体調は相変わらず不調。
何年ぶりかに聴いた。
Are you going to Scarborough Fair?♪ で始まり、Parseley sage rosemary and thyme~~♪と続く。
この曲は、サイモンとガーファンクルが唄い、米国映画「卒業」に使われて大ヒットした曲。
映画「卒業」の中で主人公演じるダスティン・ホフマンが赤いオープンカーでサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを渡るシーンに覆いかぶさってこの曲が流れます。
この映画を観た頃、まだ思春期だった僕は、愛する人を結婚式の場から奪い返すというシナリオとこの曲のメロディが、とても新鮮に思えました。
だが、もともとこの曲は、英国の古い民謡で、この詩の中に、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムのハーブ類の言葉が出てくるのは、古くからの「おまじない」のようなもので、マザーグースのお話の中にある歌詞。
それから何年か過ぎて、英国で暮らしていた時期にスカーボロ出身のキャロラインという名の女性と仲良くなりました。
イースター休暇に、二人で彼女の故郷、スカーボロに出かけました。
スカーボロは、イングランドの北東部、北海に面する保養地で、いきなり真上からパノラマの世界を覗くような恰好で真下の弓なりの砂浜の海岸線を見渡せる美しい景観を持つ風光明媚な街。
若き日々の頃、スカーボロでの思い出話を書き残してみたくなりました。
断崖にあるベンチに腰掛けて、あの映画「卒業」と「スカーボロ・フェア」の歌の内容が話題になりました。
歌詞の意味は、スカーボロの市にハーブ類を売りに行く商人に恋心を託すもの。
昔の恋人に、不可能な無理難題を押し付け、それが克服出来たならば、自分の本当の恋人にまた戻れるよ・・という内容です。
あの時、キャロラインは、「男は、結局別れたその女を愛していながらも戻って来いとは言えないもどかしさ」を、無理難題な言葉に置き換えた・・と言った。
僕は、「女は、その男に飽き飽きしながらも、無理難題を克服するぐらいの愛情を自分に示せば、元のさやに戻れるよ」という暗示ではないか・・と言った。
”Remember me to one who lives there
She once was a true love of mine~~♪”
いつか、もう一度、スカーボロの街を訪ねてみたい、とは思わない。
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