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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

五輪書 宮本武蔵 (1584~1645)

2021年08月01日 | 空木宝剣

8月、夏本番。

東京五輪もたけなわ。

無観客のオリンピックにも慣れ、卓球や水泳、柔道などの熱戦に感動した。

スポーツによって、日頃から体の鍛練、心の修練を積んできた、優秀な選手の大舞台オリンピック。

最高祭典にもかかわらず、金メダル以外評価されない風潮には、違和感を覚える。

生涯、負けなしの剣豪宮本武蔵。

13才の時、新当流 有馬喜兵衛に打ち勝ってから、29才での佐々木巌流との戦いまで、諸流派の武芸者との勝負60回以上負けなし。

日の本初の、五輪メダリストかも知れない。

だが、「それからの武蔵」は、戦っていない。

戦いは、剣のみにあらず、日常の生活の中にも、戦いがある事を悟ったのである。

例えば、コロナ感染。昨日全国 1万人越え。

このコロナとの戦いこそ、実践社会での戦いである。

今様に言うと、ワクチンやらマスク、消毒薬など、コロナ撲滅に、的確な道具を備えよと武蔵は「地の巻」で述べている。

「火の巻」では、リモートコントロール(遠隔操作)を表している。
トイレや浴場の公衆衛生面は、江戸時代よりはるかに優れていても、大気や、山川草木、人間気質は、劣っているからこその
コロナかも知れない。

つまり、オリンピックも、コロナも、戦いに於いて無縁ではない。

それにしても、宮本武蔵が、村上天皇の皇子、具平親王の子孫、播磨佐用の城主、赤松則村入道円心の末葉なりと、二天記にあるのは興味深い。

百島と武蔵。

これも、無縁ではないかも知れない。

武蔵が晩年こもった霊厳洞 (熊本日日新聞提供)