぐりはべつにクリスチャンではないし、嘘をつく人間がみんな地獄に堕ちるべきとか、閻魔大王に舌を抜かれるべきとは思わないけど、まるで嘘なんかついてるつもりはないといわんばかりにいけしゃあしゃあと真っ赤な嘘を並べたてられる人を目の前にすると、いったいどういう育ち方をしたのか親の顔がみてみたいとは思いますです。
ほんと、いったい何をどうやったら正々堂々と嘘がつけるようになるものか、教えてもらいたいくらいです。
そういう人って嘘をついて眠れなくなったり、ごはんがおいしく食べられなくなったりはしないんだろうね。きっと。羨ましい。
居酒屋の表にディスプレイされた蟹。
画的にはおいしそうだけど、ちょー磯臭いっす。