ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

メルヘンと菊と刀の街。

2017年10月26日 | 百伝。
真っ青な秋晴れ。

今日は丸一日中、散策した楽しい一日でした。

朝から越前市武生(たけふ)へ。

午後から、仲間と別れて、絵本作家の「いわさきちひろ」さん、「かこさとし」さんの生まれ故郷の武生の街を散策していました。



だるまちゃん生誕50年?!

「かこさとし」ふるさと絵本館へ。









かこさとしさんの世界を堪能できました。







・・外に出ると、歴史散歩道が続いています。



この道は、紫式部公園まで続いています。

武生の街は、かつては、国府として、古代から越の国の都でした。

源氏物語の紫式部も、若き頃に一時暮らした地なのです。

戦国時代にも重要な軍事拠点として、多くの武将が通り過ぎた歴史の重みがある城下町でもあり、門前町の雰囲気もあります。

さて、次は・・「ちひろの生まれた家」記念館へ。





中に入ると、二階のスペースにアトリエを再現、長野県の安曇野ちひろ美術館と協力して「秋のいろどり展」が開催されていました。

生誕100周年プレ記念ということで、あらためて「いわさきちひろ」さんの世界を魅了させて頂きました。





コーヒーを飲みながら・・少し読書時間。



若い頃・・童話作家になりたい夢もあったのにと思い出しながら、後にしました。

童話の世界は、いいね。

この界隈は、蔵の辻やら、寺の卍の辻やら、歩いても歩いても飽きません。





様々な宗派のお寺が密集しています。

なかでも・・この曹洞宗龍門寺。





朝倉氏討伐の際には、織田信長も明智光秀も立ち寄ったとのこと。

そして、府中三人衆の佐々、不破、そして前田利家が拠点とした居城でした。

その後、前田利家の上役であった柴田勝家が、秀吉に賤ヶ岳の戦いで敗れたあと、福井の北の庄の戻る途中に前田利家とまつに最後の別れを伝えた地。



また、後から追って来た秀吉と利家・・かつて、猿と犬と呼ばれた者同士が和解、天下統一を確認し合った重要な地なのです。



その後の天下人関白豊臣秀吉、加賀百万石の大名の祖となる前田利家公・・凄いものです。

歴史的にも魅力溢れる武生の街です。

が、今ひとつ活気がありません。

観光客、町往来する通行人も少ないのです。

今朝は「たけふ菊人形展」が開催されている公園を歩いてみました。







お年寄りと幼児が多く・・若者は見あたりません。

それから、全国丼グランプリを何度か受賞している人気店の江戸屋さん・・人待ちでした。



昼食をいただきました。

和風ボルガライスです。



ひっで丼です。



ボリューム感満載です。



歩いて気が付くのですが・・この武生の街、市民の皆さん、ほんとうに「菊の花」を至るところに置いているのです。



絵本のような街となりますように。

そんな可能性のあるメルヘンの世界を味わった一日でした。

今度は、福鉄の電車に乗って訪ねたいものです。



今週末、台風22号が接近予定。

百島への帰省延期。