ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

空腹感

2006年11月12日 | 千伝。
先日、夜回り先生の水谷修さんの講演会に出席した。

彼の著書を読むまでは、ぼくよりもずっと年長の方だと思っていたが、同い齢である。

東京での学生時代、どこかで擦れ違ったこともあるんだろうなぁ・・と思いながら彼の話を聴いていた。

もし、ぼくが職業に高校教師を選んでいたとしても、水谷さんのような生き方は、到底出来なかっただろうと思う。

それほど子供達の心の闇からのメッセージを真摯に伝える人物に映った。

こういう人物は、ちょっといない。

中学生の自殺。いじめによる自殺。自殺という予告メッセージ・・。

連鎖しているようだが、我らが幼い頃は、日光の華厳の滝に飛び込んだ東大生の藤村操?とかいう人物が18歳で「人生不可解」とかいう遺書を残して自殺したイメージが強く残っている。

その後、年々自殺者は低年齢化してきた。不可解からイジメである。

人生には、不可解もイジメや苦労はつきものである。

昔の子供は、いつもお腹がすいていたので、少々の不可解やイジメや嫌な事があっても、お腹が満腹になれば忘れるような所があったような気がする。

つまり、今の子等は常に食欲は満たされているので、逆に動物園のライオンのように、狩をしなくても喰えるが、何のために生きているのか分からないという閉塞感にさいなまれていると思う。

ライオンは、狩と子育てが生涯のはずである。

雅子妃の病も同様であって、狩を奪われると人間は消沈する。

一日一回の空腹感が、大切かもしれません。