百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

冥利

2007年11月14日 | 千伝。
人間は何事にも慣れる・・そう看破したのがドストエフスキーである。
たとえば、毎日毎日、殴られることに対しても人間は、だんだんと慣れるという。
心を閉じるという行為だという。
絶望に等しい無感動だということであろう。

希望があれば、妄想でも空想でもよい。
絶望なんかよりも、ずっといい。

たとえば、恋すると幸せな気分になれるという思い込みがある。
恋の悩みは、相手に自分の想いを引いては寄せる・・感情の刹那さがある。

ところが、最近の恋人同士間の悩みの一番は、DV(暴力暴言行為)だとか・・。
これは、思いやりの欠けた力関係である。
ギャンブル社会に等しい。

さて、年末の紅白歌合戦の司会が決まった。
紅白共、司会は、鶴瓶とSMAPの中居・・男性である。
総合司会は、ナント・・NHKの松本和也アナウンサー。
おめでとう!

因みに、NHKの「今日の料理」「趣味の園芸」担当の柘植恵水アナウンサーと松本和也アナウンサーは、同時期にNHK福井にいた。

大出世とは、こういうことかもしれない。
アナウンサー冥利に尽きると思う。

NHK福井の近くにある耳鼻咽喉科の医院の待合室で、お互いに1時間以上も待たされても、辛抱強く待っていた松本アナの真剣な顔を思い出しながら、健闘を祈りたい。

「神様、仏様、稲尾様」の稲尾和久さんが亡くなられた。
子供の頃、大分の別府に居る我が家の遠い親戚から稲尾家のことは聞かされた記憶がある。

子供の頃から伝馬船の艪を漕いでいたので、足腰を鍛えられたとか・・。
野球冥利に尽きる人生だったと思う。

冥利とは、もともと仏教用語である。
仏様が、知らず知らずの間に与えるご利益のこと。

今日の新聞の見出しに「日本経済 暗雲」。

世界の株価の下落を指しての記事だが、バブル絶頂期の史上最高値3万8915円の頃と1万円以下の底なしの頃を思い出す。
つまり、東京市場 日経平均が400%上昇、逆に25%への暴落の株価であっても、日本の経済力の指針GDPは、ほとんど変化はしなかったはずであるが・・今後の格差問題である。

悲しい哉、日本の地方では(福井県内しかり)中小零細企業の倒産が増えている。
世界の先物市場は、「カジノ場」のように化けてゆく。

仏様、神様、天は、見ている。

自分の生き方、考え方、想い、冥利を信じたいものです。